メイさまが以前に歩かれたコースが魅力的に思えたため、同じルートを辿ってみることにしました。

オルティゼーイ Ortisei の町の高台にあるレシェーザ Resciesa(ラシェッツ Raschötz)行きケーブルカー乗場。3年半前にソリを借りて乗り込んだ想い出の場所です。

レシェーザ山上駅に到着。セッラ山塊(左)、マルモラーダ(中央奥)、サッソルンゴ(右)が一望です。

山上駅の前に建つ山小屋レストラン「シャレー Chalet」。

フーネス谷へのハイキングコースは東へ向かうのですが、冬に歩いた場所を再訪したくて、35番のハイキングコースで反対方向の西へ進みました。行く手に見える建物がレシェーザ小屋で、写真右上がレシェーザ・ディ・フオーリ Resciesa di Fuori(アウサーラシェッツ Außerraschötz)の山頂です。

レシェーザ小屋。冬にここのテラスでランチを楽しみました。

冬に歩いたイメージをなぞって、レシェーザ小屋から草原を直登して山頂を目指しました。

レシェーザ・ディ・フオーリ山頂。ケーブルカーの山上駅からここまで30分余りでした。

山頂から南に眺めるカティナッチョ(ローゼンガルテン)山塊とシウージ高原。写真右はシリアール(シュレルン)山塊、左端はサッソ・ピアット(プラットコーフェル)です。

上の写真で右に小さく見えているハイリッヒクロイツ礼拝堂 Heiligkreuz のズームアップ。近道をしたのでここを訪ねそびれてしまいました。正規のハイキングコースを辿るべきでした。

山頂から南西側に見下ろすガルデーナ谷の下流。写真左の家並みはカステルロット村です。

西側に見下ろすフィランダース(ヴィッランドロ)村(写真下)。その後方に見えるフィランデラー・ベルク(モンテ・ヴィッランドロ)の背後にエッツターラー・アルペンの高峰群が並んでいます。

北西側に遠望できるシュトゥーバイアー・アルペンのズームアップ。左が山群最高峰のツッカーヒュットルで、中央がヴィルダー・フライガーです。

北側に眺めるツィラーターラー・アルペン。いずれもオーストリア国境の峰々です。

尾根に近い31番のハイキングコースで東へ戻ります。写真は歩いてきた方向を振り返って撮っていて、中央奥がレシェーザ・ディ・フオーリの山頂、左端の建物がレシェーザ小屋です。

行く手に眺めるレシェーザ・ディ・デントロ Resciesa di Dentro(インナーラシェッツ Innerraschötz)の尾根。その手前の鞍部、ヴァルルッツァ峠 Forcella di Valluzza(フリッツァー・シャルテ Flitzer Scharte)を越えて遊歩道が続いています。

ヴァルルッツァ峠を通過。

35番のハイキングコースに合流し、正面にガイスラー(オードレ)山塊を眺めながら歩いて行きます。右がロープウェイの通じているセチェーダです。

周囲の広大な草原は、家畜にとって天国のように思えました。牛の他に馬やロバも放牧されていました。

最後に少し下ってブログレス小屋 Malga Brogles に到着。レシェーザ・ディ・フオーリ山頂から1時間半余りでした。好天の週末とあって超満員の盛況でしたが、ちょうど我が家が到着した際にテラスに空席ができ、着席することができました。

私はパスタと白ビール、カミさんはハム・チーズ入りオムレツとレモネードをオーダー。オムレツは小麦粉が入っているのか、厚地のクレープという感じで美味でした。この地方特有のオムレツなんでしょうか?

ガイスラー山塊の山裾を東へトラバースしてガイスラー・アルム Geisler Alm を目指します。比較的平坦な道かと思ったら、谷へ一旦下ってから登り返す必要があり、かなりキツかったです。

ガイスラー・アルムの広大な草原に出てきました。その中央に建つレストラン「クシュナーゲンハルト・アルム Gschnagenhardt Alm」(カズナーゴ小屋 Malga Casnago)へ向かいます。

ガイスラー・アルムには木陰で寛ぐ家族連れが沢山いました。

レストラン「クシュナーゲンハルト・アルム」も大盛況で、右手前の席で小父さんがアコーディオンを演奏していて、良い雰囲気でした。

ガイスラー・アルムからもシュトゥーバイアー・アルペンが遠望できました。レストランにあった案内板によれば、中央の尖峰がオーストリア国境のプフレルシャー・トリブラウンで、その右がオーストリア領内のハービヒトらしいです。

