2021年07月07日

ピッツ・ボエ縦走

昨日は終日安定した良いお天気でした。
朝8時過ぎに出発し、カナツェーイ村 Canazei でバスを乗り継いでポルドイ峠 Passo Pordoi へ向かいました。

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ポルドイ峠に到着。ここは南チロル(トレンティーノ・アルト・アディジェ)自治州とヴェネト州の州境です。

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セッラ山塊のサス・ポルドイ Sass Pordoi へ上るロープウェイ乗場。ポルドイ峠のバス停の少し西側にあります。隣の建物の2階が第一次世界大戦博物館になっています。

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運行開始時から多くの客がやってきていて、かつ感染予防のためにゴンドラに乗れる乗客数が定員の半分(=27名)に抑えられていましたが、連続運転になっていて余り待たずに乗り込めました。

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サス・ポルドイの山頂駅(海抜2,950m)に隣接して建つマリーア小屋 Rifugio Maria。

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サス・ポルドイから南側に眺めるマルモラーダ。写真左奥はチヴェッタで、右奥はパーレ・ディ・サン・マルティーノ山塊を挟んでチーマ・デッルオーモ、その下方の尾根の写真右端がコル・デイ・ロッシです。ポルドイ峠は足許の岩山に隠されています。

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西側にはサッソルンゴ。その左にはオルトラー山群、右にはエッツターラー・アルペンやシュトゥーバイアー・アルペンの峰々が遠望できています。

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オルトラー山群のズームアップ。右がオルトラー(オルトレス)、左がチェヴェダーレです。手前はカティナッチョ(ローゼンガルテン)山塊。

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北にはテーブルのようなセッラ山塊が広がっています。

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東に眺めるピッツ・ボエ Piz Boè。この山頂を目指しますが、予想より手強そうだなと思いました。

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歩き始めは緩やかな下り道ですが、行く手には残雪がいっぱいです。

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フォルチェッラ・ポルドイ Forcella Pordoi の鞍部へ一旦下ります。ここにも山小屋が建っています。

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フォルチェッラ・ポルドイから見下ろすポルドイ峠。ここを歩いて登ってくる人も結構いました。

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638番のコースに入り、途中までは緩やかな登りです。残雪が多いですが、踏み跡がしっかりしていて問題ありませんでした。写真右上に見えている建物が、歩き始めたサス・ポルドイの山頂駅です。

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ピッツ・ボエ本体の登りに差し掛かると急坂になり、ワイヤーロープと鉄足場が設置された場所もありました。

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ピッツ・ボエ山頂直下から東側の眺望。左がトファーネ山塊、中央奥がソラピス、右奥がペルモ。中央手前はカンポロンゴ峠で、右の谷底はアラッバ村です。

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無事セッラ山塊の最高峰(3,152m)に登頂できました。サス・ポルドイからここまで1時間半でした。南側にマルモラーダが綺麗に見えました。

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ピッツ・ボエ山頂に建つピッツ・ファッサ小屋 Capanna Piz Fassa。山頂で出会ったフランクフルト在住の男性が「ここに泊まって朝夕に山々の景色を眺めるのが素晴らしい」と話していました。

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山小屋の隣にマリア像と十字架。

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山頂から南東側へ下りました。急坂が終わった東山腹に氷河湖への分岐があり、その近くのベンチで持参したおにぎりと味噌汁の昼食を摂りました。写真上部のハイカーが見えるところが下ってきた道です。

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もう急坂は無いだろうと思ったら、その先にとんでもない場所が待ち構えていました。残雪がいっぱいの長い急斜面をロープ1本を頼りに下ります。カミさんは足を滑らせて両足とも宙ぶらりん(手だけでロープに掴まっている)状態に何度もなっていました。何とか怪我をせずに下りられました。

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岩山の裾をトラバースして東側へ回り込みます。廃墟はかつての避難小屋でしょうか。

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東にはファーネス山塊やトファーネ山塊がよく見えました。

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フランツ・コストナー小屋 Rifugio Franz Kostner が見えてきました。写真左端に本日のゴール地点になるチェアリフト乗場も見えています。

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山小屋の手前に建つ物置小屋?を通過したところ。写真左端の方から下ってきました。

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フランツ・コストナー小屋に到着。小屋の前で山岳写真のパネル展示をやっていました。

