2021年07月11日

コロネッレ峠越え

貸アパート前の停留所からボルツァーノ Bolzano 行きのバスに乗ります。今日はスマホ上の「トレンティーノ・ゲストカード」に自分で乗車登録ができました。

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コスタルンガ峠 Passo di Costalunga(カーラーパス Karerpass)を越えた先のノーヴァ・レヴァンテ Nova Levante(ヴェルシュノーフェン Welschnofen)村で下車します。バス停前のパン屋(写真右端)が良い感じだったので少しパンを買いました。

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谷川沿いの道を少し上ったところにあるゴンドラリフト「ラウリン Laurin」の山麓駅。

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ゴンドラリフトに乗り込み、東に連なるカティナッチョ(ローゼンガルテン)山塊へ向けて上っていきます。

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到着したフロンマーアルム Frommeralm で別のゴンドラリフト「ケーニッヒ・ラウリン König Laurin」に乗り継ぎます。このゴンドラリフトは完成したばかりのようで、ピカピカでした。途中で1回乗換えがありました。

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ゴンドラリフトの山上駅を出たところにある展望レストラン。こちらも真新しく、周囲は未だ工事中。テラス席からは南にラテマール山塊を眺められました。

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レストランのすぐ上部に建つアレアルド・フロンツァ(ケルナー)小屋 Rifugio Aleardo Fronza alle Coronelle / Kölner Hütte。

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フロンツァ小屋のテラスから北西側に眺めるシリアール(シュレルン)山塊。その手前にザンクト・ツィプリアン(サン・チプリアーノ)村が見えます。

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フロンツァ小屋から北に眺めるチーマ・カティナッチョ(ローゼンガルテンシュピッツェ)。その左の尖峰がケーニッヒ・ラウリン・ヴァント(クローダ・ディ・レー・ラウリーノ)です。

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小屋の裏手から峠越えの550番コースが始まります。余りの急坂にカミさんが「あり得ない!」と拒否反応を示し、一旦は南へのトラバース道を歩くことにしたものの、その直後に地元の男性から「ヴァイオレット小屋へ行きたいなら上だよ。易しいから問題ない」と声を掛けられ、当初の方針どおり決行することにしました。

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最初からワイヤーロープや鉄足場が出現。

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岩場に(和田力さまご一行もご覧になった)黄色いケシの花が咲いていました。

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一旦は緩斜面に出たものの…

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その先に再び急坂の登りが待っていました。

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丸太や石で階段が切ってあるんですが、部分的に残雪があり、道が雪に埋もれた場所ではザレた斜面を迂回しなければなりませんでした。

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何とかコロネッレ峠 Passo delle Coronelle(チャーガー・ヨッホ Tschager Joch、海抜2,630m)まで登り切れましたが、カミさんの堪忍袋の緒がブチ切れました。

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コロネッレ峠から北東(ヴァイオレット谷)側の眺望。写真左上がチーマ・カティナッチョで、その右奥が山塊最高峰のカティナッチョ・ダンテルモイア(ケッセルコーゲル)。その下方に(写真では分かりづらいですが)目指すヴァイオレット小屋 Rifugio Vajolet が小さく見えています。

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少し北側へ歩いた場所からコロネッレ峠のベンチを撮ったもの。

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峠を越えた東側にも残雪がありましたが西側よりは歩きやすく、北へ向かう541番のコースに入ると快適なトラバース道になりました。本日はカティナッチョ山塊を周回するトレイルラン大会「スカイマラソン」が行われていて、我が家が歩いた場所は既に選手が走り抜けた後だったんでしょう、コースを示す赤い小旗を関係者が走りながら回収していました。同じ小旗は前々日に歩いた549番のコースにもありました。

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右手(東側)に見下ろすヴァイオレット谷。谷底にガルデッチャ Gardeccia の山小屋群が見え、その後方にチャンペディエ Ciampedie の小山、更にその背後に並んでいるのはマルモラーダ山塊です。

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振り返って南側に望むカティナッチョ山塊の南部。中央奥の岩峰がイ・ムゴーニで、写真右上の鞍部が越えてきたコロネッレ峠です。

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道の左手には垂直の岩壁が迫ります。

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行く手の鞍部に白いヴァイオレット小屋と、その右隣に建つパウル・プロイス小屋 Rifugio Paul Preuss が徐々にハッキリ見えてきました。サイズを縮小した写真でも分かりますでしょうか?