「クシュナーゲンハルト・アルム」の少し北に建つガイスラー・アルム Geisler Alm(レ・オードレ Le Odle)小屋。ここもガイスラー山塊を眺めながら寛ぐ人々で大賑わいでした。

ツァンザー Zanser(ツァンネス Zannes)小屋へ下る方がバス停は近いんですが、敢えてサンタ・マッダレーナ村 Santa Maddalena へ下る長い林道を辿りました。

サンタ・マッダレーナ村へ下ったのはザンクト・ヨハン教会 St. Johann を観るためでしたが、教会は塀に囲まれた広い草原の中に建っていて、ゲートの機械に4ユーロを投入しないと入場できない仕組みになっていました。我が家はコインを持ち合わせていなくて断念。

近くのホテルの前にジャム・シロップ・ハーブ塩等の瓶を並べた無人販売所がありました。「ビデオカメラで監視中」と書かれた貼り紙には日本語の注意書きもあり、「盗むのではなく、感謝する。誠実な対応に感謝します」ですって。

塀の外からザンクト・ヨハン教会の写真を撮っている人が何人もいたので、我が家も真似してみました。

教会近くのバス停に着いたら3分前にバスが行った後でした。

仕方がないのでサンタ・マッダレーナ村の中心まで下り、木陰のベンチで1時間後のバスを待ちました。ブログレス小屋からサンタ・マッダレーナ村まで約3時間かかりました。村の教会でも覗こうかと思いましたが、写真のとおり坂道をかなり登った先に建っていたので諦めました。
ブリクセン Brixen(ブレッサノーネ Bressanone)でバスを乗り継いで帰ったので、貸アパートへ戻るのが遅くなってしまいました。
【ガルデーナ谷(イタリア)の最新記事】
フーネス谷のハイキングをEnjoyされましたねー。お天気で良かったです。冬のレシェーザ・ディ・フォーリを思い出しました。磔刑像の木製十字架がリアルな山頂でしたよね。(なぜかすごく印象に残っています。)レシェーザからの眺め、言葉に出来ないくらいに素晴らしくて小躍りしてしまいそう。ツィラータール……、懐かしの(25年前)オーバーグルグルはどの辺りだろう?……など暫し妄想タイムでした。(笑) フーネス谷とガルデーナ谷は隣同士なのですねー。ガイスラーとザンクト・ヨハン教会の写真は、あまりにも有名ですので知っていましたが、ガルデーナ谷と隣接していて、ハイキングで行けるとは知りませんでした。ガイスラー直下のハイキングは素晴らしいだろうなぁ〜!憧れのサンタ・マッダレーナ村にのんびりと滞在してハイキングをしたいです。日本の旅行社のパンフレットで秋の紅葉シーズンの写真が目に焼き付いています。嗚呼!夢が広がりすぎて、収拾がつきませ〜〜〜ん(笑)
そうそう、イタリアの貸しアパートは(日)〜(日)の貸し出しなのですか?今日が移動日でしたよね。どうかお気をつけてー。次はどんな滞在地なのだろうとワクワクです。
サンタ・マッダレーナ村で目をつけているアパートは
https://www.kaserott.com/
ガイスラーを眺め放題の立派です。中心地から少し高台(↑60m、10分ちょっと)ですが、眺め、設備ともに100点満点です。小さな村ですけれど、ハイキングコースも沢山あって魅力がギュッと詰まっている宝石箱の様なイメージです。(妄想 W笑W)
途中のアップダウンは余り覚えていないのですが、林間コースが多かった記憶があります。その分アルムと身近に迫るガイスラーの景色に感激しました。
サンタ・マッダレーナ村を散策するのも一つの目的でしたが、余りの猛暑で歩き回る元気がありませんでした。未練が残っています(笑)
おーと様は次の滞在地に移動ですね。違った景色を見させていただくのを楽しみにしております。
またまた、素晴らしい天気の中を長い素敵なコースを歩かれて、こちらも、地図で追いながら自分も歩いている気持ちになりました。仮令、コロナ禍が終わっても我々にはとても歩けないハード行程だと思います。帰路はバスで遠くまで行かされ、私の地図をはみ出てしまいました。
https://youtu.be/CTVoLAqtr7E
