2022年07月02日

フェルトキルヒ市街散策

セーヴェレン村 Sevelen での滞在最終日ですが、前夜未明に雷雨となり、今朝も雨です。
コロナ禍による入国規制も解消したので、隣国のオーストリアの街へ出掛けてみました。

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バスでブックス駅 Buchs へ出て、駅の自動販売機でリヒテンシュタイン・バスの全ゾーン1日乗り放題切符 Tageskarte(半額カードで1人7フラン)を買いました。駅前からリヒテンシュタインのシャーン Schaan 行きのバスに乗り込みます。シャーン駅で乗換えかと思ったら、乗っていたバスがフェルトキルヒ Feldkirch 行きに変わってそのまま出発しました。

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国境の税関を越え、フェルトキルヒの旧市街の入口、カッツェントゥルム Katzenturm(=猫の塔)停留所で下車しました。

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マルクト(市場)広場。写真左のドラッグストア「dm」でスナック菓子等を、近くの同「BIPA」では安売りされていた電動替え歯ブラシを買いました。買物しているうちに雨が止みました。

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マルクト広場の南端にはヨハンニター教会 Johanniterkirche(写真左)が建っています。

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ヨハンニター教会の内部。アート作品等の展示場として利用されているようです。

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旧市街から見上げるシャッテンブルク城 Schattenburg。

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市庁舎 Rathaus。現役の市役所として使われているようでした。

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市庁舎の斜め向かいに建つ聖ニコラウス大聖堂 Dompfarrkirche St. Nikolaus。

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大聖堂の内部。

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ステンドグラスが綺麗でした。

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葡萄畑になっている北側の斜面を登り、ヴィルトパーク Wildpark(野生動物公園)へ行きました。

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小山の上は高級住宅街という趣き。シャッテンブルク城も下に見えます。

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ヴィルトパークの入口近くの柵内にいたシャモワ(ゲムゼ)。

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隣には大きな角を持つシュタインボック。カミさんは「山で野生のを見るなら嬉しいけど…」と余り納得がいかない様子(苦笑)。

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大きなイノシシもいました。

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白いロバも。

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シカは最も広い敷地を与えられていました。姿を確認できませんでしたが、ニホンジカも飼われているようです。

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旧市街へ戻り、南側のトンネル脇の階段を登ってシャッテンブルク城へ。

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シャッテンブルク城の入口から見下ろす旧市街。

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城の中庭に面したレストランへ入りました。

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生ビールが0.5ℓで4.30ユーロという嬉しいお値段。後で調べたら、名前どおりブレゲンツァーヴァルトのエック村で造られているビールでした。旨かったので私は2杯いっちゃいました。

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長さ30pの特大シュニッツェル(カツレツ、サラダ付きで17.50ユーロ)を頼んで2人でシェアしました。ウェイターが「2人で1人前だけ?」と悲しそうな表情をして「ポム・フリも如何ですか?」と言うので頼みました(4.90ユーロ)。でもやはりシュニッツェルは2人でシェアしても満腹でしたね。スイスのレストランに比べれば料金は半額に近く、大満足のランチでした。

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レストランを出たら再び雨が降ってましたが、城内の博物館(入場料1人8ユーロ)を見学している間に小雨になりました。

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フェルトキルヒ駅へ。駅舎は一部工事中のようでした。

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駅前のスーパー「ビラ BILLA」で夕食の食材と明朝のパンを買いました。スイスと余り変わらない値段のものも多い印象でしたが、肉類や卵は格段に安かったです。

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駅前のバスターミナルからサルガンス Sargans 行きのバスに乗り、リヒテンシュタインの首都ファドゥーツ Vaduz でセーヴェレン行きのバスに乗り換えて帰りました。

2022年07月01日

フィラン山へ登る

今日は午後に雷雨の可能性あり、との予報でしたが結局降らず、まずまずのハイキング日和となりました。
グラウビュンデン州のマランス村 Malans からロープウェイで上れる山、フィラン Vilan を歩きました。

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サルガンス駅 Sargans からクール Chur 行きの電車に乗り、ラントクヴァルト Landquart で下車。駅前からバート・ラガッツ Bad Ragaz 行きのポストバスに乗り換えます。いつもならセーヴェレン村 Sevelen の滞在アパート前からバスに乗る際に目的地までの切符を運転手から買いますが、グラウビュンデン州はゾーン制運賃の対象外なので購入できないかも知れないと考え、サルガンス駅の自動販売機でそこから先の切符を買い直しました。セーヴェレンからマランスまで纏めて買うと1人8.90フラン(半額カード利用)のところ、サルガンスで切符を分割すると合計7.70フランで、少し安くなります。