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最後に少し登ってヴァイオレット小屋に到着。フロンツァ小屋からここまで2時間半余りかかりました(案内標識に書かれていた所要時間は2時間)。我が家は今日も手作りサンドウィッチを持参しているので、小屋から少し離れた場所で昼食にしました。想像以上に沢山のハイカーがやってきていて、子供連れも多く、ここから更に山奥へ登っていく人も多かったです。

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ヴァイオレット小屋のすぐ近くに建つプロイス小屋。

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プロイス小屋の近くから見下ろすヴァイオレット谷。この谷底の道を下って帰路につきます。

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谷底への下り道から振り返って見上げるプロイス小屋。

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大勢のハイカーが往復する谷底の道を下ってガルデッチャへ。最も上手に建つのがステッラ・アルピーナ・シュピッツ・ピアッツ小屋 Rifugio Stella Alpina Spiz Piaz。

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その少し下手に建つガルデッチャ小屋 Rifugio Gardeccia。

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更に下手にレストラン「エンロサディーラ小屋 Baita Enrosadira」。その右背後がガルデッチャ小屋、左後方がステッラ・アルピーナ・シュピッツ・ピアッツ小屋です。

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ガルデッチャから谷奥に眺めるヴァイオレット岩塔群。写真中央下にプロイス小屋が見えています。

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チャンペディエに向けて明るい針葉樹林帯の道を進むと、途中でプラ・マルティン行きチェアリフトのケーブルを潜ります。スキーゲレンデの下方に見えるのがピアン・ペチェイのチェアリフト乗場で、その後方の谷底はカンピテッロ村です。

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ネグリテッラ小屋 Rifugio Negritella。ここから先は前々日にも歩いた道です。

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チャンペディエ小屋 Rifugio Ciampedie に到着。青空の下だと印象が違いますねぇ。

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チャンペディエのロープウェイ乗場。ヴァイオレット小屋から1時間半弱で到着しました。

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大型ロープウェイでヴィーゴ村 Vigo di Fassa へ下りました。

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ヴィーゴ村。写真右奥に見えるロープウェイの山麓駅からここまでエスカレーターが設置されています。いつものスーパーに立ち寄ってからアパートへ帰りました。
カミさんは「もう一緒には歩かない!」とおかんむりですので、少なくとも明日は本当に休養日になると思います。

posted by おーと at 05:29| Comment(10) | ファッサ谷(イタリア)
この記事へのコメント
おーと様おはようございます。
個人的には急登やザレた所ありで面白いコースだと思いますが、あの急な個所は連日ハイキングでお疲れのお二人にしては少しーーー