山の朝焼け・夕焼けをご覧になる目的なら、サンタ・マッダレーナ村は聖地みたいなところでしょうか。おっしゃるとおり村は小規模で、食料品店も1軒しかなさそうですけど、ブリクセン(ブレッサノーネ)から1時間毎にバスが出ていて、交通の便はさほど悪くありません。昨日我が家が行ったガイスラー・アルムの他に、バスの終点のツァンス(ツァンネス)から谷奥の山小屋を巡るハイキングも楽しめそうです。
なおなおさまが目を付けられた貸アパート、確かに眺めと設備は最高ですね。問題は坂道の登り下りでしょうか。このアパートの少し上手に村の名前の由来になった教会がありますが、バス停からだとかなりの登り坂で、本当なら昨日はバス待ちの間に覗いてくるところでしたが、とてもその元気が出ませんでした。
休暇用アパートの契約期間は、当地でも土曜から土曜までが基本です。今日から滞在するファッサ谷の貸アパートは13泊の予定でして、それ以降はすべて土曜日に移動する計画を組んでおります。
ブログレス小屋からガイスラー・アルムまでは確かに樹林帯ですが、右手に常にガイスラー山塊が見える明るい森で、変化があって楽しかったです。もう少しアップダウンが少ないと嬉しかったですけど…(笑)。
メイさまのリベンジでサンタ・マッダレーナ教会にも行こうと思ってましたが、歩き疲れた後の坂道を見て心が挫けました。申し訳ありません。
フーネス谷の奥からはブリクセン行きのバスしか出ていなくて(谷の途中からはクラウゼン行きもあるようでしたが)、ガルデーナ谷からどんどん遠ざかってしまうのが少し悲しくなりましたね。途中で南行きのバスに乗り換える乗客もいましたけど、ガルデーナ谷方面へのバスの連絡がよく分からなかったので、「乗換えが少ない方がリスクが無くて良い」というカミさんの意見に乗りました。
ブリクセン発のセルヴァ村行きバスは、ポンテ・ガルデーナ駅から先、上手の村々を経由して走るので、それも時間が掛かる理由です。車窓を楽しみながら乗れるとも言えますが、車酔いに弱い方は要注意の路線だなと思いました。
レシェーザ山頂から北側のオーストリアアルプスの白い峰々が気になり、PeakFinderで調べて見ました。私の知らない山ばかりでしたが・・・・
https://drive.google.com/file/d/1yihKCd64beT_4qsmOF7290gCovcdQAB0/view?usp=sharing
御無事で。とにかく御無事で。
(「牛や馬やロバが沢山放牧されてますが…」が「沢山放送されて…」に空目してしまいました!)
我が家も滞在時の暮らしの質を重視しますので、品揃えの良い食料品店が近くにあることは必須条件です。サンタ・マッダレーナ村での滞在は我が家にとってもハードルが高いです。
https://aruku-swissalps.net/mayrhofen5.html
我が家がツィラータールに滞在した際に見た山々(↑)を反対側から眺めていることになり、感慨深いです。
日本から見ると「イタリアなんかに長期滞在して大丈夫?」と思われるのは理解できますが、実際には足許の新規感染者数や陽性率は東京より低いですし、都会での滞在ならともかく、我が家が滞在している山岳地域では感染リスクは自宅にいる時よりも小さいような気がしています。
こちらでまったりした滞在を楽しんでいると、NHKが「日本放牧協会」の略に思えてきますよ(笑)。
このコース長いのですよね。私は反対側オルテイセイに下りようとしましたが、おーと様が食事をした小屋の上の寝そべるベンチでランチをして戻りました。(ブレッサーノネ滞在中)
同じ様が画像があり思い出しました。
此の辺りのコースは色々あり迷いましたが、比較的楽なコースを選びましたが、かなり奥迄車が入り砂ぼこりの洗礼を受けましたが。しかし、1人旅に取つては安心できました。
おっしゃるとおり、この地方の山の上にある放牧地までは車両が通行できる道幅の林道が通じていて、農家の方々は自家用車で行き来していらっしゃるようですね。昔は牧童が徒歩で牛追いをしながら家畜を放牧地へ上げ下ろししていた筈ですが、牛をトラックの荷台に積んで運んでいる場面にも時々遭遇します。