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マランス村の西外れにある「エルプリバーン Älplibahn」の乗場。すぐ近くのバス停で下車できます。4人乗りの小型ゴンドラが2つで、15分毎の運行です(片道15分弱かかるので、ほぼ連続運転に近いですが、それでも1時間に32人しか運べません)。往復運賃は1人18フラン(半額カード等による割引なし)で、帰りの便の予約を求められます。今日歩くコースを見せて所要時間を訊くと5時間とのことで、バスの連絡を考えると15時〜15時半の便がベストでしたが、それらは既に予約で満杯のため15時45分の便になりました。係員の小父さん曰く「山上駅にはレストランがあるから、そこで何か飲み食いして待っててくれ」。往路も予約客でかなり埋まっていて、余り待たずに乗り込めただけでもラッキーでした。

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ロープウェイ山上駅に隣接したレストラン(海抜約1,800m)。我が家が到着した際には既に大勢のハイカーが寛いでいました(写真はご一行が出発した後に撮影)。自家製のケーキが美味しそうでした。

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レストランのテラスからの眺望。写真左上の山がピツォールで、その麓がバート・ラガッツの町、写真右奥がサルガンスの町です。

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山上駅から北へ暫くトラバースした後、写真の分岐で右手の道に入って緩やかに登っていきます。

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やがてフィラン山頂への登山道の分岐があります。周囲は一面にアルペンローゼが咲いていました。北側にはオーストリア国境の峰々が並びます。左がチンゲルで、右がアルプシュタイン連峰(雲が掛かっている最高峰がシェザプラーナ)です。

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南に望むフィラン山。なだらかな草原の山容です。

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登山道分岐から山頂まで約400mの標高差を登ります。道は雨水で少しえぐられていましたが、急峻なところは無く、それほど歩きにくくはなかったです。背後の山は、右がスイス・オーストリア・リヒテンシュタイン三国国境を成すナーフコップフ、中央がグラウシュピッツ連峰、左がグレックホルンです。

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フィラン山頂(2,376m)。ロープウェイ山上駅には所要2時間と書かれていましたが、1時間半で登頂できました。

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山頂には案内標識とベンチが置かれていますが、十字架はありません。登頂ノートがあったので、今回も記帳しておきました。何故かハエが沢山飛んでいて、山頂で昼食…の予定は取り止めました。

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山頂から西に望むバート・ラガッツ及びサルガンス方面。写真左がピツォール山、中央奥にグレールニッシュ連峰、右端にクールフィルステン連峰が見えています。

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南側の眺望。谷の奥がクールの街で、その右がカランダ連峰です。

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東側にはプレティガウ谷を見下ろします。後方にはエンガディン方面の峰々が並んでいます。

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登って来た道ではなく、眺望の良い東尾根を辿って下山しました。

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尾根の突端にケルンがありました。

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もう少し下ったところにベンチを見つけ、そこで持参したサンドウィッチを食べました。尾根の上はやや風が強かったですが、今日は気温が高めなので心地良かったです。

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東尾根から仰ぐフィラン山。ここからはピークに見えない、左寄りの尾根上が山頂です。

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サドライン Sadrein の放牧場まで下ってから北上します。ここも牛達の通り道になっていましたが、幸い大部分が乾いていたので、靴を汚さずに済みました。

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北東尾根への登り返し。疲れた足には下山途中の登り道がキツいですね。

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オーバーセス Obersäss の牧畜小屋。ここから先は下りになるので、軒下のベンチで暫く休憩させていただきました。手前の水槽に出ていた水が冷たくてとても美味しかったです。

往路で歩いた道に出て、15時少し前にロープウェイ山上駅へ到着しました。レストランには大勢の客がいて、職員の小母さんにロープウェイの予約状況を見せてもらうと、やはり15時台の便はすべて予約済み。レストランで時間を潰すしかないか…と思っていたところ、15時発の便に2人分の空席が。犬連れのお2人に同乗させていただき、早めに下山することができました。

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次のバスが来るまで40分ほど時間があったので、マランス村の中心部まで歩いてみました。歴史を感じさせる建物が多くあり、良い雰囲気でした。

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カミさんが「ラントクヴァルト駅前のスーパーが大きくて良さそうだった」と言うので、レーティッシュ鉄道のマランス駅から電車に乗れないかと行ってみましたが、目の前で電車が出て行ってしまいました。結局、マランス駅前のバス停からバート・ラガッツ行きのポストバスに乗って帰りました。途中でマイエンフェルト村を通りましたが、手前のイェニンス村と同様、普通のワイナリー村という印象でした。

2022年06月30日

シュピッツマイレン小屋へ

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滞在中のセーヴェレン村 Sevelen の貸アパートはワンルーム(ステュディオ型)ですが、家具の配置や電気機器が使いやすく、とても居心地が良いです(窓から蚊などの虫が入り込んでくることを除き…)。コーヒーメーカーも「タッシーモ Tassimo」というカプセルを使うもので、ボタンを押すだけで美味しいコーヒーが飲めて嬉しいんですが、このコーヒーカプセルを売っている店が少ない点がネックです。近所のCOOPには売ってますが24カプセル入りの大袋パックだけで、少量の補充ができません。あと数日分だけが足りないので、貸アパートの事務所へ「(到着時には8個入り1箱が部屋に置いてあり)ウチは2週間も滞在しているんだから幾つか追加でもらえないか」と頼んでみたところ、1箱をすぐに持ってきてくれました。ダメ元でしたが言ってみるもんですね。

