2021年08月07日

ジェノヴァ谷へ

マドンナ・ディ・カンピリオ村 Madonna di Campiglio での滞在最終日は、次第に雲が増えたものの終日安定した晴天でしたので、「滝の谷」として人気のあるジェノヴァ谷 Val Gènova へ出掛けることにしました。気温も上がり、爽やかなハイキング日和になりました。

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村の上手にあるブレンタ・アルタ広場 Piazza Brenta Alta からシャトルバス「ジェノヴァ・エクスプレス Genova Express」に乗り込みます。マドンナ・ディ・カンピリオ村からジェノヴァ谷への直通シャトルバスは1日1往復のみです。「アダメッロ・ブレンタ自然公園」のウェブサイトから3日前に予約しておいたので、電子メールで送付された乗車券をスマホ画面で見せて乗車。1人往復6ユーロですが、我が家は「ドロミート・イージー・カード DoloMeet Easy Card」を利用して無料です。

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前日に電子メールが来て「最近の悪天候によりジェノヴァ・エクスプレスは途中のカレット Caret 止まりの運行になる」とのことでしたが、実際には終点のベドレ Malga Bedole まで運行されました(但し、帰りの便はカレットが起点になるとの説明でした)。バス停前の小屋(写真左)には「熊に出遭った際の対処法」が掲示されています。当地での絶滅を防ぐために1990年代以降スロヴェニアやクロアチアから野生の熊が移入され、数十頭が生息しているらしいです。

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ベドレは牛の放牧場です。まさにジェノヴァ谷の最奥で、三方を山々に囲まれていて、谷奥方向(西側)にもコルノ・ディ・ベドレ(写真右)やロッビエ山塊(左)が聳えています。

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コルノ・ディ・ベドレ(右)のズームアップ。中央奥の頂はモンテ・マンドローネです。手前の岩山の向こう側にマンドローネ氷河の末端があり、そこを眺められそうなマンドローネ小屋 Rifugio Città di Trento al Mandrone まで登ってみたいと考えてましたが、バスがベドレまで運行されないと時間的にも厳しく、今回は断念しました。

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ロッビエ山塊の左奥に覗いているロッビア・アルタ(山塊最高峰)のズームアップ。

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ベドレから東側(谷の下流方面)を撮った写真。背後の峰はプレザネッラ山塊で、左奥がモンテ・ガッビオーロ、中央奥はアーゴ・ディ・ナルディス(左)とチモーネ・デッレ・ロッケッテ(右)です。

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ベドレの放牧場から西へ少し登るとアダメッロ・コッリーニ小屋 Rifugio Adamello Collini al Bedole が現れます。マンドローネ小屋へ行く場合はここから北へ登ります。小屋の背後(南側)に迫っている岩壁はモンテ・メネチゴロの北壁です。

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我が家は遊歩道を西へ進み、急流に架けられたカンビアーリ橋 Ponte delle Cambiali(写真左)を渡ります。

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幅広の林道に再会した先にマンドローネ小屋への荷揚げ用リフトがありました。写真左上端がマンドローネ小屋の方向です。ここから南のロッビア氷河へ向かう山道(241番のコース)の登りになります。

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登り道の途中から西側の岩壁を眺めた図。マンドローネ氷河の末端から幾筋もの滝が流れ下っています。

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登り道の先にマタロートの放牧場 Malga Matarot が現れます。ベドレからここまで1時間弱でした。

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草原ではなく、低木の林の中に牛が放牧されていました。南側(圏谷の奥)にロッビア氷河の末端から流れ下る滝が眺められ、そちらへ向かって少し歩いてみましたが、見晴らしの良さそうな滝の直下までは遠く、途中で引き返しました。

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ロッビア氷河末端方面のズームアップ。

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ベンチを見つけたので、そこで持参したトルティーヤ風サンドウィッチを食べました。

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プレザネッラ山塊方面は雲が湧いてきてしまいましたが、モンテ・ガッビオーロの左奥にチーマ・ヴェルミリオの頂が見えました。

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来た道をベドレまで戻りますが、帰路では林道を直進したら、アダメッロ・コッリーニ小屋の手前にも真新しい荷揚げ用リフトがありました。ロッビア・アルタ小屋へ通じているようです。

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ベドレから右岸の遊歩道で下流へ歩こうとしましたが、そちらの道は橋の手前で閉鎖されていました。

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左岸の車道を進むと、川の流れが変わって車道のすぐ脇まで水が来ている場所がありました。

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ショベルカーで土砂の整備作業をしていました。昨日までは車道が冠水していたと思われ、バスがベドレまで運行されないとの通知はこれが原因だったんだろうと推測がつきました。

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左手に見上げるチェルチェン谷。その下方にも滝が見えます。

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ペドルックの滝 Cascata del Pedruc の上部に架かる橋。ベドレから右岸の遊歩道を歩ければ、この橋へ出てきた筈です。

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滝の下の河岸へ下ることもできました。滝の上に先程の橋が見えます。雨が多かったためか、水量が凄いです。

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モンテ・メネチゴロの東山腹を流れ下る滝を右手に眺めながら進みます。

