2022年06月30日

シュピッツマイレン小屋へ

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滞在中のセーヴェレン村 Sevelen の貸アパートはワンルーム(ステュディオ型)ですが、家具の配置や電気機器が使いやすく、とても居心地が良いです(窓から蚊などの虫が入り込んでくることを除き…)。コーヒーメーカーも「タッシーモ Tassimo」というカプセルを使うもので、ボタンを押すだけで美味しいコーヒーが飲めて嬉しいんですが、このコーヒーカプセルを売っている店が少ない点がネックです。近所のCOOPには売ってますが24カプセル入りの大袋パックだけで、少量の補充ができません。あと数日分だけが足りないので、貸アパートの事務所へ「(到着時には8個入り1箱が部屋に置いてあり)ウチは2週間も滞在しているんだから幾つか追加でもらえないか」と頼んでみたところ、1箱をすぐに持ってきてくれました。ダメ元でしたが言ってみるもんですね。

今朝も曇り空でしたが、雨は降らないと判断し、フルムザーベルク Flumserberg へハイキングに出掛けました。

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サルガンス Sargans 駅前でフルムザーベルク行きのポストバスに乗り換え、終点のタンネンボーデン Tannenboden に到着。ここは16年前にも来て泊まりましたが、かなり雰囲気が変わっていて記憶を辿れませんでした。「ザーゲン Sagen」という愛称のハイカー用セット切符(経路の異なる往復切符)を買いました(半額カードで1人14.50フラン)。

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マシュゲンカム Maschgenkamm 行きゴンドラリフトは真新しいゴンドラに更新されていて、「ベルクジェット Bergjet」という愛称が付けられています(ウンターテルツェン〜タンネンボーデン間が「ゼージェット Seejet」)。上って行く途中、眼下に長いローデルバーン(台車型滑り台)が見えました。

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マシュゲンカム山上駅に併設されたレストランのテラス。こちらも真新しい感じでしたが、朝なので未だお客さんはいません。

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マシュゲンカム山上駅前に置かれていたハイジの写真スポットは無くなっていました。代わって設置されていた撮影用の額縁は、サルドーナ山塊の断層をイメージしたものでしょうか。

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遊具の置かれた池もありました。

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16年前と同じく、ツィーガー山の南側をトラバースして西へ進む平坦なハイキングコースに入りました。当時は「ハイジの花の小道」と呼ばれていた道です。今はもうその表示はありませんが、草花の多さは変わっていませんでした。写真は振り返って出発地点のゴンドラリフト山上駅(写真左上)方面を撮ったもので、右の鞍部に見える建物はマシュゲンリュッケのレストラン、その右背後のピークがマシュゲンカム山、左背後の尾根上に遠望できているのがプロートカムのチェアリフト駅です。

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ツィーガー峠 Zigerfurgglen。16年前はここから北へ下りましたが、今回は南へ進み、シュピッツマイレン小屋 Spitzmeilenhütte を目指します。

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多少のアップダウンはあるものの総じて平坦なコースで快適でした。

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正面がマーゲルライン山ですが、今日は雲が多くて山頂をスッキリ眺めることはできませんでした。

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代わりに可憐な草花を存分に楽しめました。

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歩き始めてから2時間余りでシュピッツマイレン小屋(海抜2,087m)に到着し、テラス席の脇にあったベンチに座って持参したサンドウィッチを食べました。

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雲が垂れ込めて眺望は余り得られませんでしたが、辛うじてシュピッツマイレンの特徴ある頂(左)やヴィスマイレン(中央)を望むことができました。

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帰路は歩いてきた道を少し戻り、分岐を右折して北のフルシュ Fursch の牧畜農家へ下りました。

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フルシュでは軽食を摂ることができます。屋外に天蓋付きベッド1台と寝袋が置かれていましたが、そこで夜を明かすこともできるんでしょうか。

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フルシュからは車両も通れる幅広の農道を北上し、パニュエル Panüöl の牧畜農家へ。

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人影はありませんでしたが軒下に冷蔵庫が置いてあり、「山の産品と冷たい飲み物をどうぞ」との看板が。当地のチーズがとても美味しそうでしたが、ちょっと高価で手が出ませんでした。

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代わりに地元産のヨーグルトが1個1.50フランと安く、木のスプーンまで用意してあったので、3フランを缶に投入し、隣のベンチで早速いただきました。気分のせいでしょうか、抜群に美味しかったです。

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ここまでは良かったんですが、パニュエルからは農道の上手を歩くよう案内標識があり、それに従ったところ、沢山の牛が歩いてグチャグチャにぬかるんだ道を進む羽目になり、靴を汚したカミさんの機嫌が急降下してしまいました。その道は結局農道に合流したので、農道を直進する方が良かったです。