先が長いのですので余り無理をなさらずに(熱中ではないですが)神さんの言う事聞くべきかな?
神ですよーーー
私はブログ等楽しませて頂き少し勝手かもしれません。お許しを。
Posted by ss at 2021年07月11日 09:33
おーと様……(涙)
おはようございます。昨日も素晴らしくハードなコースをお歩きになられて……お疲れ様です。『仏(般若)の顔も三度まで』、とうとうレッドカードを申し渡されましたね。(山頂での磔刑像決定?悲涙)旅が開始して三週間、連日パワフルに活動されてきたのですからここらで一服して英気を蓄えてくださいませ。(苦笑)……とは言っても、じっとしていられないおーと様はおひとりでどこかに出かけたりはしないのでしょうか?『夫婦で歩かないスイス(イタリア)アルプス』もありですかね。奥様の気が変わられたら、のんびりお散歩程度は如何でしょうか?そうそう、カレッツア湖とか。アパートの目の前のバス停から乗り換えなしで30分くらいで着きますし、もう一つの湖など……付近にはベビーカーでも楽しめる散策コースもあるみたいですし……Googlemapによりますと
https://goo.gl/maps/rWUT4n9rct5kA48M7
https://goo.gl/maps/Hd62ybvH5Wb8Li2cA
口コミを見ると、倒木箇所があるような記載があるので、お調べになった方が良いと思われます。(イエローカード回避のため…苦笑)
……おーと様ご夫妻は、本当にタフですねぇ〜。尊敬します。だって26700歩って…一歩が80センチ計算だと、なんと20キロ超えですよ。急斜面等は80センチにはなりませんが、80センチ以上の負荷がかかりますから、実質20キロ相当の体力消費にはまちがいありませんよね。(凄い)そうそう、イタリアのハイキング標識と地元ハイカーのアドバイスには要注意…ってことですね。小さなころから登り慣れている方々にとっては所要時間も急斜面もレベルが高いってことなんですね、きっと。(勉強になります。)ロッククライミングに比べたら「Easy」ってことなんでしょうか…。南へのトラバースコースでしたら、難しくないのでしょうか?(どんなコースなのかGooglemapでは探せませんでした。)和田様もご覧になった『黄色いケシ』には癒されますねー。(嬉涙)ヴァイオレット小屋は本当に息をのむ絶景過ぎて、呼吸困難になりそうです。「更に山奥へ登っていく人」はこの山小屋にでも向かうのでしょうか?
https://goo.gl/maps/DV2uyiK96eoAaKsa8
Googlemapによりますと、『登り↑354m 19分』と表示されるのですが、標高差354mはどう考えても19分では不可能かと思われます。(イタリア時間かなぁ?)
では、おーと様…どうかごゆっくりされてください。(苦笑)
Posted by なおなお at 2021年07月11日 10:06
ssさまのおっしゃるとおりですね。連日の好天に恵まれて欲張りになってしまっている面もありましたし、イタリアのハイキングコースはレベル別の分類が余りされていないので、ハードなルートを避けにくかったというのもあります。怪我をしては折角の休暇が台無しになりますから、今後は自重するよう心掛けます。
今日は午前中は余りお天気が良くなさそうです。午後から一旦回復する予報ですが、明後日の午後からは再び崩れて気温も20℃に達しない見込みだそうです。適度に休養ができて良いかも知れません。
Posted by おーと at 2021年07月11日 13:26
なおなおさまのおっしゃるとおり、イエローカード3枚でレッドカード、即時退場です(笑)。サッカーなら2枚で退場ですから、まだ良かったかも。ここで単独行動を採ると、今後ずっとそうなりかねませんので、今日は大人しく自重します。
フロンツァ小屋から南へ続くトラバース道は549番のハイキングコースで、我が家が前々日に歩いた鷲のモニュメントに通じています。そこからパオリーナ小屋へ折り返してチェアリフトで下るか、ローダ・ディ・ヴァエール小屋を経由してチャンペディエまで歩くのが一般的なルートだと思います。この日もそちらは多くのハイカーが歩いていましたが、我が家は前々日と同じ道を歩くことになってしまうので…(言い訳)。
なおなおさまがご提案いただきましたラテマール山塊北麓のアルムは、カレッツァ湖から向かうとかなりの登り道になるので、コスタルンガ峠でバスを降りて先ずここへ行き、その後にメッゾ湖を経てカレッツァ湖へ下るのが良さそうですね。半日コースの選択肢として検討したいと思います。ありがとうございます。
ヴァイオレット小屋から更に登っていくハイカーは二手に分かれまして、リンクを貼っていただいたガルトル(アルベルト1世国王)小屋は、上の8つ目の写真で左上(西)へ登る道の方向になり、その更に先にザントナー峠小屋があります。もう一派は写真の右奥(北)へ向かい、こちらはグラスライテン(プリンチペ)峠小屋に至ります。イタリアの方々は山道を歩くのが本当に速くて驚くんですが、週末なので山小屋で1泊するプランの方も多いのかも知れません。
