
列車で再び終点のマルス Mals(マッレス Malles)駅へ。バス待ちの時間を利用して駅の裏手を散歩していたら、複雑に交差した線路がありました。機関車の方向転換をするための星形の線路で、現存しているものは珍しいようです。

駅前からシュリーニック Schlinig(ズリンジャ Slingia)行きのバスに乗り、気になっていたマリーエンベルク(モンテ・マリーア)ベネディクト派修道院 Benediktinerstift Marienberg / Abbazia Benedettina di Monte Maria へ出掛けました。

ここは入口に無料のロッカーがあり、荷物を預けて見学できるのが良かったです。付属教会は無料で入れます。

付属教会内の別室になっているマリア礼拝堂。1人5.50ユーロを払って付属博物館にも入り、古い書物や豪華な聖具、鉱物標本等を観ましたが、美しいフレスコ画をはじめとする修道院内の大部分は有料ガイドツアーに参加しないと観られず、カミさんは不満そうでした。

帰りのバスは午後まで無いので、遊歩道を歩いて山麓のブルガイス Burgeis(ブルグージオ Burgusio)村まで下りました。途中で間違った道を下って戻ったりしたため、30分余りかかりました。

村外れにフュルステンブルク(プリンチペ)城 Fürstenburg / Castello del Principe が建っています。

ブルガイス村の教区教会。

教区教会の内部。側面の壁にもフレスコ画がありました。

ブルガイス村からはバスでマルス村へ移動する予定でしたが、待ち時間が長かったため、牧草地の中の遊歩道を40分ほど歩いて行きました。写真はブルガイス村の外れから見上げたマリーエンベルク修道院です。

マルス村のザンクト・ベネディクト St. Benedikt(サン・ベネデット San Benedetto)教会。紀元800年頃の古いフレスコ画があることで有名ですが、今日は午前中の時間帯しか内部に入れません(今は既に正午過ぎ)。マリーエンベルク修道院より、こちらの見学を優先すべきだったですかねぇ…。

マルス村の中心部に建つフレーリッヒ塔 Fröhlich Turm。この近くの大樹の下に濡れていないベンチを見つけ、そこで持参した手作りサンドウィッチを食べました。

マルス村の聖母被昇天教会。

聖母被昇天教会の内部。

マルス駅から更に30分弱歩いてグルールンス Glurns(グロレンツァ Glorenza)村へ足を延ばしました(ここも時間が合えばバスを利用するつもりでしたが…)。グルールンスは周囲を城壁で囲まれた村で、列車の車窓からその姿を見て行ってみたいと思っていたんです。写真は村の北側の入口、マルス門 Malser Tor。

城壁のごく一部は上れるようになっていました。

グルールンス村の中心広場 Stadtplatz / Piazza della Città。カフェが並び、賑わっていました。

村の南側の入口、タウフェルス門 Tauferer Tor。こちらも城壁に上れました。

タウフェルス門を出た外側にザンクト・パンクラッツ(サン・パンクラーツィオ)教区教会 Pfarrkirche St. Pankraz / Chiesa Parrocchiale di San Pancrazio が建っています。鐘楼のフレスコ画は最後の審判を描いたものとか。

タウフェルス門の近くからスイス発のポストバスに乗ってマルス駅へ戻りました。綺麗なスイスのバスに乗れて嬉しかったです。

マルス駅。プラットフォームがそのままバス停になっていて(写真右端)、乗換えが便利です。

帰路は列車を2駅乗り越して、ラッチ Latsch(ラーチェス Laces)村の養魚場直売店まで新鮮な鱒を買いに行きました。先日通り掛かった際に店の存在を確認していて、シュランダース Schlanders(シランドロ Silandro)村の養魚場(実は釣り堀だった)で買えなかった分のリベンジをしたという訳です。左の小屋が販売所で、呼び鈴を押すと右後方の自宅から小父さんがやってきました。値段は量り売りで、そのままなら1sあたり10ユーロ、切身にすれば同12ユーロでした。燻製にしたものも売っていました。

3枚におろしてもらった切身を買い、夕食は手巻き寿司を楽しみました。新鮮な鱒だけあって、とても美味しくいただけました。
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連日のお出かけ爆睡は理解できます。我が家でも昨夜凄い雨とか言うと、「知らない」主人は言います。明日に向かうエネルギーの確保が上手いのかもしれません。
修道院て独特の建物ですよね、そしてあの香りは何でしょうか。私お線香の匂い苦手ですから、修道院などの匂いは大丈夫です。古い修道院でしょうが、中は奇麗な様ですね。
マス、3枚おろしで手巻き寿司、此処まで処理していれば良いですが、包丁が切れないと3枚おろしぬるぬるして大変です。我が家もだいぶ前家族でマス釣りに行き刺身にしてで食べました。やはり新鮮だから美味しいと思います。(臭みがない)
御酢やノリも持参ですか?
今日の食卓御馳走で、よだれが出そうです。
毎日の銘柄?その赤ワイン見た事が無いです。
日本では
沢山ありすぎて同じ銘柄探すのは大変ですよね。
輸入しているかも分からないしね。
毎日御馳走で少し体重が?
例のケーキ屋さんのアパート、あれからケーキを召し上がりになられない?のかと思いましたが?
おっしゃるとおり、こちらの包丁は切れないので、今回もカミさんは苦労したようですが、まぁ綺麗に切れなくても味には影響ありません。海苔はおにぎり用に日本から持ってきてますが、米は寿司用と表示されたもの(値段は他のものより少し高めです)がスーパーで売っていて、それで全く問題ありません。
食卓に載っているボトルが、我が家が今回愛飲している1本2ユーロの(特売で1.50ユーロくらいになることもある)格安ワインです。白やロゼもあり、どれも我が家好みの味で美味しいです。
体重は計っていないので分かりませんが、ズボンのベルトの穴を普段より内側にしないと安定しなくなりましたので、少なくとも腹囲は減ったんじゃないかと思います。でも帰国すると歩かなくなるので一気に元通りになっちゃいますね。
階下のカフェは水曜が定休日で、今日は食べられませんが、もう1回味わっても良いですね。カミさんはジェラート屋さんへ行く方を選ぶかも知れませんが。
遅くなりましたがMalsの村周辺の雨の日散策の軌跡を推定して動画を作りました。村の間の路はいい加減ですがお許しを。
https://youtu.be/nm8aq2T5UTw