10時過ぎになって急に青空が広がってきたので、列車に乗ってメラーノ Merano(メラーン Meran)の街へ行ってみることにしました。

メラーノ駅。我が家が滞在しているシュランダース Schlanders(シランドロ Silandro)村からは鉄道で1時間弱です。今日は我が家と同じ発想の滞在者が多いのか、列車の車両は座れない乗客が出るほど混み合っていました。

大きな街路樹の木陰が心地良いフライハイツ通り Freiheitsstraße(コルソ・リベルタ Corso della Libertà)を歩いて中心街へ向かいます。写真は食べ放題の回転寿司チェーン「Sushiko」の広告看板。列車で通ってきたアルグント Algund(ラグンド Lagundo)駅の近くに大型ショッピングセンターができていて、そこに新規出店しています。

中心街に到着。観光案内所(写真左端)がありましたので、そこで市街地図をいただきました。

地元ビール「フォルスト Forst」の直営店「フォルスターブロイ Forsterbräu」(写真右)を見つけ、テラス席で昼食をいただくことにしました。

「フェルゼンケラー Felsenkeller」という無濾過生ビールがあったので迷わず注文。料理はグレステル1人前を2人でシェアしましたが、甘めの味付けがされていて美味しかったです。

ボツナー(ボルツァーノ)門 Bozner Tor / Porta Bolzano を潜ってレオナルド・ダ・ヴィンチ通り Via Leonardo da Vinci へ。

坂道を上った先にザンクト・ニコラウス(サン・ニコロ)大聖堂 Stadtpfarre St. Nikolaus / Duomo di San Nicolò が建っています。

大聖堂の内部。

大聖堂の裏手に建つ聖バルバラ礼拝堂 Cappella di Santa Barbara。

聖バルバラ礼拝堂の祭壇。

東側の広場から眺めた大聖堂。右奥の建物が聖バルバラ礼拝堂です。

旧市街の東端、パッサイラー(パッシーリア)門 Passeirer Tor / Porta Passiria を潜ると…

パッサー Passer(パッシーリオ Passirio)川に架かるシュタイネルナー(ロマーノ)橋 Steinerner Steg / Ponte Romano に至ります。

シュタイネルナー橋から眺めるパッサー川の上流方面。左の建物は「メテオ Meteo」というレストランで、その右奥に見えている塔はツェーノ城址 Zenoburg / Castel San Zeno です。

シュタイネルナー橋から下流方面。右の塔がパッサイラー門です。

パッサー川の左岸(南岸)に沿った「夏の散歩道 Sommerpromenade / Passeggiata d'Estate」を下流方向へ歩きました。

対岸に見えるのは、アーケード型の遊歩道「冬の散歩道 Winterpromenade / Passeggiata d'Inverno」です。

温泉センター「テルメ・メラーン Therme Meran / Terme Merano」を少し覗いてみました。大きな温水プールがあって賑わっていました。

橋を渡って旧市街の上手へ。ゼーゲンビュール Segenbühel(モンテ・ベネデット Monte Benedetto)の丘へ上る1人乗りチェアリフト乗場があるんですが、長蛇の行列ができていました。

我が家は「タッパイナーの小道 Tappeinerweg / Passeggiata Tappeiner」というジグザグの遊歩道を歩いて丘の中腹まで登ることにしました。19世紀に当地で活躍した医学者フランツ・タッパイナー博士にちなんで名付けられた遊歩道のようです。

遊歩道から西側の眺め。写真左奥がヴェノスタ谷(フィンシュガウ)方面です。

チェアリフトのケーブル下を潜って東へ歩いて行きます。

「グレッチャーシュリッフェ Gletscherschliffe」と書かれた大岩がありました。氷河によって削られた岩だということでしょう。

南側にメラーノ市街を一望できました。

プルヴァー(ポルヴェーリ)塔 Pulverturm / Torre delle Polveri を通過。13世紀に建てられたオルテンシュタイン城址 Ortenstein の遺構で、17〜18世紀に火薬粉の貯蔵庫として使われていたため「粉の塔」と呼ばれているらしいです。