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チェアリフト乗場へ向かう道。正面の岩山も凄い迫力です。ピッツ・ボエ山頂からチェアリフト乗場まで、昼食休憩を含めて約3時間でした。

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2人乗りチェアリフト「ヴァロン Vallon」に乗り込んで下ります。

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途中で美しいボエ湖を見下ろせました。

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チェアリフトを降りた場所から南東方向に眺めるペルモ(左)とチヴェッタ(右)。ペルモ山の下方はケルツ小屋です。

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東に眺めるファーネス山塊とトファーネ山塊。

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すぐ近くにゴンドラリフト乗場があります。大きなレストランが併設されています。

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長いゴンドラリフトに乗り込んでコルヴァーラ村 Corvara へ下りました。

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サッソンゲールの岩峰が印象的なコルヴァーラ村に到着。ところがリフト乗場からバスターミナルまで少し距離があり、乗ろうと思っていたポルドイ峠行きのバスに間に合いませんでした。1時間後のバスではポルドイ峠からカナツェーイ行きの最終バスに間に合わず、途方に暮れました。ポルドイ峠から歩いてもロープウェイの運行終了時刻に間に合いそうにありません。ブルネックやガルデーナ谷を経由して迂回するルートも考えましたが無理があり、取り敢えず1時間後のバスでポルドイ峠へ向かいました。峠に着くと、何と目の前でカナツェーイ行きのバスが乗客を乗せ始めるところでした。ウェブサイトに出ている時刻表が古くてその後に16時45分発の便が増発されたのか、よく分かりませんが、とにかく助かりました。神様、ありがとうございます。
⇒【後日追記】 ポルドイ峠の停留所に書かれていた時刻表によれば、カナツェーイ行きのバスは最終便の19時15分発まで30分毎に運行されているようでした。何故ウェブサイトに出ていないのか不明ですが…。

posted by おーと at 14:13| Comment(9) | ファッサ谷(イタリア)
この記事へのコメント
おーと様……
先ずはお疲れさまでした。
『カミさんを怒らせてしまった。』とあったので、『何が起こったのだろう……(*_*)』と心臓がバクバクしていました。チナールでの時計が遅れていたのに気がつかずにリフトが終了していて、最終バスがなくなって、急遽チナールに宿泊することになったハプニングが頭をよぎりました。……何より怪我が無くてホッと胸を撫で下ろしました。残雪がなくても結構な難しいコースみたいですね。雪がなければ、丸太を組んだ足場なども設置されているようですけれど……。この急斜面をロープ一本では奥様、さぞ怖かったのでは……と下の写真↓↓↓を観ると痛感します。
Old Shelter
https://maps.app.goo.gl/ZsbAnwYA3WsjfjQv5
ピッツ・ボエは360度の無限パノラマで、フランクフルトからの男性が「ここに泊まって朝夕に山々の景色を眺めるのが素晴らしい。」と仰るのもよく分かりますね。チェアリフト+長いゴンドラリフトでホッと一息でしたが、最後にバスに乗れないハプニングが待っていたとは!ポルドイ峠からのバスが増設(?)されていて、本当に救いの神でしたね。心身共に疲労困憊のご様子ですから、どうかごゆっくりされて下さいね。脳疲労には甘いものが効きますから、美味しいcakeとcoffeeでリフレッシュしてくださいね。またまだ旅は続きますから、奥様と仲直りしてくださいね。
Posted by なおなお at 2021年07月07日 15:53
おーと様 お疲れ様でした。
バスの乗り継ぎ神経を使いますね。日本の感覚に慣れていると最終バス時間が早いように感じました。
車移動の方が多いのでしょうか。

