2021年07月06日

「パンの道」を歩く

今朝は8時に最寄りのスーパーマーケットが開店するのを待ち、先ず食料品の買出しに出掛けました。
帰宅後ゆっくり朝食を楽しみ、部屋内にある洗濯機で衣類の洗濯をしました。
アパート内で終日のんびりしようかとも思ったんですが、外は昨夕の雨が嘘のように晴れ上がっているので、短時間で楽に歩けるコースとしてcohcoさまオススメのヴィエル・ダル・パン(=パンの道)小屋 Rifugio Viel dal Pan を訪ねてみることにしました。

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路線バスに乗ってカナツェーイ村 Canazei へ。トレンティーノ県のゲストカードは電子版で、スマホにダウンロードしたQRコード付き画面を見せると、電車や路線バスが無料になります。カナツェーイ村の中心バス停、パレーダ通り Via Pareda で下車しました。

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バス停の近くに「旧市街」と書かれた案内標識があったので、立ち寄ってみました。川沿いの道を東へ進むと、サン・フロリアーノ教会 Chiesa di San Floriano の周辺に古そうな家並みがありました。

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教会の裏手に装飾の大変美しい個人のお宅がありました。「ラ・フロリアーナ La Floriana」と呼ばれているようです。

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「ラ・フロリアーナ」の入口。残念ながら内部には入れません。

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ゴンドラリフト「ベルヴェデーレ Belvedere」の山麓駅。その前にバス停があるので、そこでバスを降りればすぐです。

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ゴンドラリフトから見下ろすカナツェーイ村。その奥に見えているのはカンピテッロ村です。

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ペコール Pecol で大型ロープウェに乗り換え、コル・デイ・ロッシ Col dei Rossi に上りました。左がサッソルンゴ、中央がセッラ峠、右がセッラ山塊です。

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コル・デイ・ロッシにはカナツェーイの東隣にあるアルバ村からも別のロープウェイが上ってきています(写真右端)。写真中央の岩山はコラックで、その右の高原がチャンパック、写真左奥の峰がチーマ・デッルオーモです。

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幅広の草原の尾根上を東へ緩やかに下り、鞍部に建つベルヴェデーレ小屋 Chalet Belvedere へ。その背後の頂に建っているのはサス・ベチェ小屋 Rifugio Sass Becè で、我が家はその右肩に見えるフレダローラ小屋 Rifugio Fredarola を経由し、写真右の山コル・デル・クークの南山腹をトラバースしていきます。

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ベルヴェデーレ小屋からセッラ山塊に向かって北のポルドイ峠方面へ下って行くハイカー。

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ベルヴェデーレ小屋の辺りから南に眺めるドロミーティ最高峰のマルモラーダ。今日のコースはこの山をずっと眺めながら進みます。

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フレダローラ小屋。音楽をガンガン鳴らしていましたが、我が家はそういう場所が余り好きではありません。

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フレダローラ小屋の辺りから北に眺めるセッラ山塊とポルドイ峠。

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東に眺めるトファーネ山塊。下方に見えるのはアラッバ村 Arabba です。

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山腹のトラバース道は起伏が少なく、氷河を抱いた高峰が間近に見え、行き交うハイカーがとても多い… 「まるでメンリッヒェンからクライネ・シャイデックへ行く道みたいだね」と夫婦で話しました。

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オキナグサが沢山咲いていました。

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やがて行く手にフェダイア湖 Lago di Fedaia が見えてきます。

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ヴィエル・ダル・パン小屋に到着。コル・デイ・ロッシからここまで1時間弱でした。

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目当ての山小屋は多くのハイカーで賑わっていました。我が家は朝食が遅かったのと、混雑していたのとで、素通りしました。トイレも行列ができていました。

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ヴィエル・ダル・パン小屋を過ぎると、途端にハイカーの数が少なくなりました。小屋から引き返すハイカーが多いのかなと思います。

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フェダイア湖のダムの真上辺りまで来ました。

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尾根を回り込むと、ポルタ・ヴェスコーヴォ Porta Vescovo のロープウェイ駅が見えました(写真左端)。

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稜線上まで登ってポルタ・ヴェスコーヴォに到着。学生らしき団体ツアーやマウンテンバイカーなど、大勢の人がいます。ヴィエル・ダル・パン小屋から約1時間でした。

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ポルタ・ヴェスコーヴォから北側の眺望。右はファーネス山塊で、左奥はオーストリア国境のツィラーターラー・アルペンです。

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ロープウェイ駅に隣接したルイージ・ゴルツァ小屋 Rifugio Luigi Gorza のテラス席。北西側にセッラ山塊が近いです。