今朝も曇り空でしたが、雨は降らないと判断し、フルムザーベルク Flumserberg へハイキングに出掛けました。

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サルガンス Sargans 駅前でフルムザーベルク行きのポストバスに乗り換え、終点のタンネンボーデン Tannenboden に到着。ここは16年前にも来て泊まりましたが、かなり雰囲気が変わっていて記憶を辿れませんでした。「ザーゲン Sagen」という愛称のハイカー用セット切符(経路の異なる往復切符)を買いました(半額カードで1人14.50フラン)。

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マシュゲンカム Maschgenkamm 行きゴンドラリフトは真新しいゴンドラに更新されていて、「ベルクジェット Bergjet」という愛称が付けられています(ウンターテルツェン〜タンネンボーデン間が「ゼージェット Seejet」)。上って行く途中、眼下に長いローデルバーン(台車型滑り台)が見えました。

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マシュゲンカム山上駅に併設されたレストランのテラス。こちらも真新しい感じでしたが、朝なので未だお客さんはいません。

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マシュゲンカム山上駅前に置かれていたハイジの写真スポットは無くなっていました。代わって設置されていた撮影用の額縁は、サルドーナ山塊の断層をイメージしたものでしょうか。

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遊具の置かれた池もありました。

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16年前と同じく、ツィーガー山の南側をトラバースして西へ進む平坦なハイキングコースに入りました。当時は「ハイジの花の小道」と呼ばれていた道です。今はもうその表示はありませんが、草花の多さは変わっていませんでした。写真は振り返って出発地点のゴンドラリフト山上駅(写真左上)方面を撮ったもので、右の鞍部に見える建物はマシュゲンリュッケのレストラン、その右背後のピークがマシュゲンカム山、左背後の尾根上に遠望できているのがプロートカムのチェアリフト駅です。

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ツィーガー峠 Zigerfurgglen。16年前はここから北へ下りましたが、今回は南へ進み、シュピッツマイレン小屋 Spitzmeilenhütte を目指します。

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多少のアップダウンはあるものの総じて平坦なコースで快適でした。

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正面がマーゲルライン山ですが、今日は雲が多くて山頂をスッキリ眺めることはできませんでした。

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代わりに可憐な草花を存分に楽しめました。

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歩き始めてから2時間余りでシュピッツマイレン小屋(海抜2,087m)に到着し、テラス席の脇にあったベンチに座って持参したサンドウィッチを食べました。

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雲が垂れ込めて眺望は余り得られませんでしたが、辛うじてシュピッツマイレンの特徴ある頂(左)やヴィスマイレン(中央)を望むことができました。

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帰路は歩いてきた道を少し戻り、分岐を右折して北のフルシュ Fursch の牧畜農家へ下りました。

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フルシュでは軽食を摂ることができます。屋外に天蓋付きベッド1台と寝袋が置かれていましたが、そこで夜を明かすこともできるんでしょうか。

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フルシュからは車両も通れる幅広の農道を北上し、パニュエル Panüöl の牧畜農家へ。

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人影はありませんでしたが軒下に冷蔵庫が置いてあり、「山の産品と冷たい飲み物をどうぞ」との看板が。当地のチーズがとても美味しそうでしたが、ちょっと高価で手が出ませんでした。

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代わりに地元産のヨーグルトが1個1.50フランと安く、木のスプーンまで用意してあったので、3フランを缶に投入し、隣のベンチで早速いただきました。気分のせいでしょうか、抜群に美味しかったです。

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ここまでは良かったんですが、パニュエルからは農道の上手を歩くよう案内標識があり、それに従ったところ、沢山の牛が歩いてグチャグチャにぬかるんだ道を進む羽目になり、靴を汚したカミさんの機嫌が急降下してしまいました。その道は結局農道に合流したので、農道を直進する方が良かったです。

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本日のゴール地点、プロードアルプ Prodalp に到着。シュピッツマイレン小屋から休憩込みで2時間半でした。手前はプロートカムへ上って行くチェアリフトで、我が家は写真右端の乗場からゴンドラリフトで下山します。

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プロードアルプには巨大なクライミング・タワー(有料)があります。レストランも営業していました。

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ゴンドラリフトに乗り込んで下ります。こちらのゴンドラは年季が入っている感じでした。

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ゴンドラから見下ろすゼーツ谷。左の谷底がフルムス村で、右奥がサルガンスの町です。

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ゴンドラから西側の眺望。左はタンネンボーデンの集落で、右の谷底はヴァーレンシュタット村です(少しだけヴァーレン湖が見えています)。青空が広がってきましたが、依然として山々の上には雲が纏わり付き、クールフィルステン連峰も見えません。

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ゴンドラリフトで到着したタンネンハイム Tannenheim。ここからサルガンス行きのポストバスに乗って帰りました。