ヴァイオレット小屋は、和田力さまご一行がチャンペディエから登られたところです。和田さまご夫妻自身は途中で引き返されましたけど、あぁこの急坂の前で諦められたのかも知れないなぁ…などと思いながら歩いてました。下から見るとかなりの絶壁の上に建っているんですよね。
Posted by おーと at 2021年07月11日 15:00
おーと様、休養されているところすみません。ヴァイオレット小屋から先の山小屋も魅力的ですね。グラスライテン(プリンチペ)峠小屋は、ものすごいロケーションでビックリしました。グーグル検索により、写真を添付します。
https://goo.gl/maps/f4ej6vJq7DMY7fyQ8
そして小屋のアップ↓↓↓ 岩に食い込むように建てられているのですね。
https://goo.gl/maps/vX6SyFRcNQxEcVcV9
そして、標識がありました。ヴァイオレット小屋まで40分…本当でしょうか?↓↓↓↓↓
https://goo.gl/maps/ajFmxDLYYaJ91rkk8
どんな道なのかにもよりますが訪れてみたい衝動に駆られます。
ヴァイオレット小屋から少し歩いたところのストリートビュー↓↓↓↓↓
https://goo.gl/maps/DpiHMoxRofwv1gLJA
もう少し先のストリートビュー↓↓↓↓↓
https://goo.gl/maps/GhEmrzJCY2tHqKcTA
これを見る限りでは、何とかなりそうな…。チャンペディエから向かってヴァイオレット小屋の手前の急登がキツくて後は尾根道のような感じなのかなぁ?ちょっと(かなり)怖いですが、興味津々です。
あーーー勝手に妄想旅行をしてしまいました。すみません。
Posted by なおなお at 2021年07月11日 17:04
なおなおさま、早速に反応してくださって嬉しいです。プリンチペ峠小屋からヴァイオレット小屋まで40分というのは下り坂だからで、逆は登りになりますからもっと掛かります。ヴァイオレット小屋の前の案内標識には所要時間の記述がありませんでしたが、ガルデッチャの標識には「ヴァイオレット小屋まで50分、プリンチペ峠小屋まで2時間」とありましたので、差し引きすれば1時間10分ということになります。まぁこれはイタリア人の所要時間なので、私達なら1時間半というところじゃないでしょうか。
アルベルト国王小屋への道より遥かに易しいことは確かで、地図を見る限り、体力さえあれば充分に日帰り往復は可能だろうと思います。チャンペディエを起点にすれば4時間半くらいで往復できそうです。ガルデッチャまでシャトルタクシーを利用すれば、もっと時間と体力を節約できます。
Posted by おーと at 2021年07月11日 18:01
おーと様
連日の強行軍お疲れ様です。今日のコースのごく一部は4年前に歩いたので懐かしいです。黄色いケシは標準和名がついているアルプスヒナゲシですが、そのまた亜種なので、そこまでは和名がなく、かなり地域制の強い、この地方特有種のようです。軌跡動画を作りましたが、徒歩部分の高低と距離を右下に軌跡と同調させて表示させてみました。
https://youtu.be/NbicOZcGRMU
Posted by 和田 力 at 2021年07月12日 09:23
和田様!
YouTube拝見いたしました。エキサイティングハイクの標高差、歩行距離がよく分かりました!ありがとうございます。和田様ご一行のYouTubeも、何回も観入ってしまいます。必ず行きたい場所です。あと……バス停からロープウェイ乗り場までのエスカレーターを利用して楽をしますね!(笑)
Posted by なおなお at 2021年07月12日 11:11
和田力さま、行程動画の制作を毎度ありがとうございます。
我が家も和田さまの旅の動画を予め拝見していたので、チャンペディエからヴィーゴ村へのロープウェイを降りた後は迷わずエスカレーターに乗りました。下りは歩いても大したことないかも知れませんが、相当に長かったので、やはり歩いて登るのは大変だったでしょうね。
アルプスヒナゲシは3本だけでしたが見られて嬉しかったです。カミさんはエーデルワイスを探して歩いてますけど、未だ時期的に少し早いこともあるのでしょうか、殆ど見つかっていません。この前日のハイキングの際、サンドロ・ペルティーニ小屋の近くで1株見つけましたが、周囲には他に見当たらず、小屋で育てていた園芸種の種が飛んだものじゃないかと私は疑ってます。
Posted by おーと at 2021年07月12日 12:27
写真を26枚追加しました。
Posted by おーと at 2021年10月11日 15:01
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