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南側にはマルモラーダが一望。最高の展望テラスです。

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我が家もマルモラーダを眺めつつ休憩することにしました。「ドロミーティ」ブランドの無濾過ビールを頼むと、ポテトチップスが付いてきました。
さて、そろそろ下山するか… とロープウェイ駅の方を見ると、様子がおかしい。入口のシャッターが閉まっています。小屋の店員に「ロープウェイの運行は冬だけ?」と訊くと、「そうだ」との返事。「小屋の周囲に沢山いるハイカーやマウンテンバイカーはアラッバ村やフェダイア湖から歩いて登ってきたの?」と重ねて訊いても、「勿論」との応答です。
我が家はアラッバ村までロープウェイで下り、ポルドイ峠経由のバスでファッサ谷へ戻るつもりでしたが、こうなってはフェダイア湖まで歩いて下るしかありません。カミさんには「今日は比較的平坦なコースだからストックも要らないよ」と言ってあったので、当然ながら「もっとよく調べておかなくちゃダメじゃない」と叱られてしまいました。

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幸い、思ったよりも短時間(40分ほど)でフェダイア湖畔まで下ることができました。

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ダムの脇にあるバス停からペニア Penia 行きのバスに乗れば、終点でファッサ谷のバスに乗り継げるんですが、バス待ちをしている人が多く、またバスの運転手が感染予防の観点から満席になる以前に乗車を拒否するため、フェダイア湖でもペニアでも満員通過されて次のバスまで待たされました。まぁ何とか無事にポッツァ村へ戻れましたが、今からこんな状態では8月のピークシーズンになったらどうなってしまうんだろう…と心配になりました。

アパートに帰ってから改めて調べてみると、ポルタ・ヴェスコーヴォから少し東へ歩けば、エウローパ峠 Forcella Europa からアラッバ村へ下るゴンドラリフトが運行されているらしいことが分かりました。ロープウェイの便があると思い込んでいたのは間違いじゃなかったんです。ビールを飲んで時間を浪費してしまったので、山小屋の従業員にそのように教えてもらったとしても、バスには間に合わなかったかも知れませんが…。

posted by おーと at 07:40| Comment(9) | ファッサ谷(イタリア)
この記事へのコメント
おはようございます!
あらあらあららー、大変でしたね。\(>_<)/ 動いているはずのリフト類がクローズだと分かった瞬間、血の気の引く思いだったとお察しします。あー、15年前のことを鮮明に思い出しました。エンゲルベルク→ハスリベルクまでハイキングで移動した時、最後にリフトでハスリベルクに降りられるはずでしたのに、リフトが動いていなくて別のロープウェイ(最終便!)で反対側に降りて、バスや電車を乗り継ぐハメになりました。一時間半以上の遅れで夕食が始まった頃に半泣きでホテルに到着……。生憎、夕立にも合ってしまいずぶ濡れで、オーナーさんの温かなお出迎えが心に染み入りました。(懐かしいなぁ。) フェダイヤ湖まで下山して、バスを乗り継いでPozzaまで帰ったのですね。お疲れ様です……夜中に奥様のお仕置きがあったのではないかと、心配しております。(W笑W) でもきっと、ファッサ谷の爽やかな風にお怒りも飛ばされていることでしょう!おーと様、ファイトです!!!
『パンの道』素晴らしい眺めじゃありませんかー。ずっとこの絶景を眺めながらのハイキングなんて……言葉になりませんね。途中まで人が多くてメンリッヒェン→クライネ・シャイデックの様だと形容されて、その大盛況振りが伝わってきました。大人気コースなのですね。ルイージ・ゴルツァ小屋での無濾過ビール、美味しそうです!(カンパ〜イ!)バス待ちは、またまた大変でしたね……(涙)ハイシーズン前ですのに、この後どうなっちゃうんでしょうね。(増便&増発されることを願います!)乗り継ぎのペニアからはPozza村(ディスカウントショップのすぐそばでした。)まで何本ものリフトで繋がっているみたいですけれど、これは冬のシーズン限定なのでしょうねー。アジア系の人々がいない分、欧州内の方々が押し寄せているのですか……、そうですよね、遠出は出来なくとも陸続きですから欧州にお住まいならば、アクセスしやすいですものね。マイカーならば、感染リスクも抑えられますしね。
Pozza村のアパートからの眺め、どんな感じなのかなぁ〜と、ストリートビューを観ながらイメージトレーニングしています。(笑)では、またー。
Posted by なおなお at 2021年07月06日 11:49
カナツェー村に、こんな装飾の素晴らしい家があるのですね。冬のライトアップもまた、更に豪華で美しいです。エンガディン地方のスグラフィット工法やアルデッツのアダムとイブの家が、頭の中をグルグル駆け巡りました。建築に(ちょっと)興味があるので、ゾクゾクチキン肌ですー。(助けてー!) 嗚呼、絶対行きたいです。(切望)
La Floriana
https://maps.app.goo.gl/ZqYbuiox6SFjxYL7A
Posted by なおなお at 2021年07月06日 12:39
おーと様
Fassa谷に移動されて、初日から素晴らしい散策を見せて頂いて幸せです。特に、歩き始めの10分間くらいは我々老隊が4年前に歩いたところと同じなので感激しました。当然ながら見えた山も、同じなので懐かしく感じました。Arabbaに下るロープウェイが(隣のしか)なかったそうですが、我々も、バスの夏時間前に来て失敗したことがあります。
現在お住いの家を上から眺めましたが、この中にあるでしょうか?
https://www.google.co.jp/maps/@46.4227125,11.6826164,305m/data=!3m1!1e3
また、行程を辿って見ました。(con BGM)
https://youtu.be/pan-AvLeOnU