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本日のゴール地点、プロードアルプ Prodalp に到着。シュピッツマイレン小屋から休憩込みで2時間半でした。手前はプロートカムへ上って行くチェアリフトで、我が家は写真右端の乗場からゴンドラリフトで下山します。

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プロードアルプには巨大なクライミング・タワー(有料)があります。レストランも営業していました。

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ゴンドラリフトに乗り込んで下ります。こちらのゴンドラは年季が入っている感じでした。

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ゴンドラから見下ろすゼーツ谷。左の谷底がフルムス村で、右奥がサルガンスの町です。

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ゴンドラから西側の眺望。左はタンネンボーデンの集落で、右の谷底はヴァーレンシュタット村です(少しだけヴァーレン湖が見えています)。青空が広がってきましたが、依然として山々の上には雲が纏わり付き、クールフィルステン連峰も見えません。

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ゴンドラリフトで到着したタンネンハイム Tannenheim。ここからサルガンス行きのポストバスに乗って帰りました。

2022年06月29日

タミーナ峡谷へ

前夜の雨は上がりましたが曇り空です。午後から再び降り出すとの予報なので山へ行くのは諦め、有名な温泉地バート・ラガッツ Bad Ragaz の源泉を観に行きました。

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バスでサルガンス駅 Sargans へ出て、クール Chur 行きの各停電車に乗りました。スイスはローカル電車も綺麗な車両です。主要駅では無料Wi-Fiが使えるので、待ち時間が苦になりません。

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バート・ラガッツまでは1駅で、所要5分です。駅前通りを歩いて中心街へ。中心街は駅から徒歩で10分余りかかります。

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観光案内所の前に温泉の噴水がありました。ちょっと生ぬるいかな、程度の水温です。

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タミーナ川沿いの道に入って谷奥へ歩いて行きます。

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この道には概ね1時間毎にポストバスが走っていますが、ゾーン制運賃の適用外で、片道6フランです。

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2017年に開通したタミーナ橋 Taminabrücke の下を潜ります。遥か200mの頭上に架かっています。

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せり出した岩の下を潜るところもありました。

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谷の両側がどんどん険しくなっていきます。

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バート・ラガッツの中心街から1時間弱でアルテス・バート Altes Bad(=旧温泉)に到着。建物はかつての温泉ホテルで、今は博物館(レストラン付き)になっています。ポストバス等でここまで入れるため、平日でもかなりの観光客が訪れていました。

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建物内は無料で見学できます。温泉宿の歴史を解説した展示やビデオ視聴室(4ヶ国語があり英語版を観ました)があり、当時を再現した客室もありました。

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地下には営業当時の浴室が保存展示されています。バーデンの温泉施設でこんな浴槽に入ったのを思い出しました。

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当時のキッチンを再現した部屋。

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付属礼拝堂。

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外に温泉の噴水がありました。やはり水温はちょっと温かいかな?程度です。

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建物の奥にタミーナ峡谷 Taminaschlucht の入口があります。岩壁が青いのは、青い光でライトアップされているからです。少し硫黄の香りを感じました。

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「源泉」と書かれた峡谷の入口ゲート。博物館内にある自動販売機(クレジットカードも使用可)で買った入場券のバーコードを読み込ませると扉が動きます。入場料は1人5フランです。

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峡谷の岩壁も青白い光で照らされています。

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最奥部に源泉の湧出場所があります。

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源泉へ進むトンネルの中は湿度が高く少し暖かいです。源泉を撮ってみましたが、ガラス越しなので、よく分からない写真になってしまいました。

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源泉前の泉。源泉は36.5℃との触れ込みですが、蛇口部分ではせいぜい30℃あるかないか程度に感じました。

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峡谷から戻ってくると雨が降っていました。アルテス・バートの建物の裏手から急な山道をジグザグに登ります。

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自然にできた橋 Naturbrücke でタミーナ川の右岸へ渡ります。先程歩いた峡谷の上部を渡ったんだと思います。幸いにこの辺りで雨が止みました。

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その後も木製の階段を延々と登り、谷の中腹に付けられた車道に出ました。

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往路で下を潜ったタミーナ橋を横から眺めます。

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アルテス・バートから約1時間でプフェーファース村 Pfäfers に到着しました。写真は村の中心部に建つ聖エヴルティウス礼拝堂 Kapelle St. Evort です(内部には残念ながら入れませんでした)。修道院付属教会にも行ってみたかったんですが、バス待ちの時間が足りませんでした。

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バス停の待合所(写真右)で持参したサンドウィッチを食べ、バート・ラガッツ駅行きのポストバスに乗り込みました。プフェーファース村はバート・ラガッツと同じ運賃ゾーンなので、セーヴェレンまで往路と同額の1人3.60フラン(半額カード使用)です。帰路はバート・ラガッツ駅でもサルガンス駅でも乗換えの連絡が良く、1時間弱でセーヴェレン村まで帰り着けました。15時過ぎから強風を伴って大雨がやってきたので、早く帰れてラッキーでした。