再び旧市街へ下ってきました。今度はパッサー川右岸の「冬の散歩道」を歩いてみました。アーケードには南チロル各地の風景画が飾られています。

大聖堂前から西へ続くアーケード商店街「ラウベン(ポルティチ)通り Lauben / Via Portici」を通り抜けた後、「シュタット・ツェントルム Stadt Centrum」という商業ビル内のドラッグストア「dm」とスーパー「オイロスパー EUROSPAR」で買物して帰りました。
メラーノの街は思っていたよりお洒落で大きく、観光客がいっぱいでした。安心して散策や買物ができ、楽しかったです。
【ヴェノスタ谷(イタリア)の最新記事】
今日、東京は台風の影響で昨晩から雨で、一度起きて、再度眠り込み二度寝もこの様なお天気で涼しく、よく眠れました。気温も23度。
メラーノ、散策、イタリアは既に日本と違い緊急宣言等はもう解除でしょうか?
町を散策してテラス席での昼食、きれいな街並み、おしゃれな良い雰囲気が伝わります。いいなあ、仕切りも無くて。
メニューのグレステルはこちらの名物ですか? 美味しそうですが、甘いて砂糖の甘さですか?何の料理ですか?
又ビールの種類多いですね。おーと様はこれが無くては昼は始まらない?
その街の全容を眺めるには高い場所に上がるのが一番ですね皆さん思いは同じ。
お二人は素晴らしい1日を休養日(山は)楽しく過ごせてまずまずのお天気良かったですね。
ところで
コルチナのアパートキャンセル何ででしょう?
毎日のブログ、見る人をワクワクさせて頂きます。有難うございます。
イタリアは6月下旬に店舗営業や移動の制限を課している州が無くなり、マスクの着用や入場制限等はあるものの、街は平常時に近い賑わいを見せています。レストランでは換気の良いテラス席が人気ですね。マスクも外を歩いている際には外している人が殆どで、我が家も人通りの少ない場所ではしていません。こちらの人は日本よりマスクに抵抗があるようで、電車やバスでも乗り込んだ後に外しておしゃべりを始める人が結構います。ルール違反なので注意してくれる場合もありますが、バスの運転手なんかは見て見ぬふりです(そもそも運転手自身がマスクをしていません)。イタリアでも新規陽性者数が1日5,000人前後になり、検査数に対する陽性率も3%台まで上昇してきました。ワクチン接種率が過半に達しているとはいえ、今後が心配です。
ビールは運ぶと(揺らすと)味が落ちるらしいので、醸造した現場で飲むものが最高です。同じ「フォルスト」でも、生ビールと缶ビールの味は全く違いますね。
グレステルは細切れ肉とジャガイモ・タマネギを一緒にフライパンで炒めた、チロル地方の郷土料理です。オーストリアのチロル地方では豚干し肉(シュペック)を使うのが普通ですが、ここ南チロルでは牛肉が入っていることが多いです。通常は塩味で甘くありませんけど、ここのは甘い味わいのソースを加えているようでした。炒めたタマネギの甘さなのか、砂糖類を入れているのか、分かりません。
コルティーナの貸アパートは、Airbnbのような個人対個人の契約を仲介するシステムだったので、大家側にもキャンセルする権利があります。他のアパートより格安料金でしたから、もっと高い料金で他の人に貸したのか、それとも自分自身で使う必要ができたのか、大家からは何の連絡も無かったので分かりません。新たに予約したアパートは、少し料金が上がってしまいましたがそれでも安い方で、大家からはすぐメッセージが来てやり取りできましたから、今度は大丈夫でしょう。旅の途中で宿が決まっていないのは不安ですから、早めに固められて良かったです。
美味しそうなランチを中心に動画を作りました。リフトの辺りの軌跡がいい加減ですがお許しを願います。また、地名がいつも2(3)か国語でありますが、私はテロップを入れるのにいつも適当に短い方などを基準に採用しているので、いい加減で済みません。音楽は長さを中心に選ぶので、何度も同じのが出てくるのでお許しを。大体はダニエル・デファイエの魅惑のサクソフォーンから選んでいます。
https://youtu.be/alDMnPe60Xo
メラーノの街には余り期待してなかったんですけど、ボルツァーノよりもむしろ観光地的で華やいでいると思いました。内陸の盆地の街を夏に観光するのは暑さがネックですが、この日は最高気温が20℃台後半で、比較的涼しく快適でした。