Posted by 和田 力 at 2021年07月06日 14:47
和田様〜!!!
またまた素晴らしい動画を作成して下さり、ありがたく拝見いたしました。小躍りならぬ、大躍りしてしまいました。おーと様のblog+この動画で、もう自分が旅している気分が、更に更にUPしてしまいます。和田様が以前紹介して下さったドロミーティの動画も、おーと様の旅路に合わせて見返しています。地名や山の名前がだいぶ頭に入ってきているので、更にドロミーティに引き込まれています。東京の梅雨空さえ青く、ジメジメしたまとわりつくような湿気さえドロミーティの爽やかな風に感じてしまいます。(ほとんど病気ですね。) (*_*)
Posted by なおなお at 2021年07月06日 16:13
なおなおさま、毎度ご覧いただきまして、ありがとうございます。
なおなおさまもリフトが運休で大変な目に遭われたんですね。我が家の場合は下調べが不充分だっただけですが…。やはり地元観光局が出している推奨コースをそのまま歩くのが無難で、それを自分なりにアレンジして歩こうとするとリスクがあるってことなんでしょう(あ、「パンの道」からフェダイア湖へ下るコースの方は観光局のリーフレットに載っていました)。翌日にはもっと大きな失敗をしてカミさんを怒らせてしまったので、この日の失敗はまだ可愛い方でした…。
おっしゃるとおり、我が家が滞在中のポッツァ村と、谷奥のアルバ村とは、ロープウェイ類でほぼ繋がっています。夏もポッツァからはゴンドラリフトとチェアリフトを乗り継いでコル・デ・ヴァルヴァチンまで上れ、そこからサス・デ・アダムの尾根歩きをすれば、ブルネック峠の近くからチェアリフトに乗れて、チャンパックのゴンドラリフトに乗り継いでアルバ村へ下れます。この日は「パンの道」より、近場で短いこちらのコースを選ぶべきだったですね。
カナツェーイ村の装飾の家「ラ・フロリアーナ」を探し出していただき、流石です! スグラフィットといえば、ガルデーナ谷ではそれに似た外壁装飾の家を幾つも見掛けました。同じレート・ロマンシュ語で繋がった民族なのかなと思った次第です。
Posted by おーと at 2021年07月07日 12:47
和田力さま、またまた素晴らしい行程動画を作成いただき、ありがとうございます! なんかもう芸術的な領域に達してますね。仕方なくフェダイア湖へ下るところで音楽がマイナー旋律に変わるのには大笑いしてしまいました。
細かいところでひとつだけ注釈申し上げますと、フェダイア湖行きのバスは湖の奥(東)にあるフェダイア峠が終点なんですが、我が家は湖の西側にあるダムの袂の停留所からバスに乗り込みましたので、フェダイア湖畔は歩いてません。
リンクを貼ってくださったグーグル地図に出ているスーパーマーケットが、我が家がこの日に食材を買い出しに行ったところです。我が家が滞在中の貸アパートは、この地図を少し北へ辿っていただきまして、「Immobiliare Fassana」という不動産業者として書かれている建物になります。上層階が貸アパートになってまして(我が家の部屋は日本風に言えば4階)、建物の正面にバス停があるので便利です。
Posted by おーと at 2021年07月07日 13:03
おーと様
パンの小屋の軌跡の動画を作り直しました。都合により、別の地図を使ったので、かえって、お見苦しくなったかもしれません。但し、お二人で歩く像を入れました。また、現在の場所もそれとなく入れました。ピッツ・ボエもそのうちに作ります。
https://youtu.be/xMN9qk1Oivg
Posted by 和田 力 at 2021年07月07日 15:46
和田力さま、わざわざ修正いただきまして、どうもすみません。何度も観ちゃいました。(^▽^)/
Posted by おーと at 2021年07月08日 09:35
写真を18枚追加しました。
Posted by おーと at 2021年10月04日 23:22
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