2022年06月28日

ゴンツェン山に登る

今日は午後からお天気が下り坂の予報のため、近場のハイキングとしてサルガンス Sargans の町の背後に聳えるゴンツェン山 Gonzen を選びました。

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サルガンス駅前でフルムザーベルク Flumserberg 行きのポストバスに乗り換え、ラグナッチ Ragnatsch の集落で下車。北西方向にクールフィルステン連峰が綺麗に見えていました。なお、乗車したポストバスは遠足や林間学校?へ向かう子供達の団体が複数乗り込み、3台に増発されていました。

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バス停の近くにロープウェイ「パルフリースバーン Palfriesbahn」の乗場があります。ラグナッチャーバッハ Ragnatscherbach の滝に沿ってケーブルが上っています。元々は軍用として建設されたロープウェイなんだそうです。

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1人15フランの片道切符を購入。渡されたのは今時珍しい硬券でした。ニッパーのような道具で日付を刻印し、改札の際に鋏でパンチ穴を開けます。係員の小父さんも「オールドスタイルだ」と笑っていました。

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ロープウェイは8人乗りの小型ゴンドラで、狭いため手荷物は外に付けられている荷台に置きます。15分毎の運行で、我が家は「次の便には既に7名の予約が入っているから、2人一緒に乗りたいなら次々発まで30分待って」と言われていましたが、実際にやって来たのは5名だったので次発の便に同乗できました。

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ロープウェイは滝を眺めながら上り…

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ガウシュラ山とゴンツェン山を結ぶ草原の尾根に到着しました。

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ロープウェイ山上駅からの眺望。写真中央にホッホフィンズラーとその右奥にマーゲルライン、写真右奥がグレールニッシュ連峰、写真左端奥がピッツ・サルドーナです。

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舗装された農道を通って、牛の放牧地の中を南東方向へ歩き始めます。右手に見える草原の頂はチュッカで、我が家が目指すゴンツェン山はその左肩に覗いているピークです。

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北西方向を振り返るとクールフィルステン連峰。

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北側にはガウシュラ山。

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農道が尾根上に出ると、東側のライン川の谷やリヒテンシュタインの山々も見渡せました。

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農道が北へ大きくカーブしている地点から遊歩道に入り、南下を続けます。放牧場の中の緩やかな下りですが、木橋や階段が整備してあって歩きやすかったです。

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リーターヒュッテン Rieterhütten の牧畜農家前にある分岐。ここから登り道に入ります。

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フォラ Folla の牧畜小屋を通過。

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歩き始めて1時間余りでゴンツェン山頂(1,830m)に到着。

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真下にサルガンス市街が見えます。その向こうはピツォール山です。

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東のリヒテンシュタイン方面は、ライン谷に低い雲が湧き、雲海になっていました。

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リーターヒュッテンまで来た道を戻り、そこから東のゴンツェン小屋 Berggasthaus Gonzen へ下りました。休業中でしたのでテラス席をお借りし、持参したサンドウィッチを食べました。我が家がいた時間帯は谷底から上がって来た雲の中で、眺望は得られませんでした。

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ヴァルザーベルク Walserberg の牧畜農家群を縫って更に下って行くと、徐々に視界が晴れてライン川が一望できるようになりました。写真左手前がトリュプバッハ村で、ライン川の向こう側はリヒテンシュタインのバルツァース村です。写真右のライン谷に取り残されたような小山はフレッシャーベルクです。

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ルーターバッハの滝 Wasserfall Luterbach。ここから先は「ラインターラー・ヘーエンヴェーク Rheintaler Höhenweg」のコースになっている幅広の林道で、傾斜が緩やかで快適に歩けました。

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道端の岩壁に鉄扉がありました。鉱山マークが書かれていたので、坑道跡でしょうか。

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サルガンス市街を見下ろすベンチでひと休み。

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ハイキングコースはサルガンス城 Schloss Sargans へ下ってきます。

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城内の博物館には入りませんでしたが、テラスからの眺望を楽しみました。

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サルガンスの旧市街を見下ろして。

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石段を下り、旧市街のカトリック教会前に出ました。

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サルガンス旧市街。雰囲気はありましたが、人影も少なく静かでした。
直進すると郵便局前のラウンドアバウトに出て、そこにあった州立銀行で古い100フラン札2枚を新札に替えてもらいました。前回スイスを旅した際に使い残していたものですが、その後に新デザインの紙幣が導入されたため、旧札は店舗等で使えなくなっていました。すぐ親切に対応してもらえて嬉しかったです。

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そのまま線路と高速道路を渡って大型ショッピングセンターへ行きました。「ピツォールパーク Pizolpark」の「ミグロ」で買物した後、「ピツォールツェンター Pizolcenter」停留所からバスに乗って貸アパートへ戻りました。