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山裾に佇むステッラ・アルピーナ小屋 Rifugio Stella Alpina に到着。マタロートからここまで約2時間でした。

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ステッラ・アルピーナ小屋の木陰のテラス席で私は白ビール、カミさんは白ワインを飲み、ゆっくり休憩しました。

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ステッラ・アルピーナ小屋の前からは右岸の遊歩道に入れました。カジーナ・ムータ Casina Muta の牧畜小屋?を通過。

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カジーナ・ムータの滝 Cascata di Casina Muta。この滝は車道からは見えにくかっただろうと思うので、遊歩道に入った甲斐がありました。

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ステッラ・アルピーナ小屋から約1時間でラガーダ Ragada の集落に到着。

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橋の袂に礼拝堂が建っています。内部の主祭壇には雪山を背景にした聖母子像の絵が掲げられていました。

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礼拝堂前の橋を渡った先に、第一次世界大戦で亡くなったオーストリア軍兵士の墓地があります。

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「フォルゴリーダの滝 Cascata Folgorida まで15分」の案内標識があり、シャトルバスの到着時刻まで時間が微妙でしたが、カミさんを残して1人で登ってみました。幸い10分で滝見台に到着でき、余裕で停留所へ戻った筈が、実際にはバスが5分ほども早くやってきたので危ういところでした。

この記事へのコメント
おーと様、おはようございます。
アパート移動でお忙しい中、すみません。
昨日はなかなかの好天に恵まれてのハイキングが出来て、本当に良かったです!やはり、奥様も仰る通りに『お天気じゃないとねー。』と言う気持ち、よく分かります。やはり、青空に見守られてのハイキングは最高ですね。アダメッロ・ブレンタ自然公園は、Googlemapで見ていても岩と氷河の広大さが際立っており、どんな景色なんだろう…と気になっていました。グルッと大回りしてパッソ・デル トナーレ(Passo del Tonale)からロープウェイなのかしら…と想像していたのですが、マドンナ・ディ・カンピリオ村から『ジェノバエクスプレス』と言う便利なものがあるのですね!(凄)当初の計画のマンドローネ小屋に行けずに心残りでしょうが、きっとこれは「また、いらっしゃい!」とのメッセージですよ、きっと。(もうひとつのセガンティーニ小屋にも、次回は是非!)ベドレからのハイキングコース以外の到達ルートは、他にあるのかな〜(出来れば簡単なアクセスが…)など、地図を眺めている私です。ロッビア氷河の末端を仰ぎ見て、きっとその上の流れる氷河の光景を想像していらっしゃるのだと思います。
Rifugio Mandrone Citta Di Trento
https://maps.app.goo.gl/BXBLAwttHu2hSwh78
素晴らしいですものね!近くの教会や、少し(?)離れたところにあるインギアッチャト湖やマンドローネ湖も気になりますね…。雨が沢山降り注いだお陰で大迫力の滝がご覧になれたことはラッキーでしたね。(バスの停車に影響したのは悲しいですけれど。)
次の滞在地のブリクセン(ブレッサノーネ)地名を見ただけでは何処なのか分からなくて探しました。あら!最初の滞在地『ガルデーナ村』の北なのですね。大きな街ですねー。『ザンクト・マッダレーナ村』も1時間以内で行けるのですね!おーと様が仰る通りで、きっと我が家はブリクセンの東斜面の小さな村に滞在しそうです。(ザンクト・アンドレーとか。w笑w) ブリクセンには大聖堂もあり、街歩きもまた趣きがありますね。スーパーも沢山あるみたいですから、奥様のお眼鏡に叶う新鮮な魚や野菜、果物などに巡り会えそうで楽しみです。1週間でアパートを転々とするのは、2週間サイクルに慣れてしまうと忙しないですよね。(かつては、旅は1週間だったのですから、もう、その旅の仕方には戻れませんねー。w苦笑w) お天気に恵まれる1週間になりますように、今夜新しくてるてる坊主作ります!
Posted by なおなお at 2021年08月07日 11:31
おーと様こんにちは。
マドンナ・ディ・カンピリオ村での滞在最終日は晴れ、「終わり良ければ全て良し」今日の滝も水量が多く豪快で楽しめましたね。滝は傍で見ると又違いますが、急いで落ちない様にしてください。(おーと様は落ち着いているので大丈夫ですが)

川の水がミルク色て言う事は氷河から出て来た川ですね水量が多くて今にも氾濫しそうですが。

次はブレッサーノネの滞在ですか。18年に数日程滞在した村です。此処に泊まるとまたまたお得なカードが貰えます。1週間使えるのです。鉄道、バスはコルチナの少し手前までで、コルチナからバスで最寄りの駅へそこで1泊しましたが何とトツピアコからブレンナー峠迄使用できる優れものです。(もっと乗れそうです)2週間滞在すれば2枚頂けるかもしれません。電車で移動中そこかしこにトレイルがあります。行く知りませんでしたが。