ピッツ・ボエ縦走はお天気に恵まれてマルモラーダの眺めが素晴らしいです。私共は曇天のなかを歩き、おーと様の写真にある大きな岩場で曇り空のマルモラーダを眺めながら持参したサンドイッチを食べました。それでも頂上は人であふれていました。
コルヴァーラ村はコルティナ・ダンペッツからオルティゼーイに移動の際にバスの乗継で2時間待った村でした。待ち時間にゴンドラリフトに乗って景色を楽しみたいと思ったのですが、おーと様がおっしゃるようにリフト乗り場が遠くて、猛暑の中歩く気が失せてレストランでバスを待っていました。
休養日でリフレッシュされましたか?
ファッサ谷は全く知識がないので、地図を見ながら勉強しています。
Posted by メイ at 2021年07月07日 21:51
なおなおさま、ご心配いただきまして、ありがとうございます。ここでジナールでのロープウェイ乗り遅れ事件を思い出させていただくとは…(苦笑)。今回も下手すればポルドイ峠のホテル泊になってしまったかも知れませんねぇ。夫婦仲については、私が言い返さなければ喧嘩にはなりませんので(今回の件は反論の余地なし)、大丈夫です。老化現象で筋肉痛になるのが遅れているだけかも知れませんが、今のところ夫婦とも元気です。
それにしてもグーグルマップのストリートビューって凄いですね。こんな場所まで詳細な写真が出ているとは…。丸太階段があれば多少は下りやすかったかも知れませんが、雪の無い季節も怖そうですね。残雪があれば足を滑らせてもロープを手放さない限り大きな怪我にはなりにくいので、まだ良かったような気もします。
Posted by おーと at 2021年07月07日 23:52
おーと様こんばんは。
やつぱり残雪でしたか?岩が白いのかと思いましたが、怖そうです。それにしてもおーと様お優しいんですね。カミさんを怒らせて?ーーーー

コルヴァーラ、懐かしいな。3年前コルチナに行くのにブレッサーのネからですと1日では余程早く出ないとここまです。メイ様の様に2時間待てばバスあったかもしれませんが。ドロミテのバスの時刻表はあってもホテルの人も分からないらしく、バスで聴いてくれと。以前にも話してとおり、乗り替えるのに々時間なんです。しかし実際は待ってくれます。

コルヴァーラはゴンドラが多くありますので、コースも多く又景色の良い所ですよね。次回何日か滞在したい場所の一つです。お天気が良いのが何よりですね。
Posted by ss at 2021年07月08日 00:12
メイさまは我が家が登ったのと同じ道でピッツ・ボエ山頂まで往復されたんでしたよね。当初メイさまがお考えだったボエ小屋を経由してサス・ポルドイへ戻るルートが最も一般的なようですが、山頂からボエ小屋までの下りが厳しそうだったのと、往路を戻るのがつまらなく思えたので縦走ルートを選択しました。件のフランクフルトの男性から「今年は雪が多いし、そちらの道は急坂だから気を付けてね」と言われた理由が後で分かりましたけど、やはり素人考えでルートを選択しちゃダメですね。
コルヴァーラのバスターミナルは村の上手にあるのが意外で、それが乗り遅れた原因のひとつでした(その少し下手の教会前の停留所を通過するものだと思ってそこで待っていたんです)。バスターミナルからはコル・アルト行きのゴンドラリフトがすぐ近くに見えたので、乗り場まで行ってみようとしたんですが(バスターミナルにはトイレが無く、リフト乗場で借りようと思って…)、やはり思ったより遠くて断念しました。
Posted by おーと at 2021年07月08日 01:56
ssさま、いえいえ私が優しいんじゃなくて、カミさんが怖いんです(笑)。
コルヴァーラ村はドロミーティ地方の中央に位置していて、各方面へ道が繋がっているので便利な立地かと思いきや、峠越え路線はバス便の本数が多くないので、バディーア谷の外から日帰りで訪ねるのは時間的にハードルが高いですよね。我が家も今回はバディーア谷の奥には滞在しないので、ブルネック(ブルーニコ)近郊での滞在中に訪ねる機会があるかどうか…というところです。
Posted by おーと at 2021年07月08日 02:05
おーと様
残雪のある斜面を含む大縦走お疲れ様でした。毎日素晴らしい散策が続き、しかも、少しずつ我々が4年前に行った場所が出て来るのでとても楽しく拝見しております。この行程の踏み跡を検証したのですが、Pitz Boe以後が最初に南に進むコースと思い、動画にしましたが、多分、東北に進んだのですね?
作り直しますのでご指摘下さい。
https://youtu.be/8y9bjXv-Cnk
Posted by 和田 力 at 2021年07月08日 11:20
和田力さま、毎度正確な地図動画をありがとうございます。ピッツ・ボエ山頂から南へ下る道はすぐ左手へトラバースして、おっしゃるとおり大きく見れば北東方向へ進んでいきます(638番のコースです)。私の記述は誤解を招きやすいので、「山頂から南側へ下り」としていた部分を「南東側へ」に修正しました。
Posted by おーと at 2021年07月08日 14:57
写真を22枚追加しました。
Posted by おーと at 2021年10月06日 23:04
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