ブレッサーノネは、とにかくバスセンターが駅から直ぐで、時刻表も本にまとめられており、助かりました。町はあまり大きくありませんが、スーパーには事欠かないと思います。
レストランも多くありました。此処は暑いと思います。お昼ごろ着いて、歩いてホテルに行こうと思いましたが、駅員にタクシーの方が良いと(暑いので)言われて乗りましたが。でも朝晩は涼しいと思います。
おーと様は既に情報織り込み済みと思いますので余り。
此の辺りは雨が少ないのでは?(ブレッサーノネ)
心がけの良いおーと様きっとお天気に恵まれるでしょう。お祈りいたします。
Posted by ss at 2021年08月07日 13:20
なおなおさま、コメントいただき嬉しいです。ありがとうございます。
マンドローネ小屋の画像を見せていただき、考えていたよりも(アダメッロ氷河末端の)マンドローネ氷河が後退していてよく見えないことが分かりました。無理して小屋への登りを強行しなくて良かったです。アダメッロ方面の眺めは、おっしゃるとおりトナーレ峠からゴンドラリフトでプレゼーナ峠へ上って眺めるべきなんでしょうね。
今日移動するブリクセンですが、実は我が家も当初サン・タンドレア村の貸アパートに予約を申し込んだんですよ(ブリクセン市内に良さそうなアパートが見つからなかったからですが…)。ところがアパートのオーナーから「空きが無い」と断られました。ウェブサイトで見る限り空室はあったんですが、アジア人に宿泊してもらいたくなかったのかも知れません。バルコニーからの眺望が素晴らしいアパートでした。
Posted by おーと at 2021年08月07日 14:47
ssさまはブリクセン(ブレッサノーネ)にご滞在になったことがおありなんですね。我が家も暑い平地の街での滞在は余り好みではありませんが、周辺地域への移動の便利さで選びました。おっしゃるとおりブリクセンはボルツァーノ自治県内ですので、県内全域を「モビルカード」で移動できます。今回我が家はAirbnbでアパートを予約してますので、もしかしたら大家から「モビルカード」を貰えないかも知れませんが、その場合でもセルヴァ村での自己隔離期間に使用しなかった「モビルカード」が手許に残してあるので、それを使おうと思ってます。「モビルカード」は最長1週間有効なので、1週間超の滞在の場合は毎週1枚支給される筈です。セルヴァ村でもシュランダース村でもそうでした。
Posted by おーと at 2021年08月07日 14:54
おーと様
面白い谷の報告をありがとうございました。
軌跡だけをYouTubeに載せました。
https://youtu.be/k050ZyeWFsU
Posted by 和田 力 at 2021年08月08日 11:46
和田力さま、いつも行程の動画をご制作いただき、ありがとうございます。内容は完璧です!
ジェノヴァ谷で最も有名な滝は、谷のゲートウェイ的な存在(駐車場兼シャトルバス乗場)のポンテ・ヴェルデの近くにあるナルディスの滝です。時間の関係でじっくり観ることができず、バスの車窓からちらっと眺めただけで写真も撮れませんでした。
Posted by おーと at 2021年08月08日 15:26
おーと様
私はマドンナからパッソ・トナーレ迄チャーターバスで行き、峠の両側の斜面を滑りました。峠の北側はチーマ・プレセマ3068m迄ケーブルが掛かっていてそこから峠まで標高差1200mの大滑降です。プレセマはオート様の行かれた地点からすぐ上ですね。マドンアからトナーレまでトンネルで繋いで両スキーエリアを一体化するプロジェクトが有ると聞きました。
因みにアルファロメオはステルヴィオと言うRVを出してますが、弟分のトナーレと言う小型RVを出すらしいです。関係ない話で御免なさい。
Posted by Nick at 2021年09月04日 16:46
Nickさまが大滑降を敢行されたチーマ・プレゼーナは、ジェノヴァ谷の北側の峰なんですね。2枚目にアップした写真の右の稜線がチーマ・プレゼーナ方面になるんでしょうか。ジェノヴァ谷へ出掛けた際には、この向こう側がトナーレ峠だという認識がありませんでした。分かっていたら双眼鏡でもっとよく見たんですけど…。
マドンナ・ディ・カンピリオ村からトナーレ峠までトンネルで繋ぐって… イタリアの方々はとんでもないことを考えますね。トナーレ峠方面からのアクセスが良くなれば、ロンバルディア州側からもっとスキー客を呼べるという算段かも知れませんが…。
Posted by おーと at 2021年09月05日 02:02
おーと様
トナーレは夏も良さそうな感じでしたよ。
峠からフォルニ谷のサンタ・カテリーナにも道路が繋がってます。(冬季は閉鎖)
Posted by Nick at 2021年09月06日 13:29
Nickさま、今回はロンバルディア州とアオスタ谷州を滞在地から外したので(結果的にはコロナ関連の移動リスクが軽減されて正解でしたが)、今後改めてプランを練ってみたいところです。
トナーレ峠からサンタ・カテリーナ村へのガヴィア峠越えルート、凄い道ですねぇ。地図を見る限りバス停は無い感じですが、タクシーに乗れば移動できそうですね。
Posted by おーと at 2021年09月06日 14:43
写真を22枚追加しました。
Posted by おーと at 2021年11月09日 13:40
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