2021年08月24日

ビルン峠小屋へ

滞在中のザント・イン・タウフェルス Sand in Taufers(カンポ・トゥーレス Campo Tures)村から8時40分発のバスに乗り、アールン(アウリーナ)谷 Ahrntal / Valle Aurina の奥へ向かいました。

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終点のカーゼルン Kasern(カゼーレ Casere)の集落でバスを降りました。バス停の近くに何軒かのホテルが建っています。

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カーゼルンから南側にレート滝 Rötwasserfall が見えます。その背後の峰はクライナー・エッチェン。

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バス停から少し谷奥(東)方向へ歩くと、大きな駐車場とビジターセンターのような建物があります。建物内にトイレがあって助かります。

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舗装道路を直進するハイカーが大半でしたが、我が家は駐車場の前から川沿いの遊歩道に入って谷奥へ向かいました。木の幹に「ヴィーア・ドロローサ」の各場面を彫刻した祠が点在しています。

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遊歩道は行く手に見えるタールシュルス小屋 Talschlusshütte の前で舗装道路に再合流します。写真右は精霊(ハイリッヒ・ガイスト/サント・スピーリト)教会 Heilig-Geist-Kirchlein / Chiesetta di Santo Spirito です。

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タールシュルス小屋。

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精霊教会。

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精霊教会の内部。15世紀の記録が残る歴史ある教会のようで、フレスコ画が見事でした。

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精霊教会の前からは南側のヴィント(ヴェント)谷の奥へ登る道が分岐していて、その先の斜面に建つラーベザウアルム小屋が見えました。

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川沿いの幅広い砂利道を進み、ガチョウが泳ぐ池の畔を通過しました。

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レストラン「アドラーアルム Adleralm」を通過。

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レストラン「ケーラーアルム Kehreralm」。ここまでは緩やかな登り道で、なおなおさまにお調べいただいたとおり、ベビーカーを押して歩いてくることも不可能じゃなさそうです(疲れるとは思いますが…)。

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「ケーラーアルム」から先は山道らしい登りになりました。

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登り道を一旦過ぎた先がラーナーアルム Lahneralm で、素朴な農家レストランが建っています。

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ラーナーアルムは湿地帯の平原で、牛が放牧されていました。正面に見える急流の脇を再度登ります。目的地のビルン峠(トリエント旅団)小屋 Birnlückenhütte / Rifugio Brigata Tridentina が(写真では分かりづらいでしょうが)急流の左の山の上に見えています。

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登り道から振り返って見下ろすラーナーアルムの平原と、その下流のアールン谷。今日は予報では安定した晴天になる筈が、アールン谷の奥はなかなか雲が取れず、時々小雨も降って来る有様。ハイキングの目的地を選び間違えてしまったようです。

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行く手に氷河が見えてきました。

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ビルン峠小屋(海抜2,441m)に到着。ここまでの道は大変よく整備されていて、荒れた箇所もありませんでした。標高差の割には歩きやすく、案内標識にはカーゼルンから所要3時間と書かれていましたが、我が家は2時間半余りで登れました。

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陽が出ていないこともあり、気温は恐らく5℃前後で寒かったですが、氷河を纏ったオーストリア国境の峰々を眺めつつ、ビルン峠小屋の前で持参した手作りサンドウィッチを食べました。左がドライヘルンシュピッツェ(ピッコ・デイ・トレ・シニョーリ)とプレッタウ(プレドイ)氷河、右がホーアー・ロスフーフ(ピエー・ディ・カヴァッロ)とラーナー氷河です。

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ドライヘルンシュピッツェのズームアップ。

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長居すると風邪をひきそうなので、早々に下山することにしました。予想外にお天気が良くなくて残念でしたが、氷河は観られたので良しとしましょう。写真右上の雪の残る鞍部がオーストリアへの国境越えルートになるビルン峠です。

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ビルン峠のズームアップ。ビルン峠小屋からビルン峠まで徒歩40分との案内標識がありました。

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帰路は登ってきた道を逆に辿って下ります。途中の「ケーラーアルム」は大勢のハイカーで賑わっていました。ビルン峠小屋からケーゼルンのバス停まで2時間半で到着しました。

posted by おーと at 04:51| Comment(8) | ブルネック(イタリア)
この記事へのコメント
おーと様、おはようございます。
アールン谷の奥『ビルン峠小屋』へ行かれたのですね!バスの終点『カーゼルン』から『ケーラーアルム』は本当に緩やかな登りなのですねぇ。精霊教会…フレスコ画は当時のままなのでしょうか?鮮やかすぎない色彩のようですので、修復等はせず(最低限?)大切に維持されているのでしょうかね。歴史を感じます15世紀の中世ヨーロッパ…当時のこの村の人々の暮らしはどんな生活だったのでしょう。ケーラーアルムから見える峠は遥か彼方で登り甲斐がありますね。えっちらおっちら、(心はご一緒に)同行させていただきました。(笑)小雨に見舞われたとのことで、石の積んである箇所もあったようなので、滑ったりされないのかとブログを拝見しながら変にヒヤヒヤしてしまいました。(苦笑)荒れた個所もなく、歩きやすいコースだったのですね。良かったです!『所要3時間』と表記されているコースを『2時間半』でお歩きになったと言うことですから、これは『現地人の歩くペース』にバージョンアップされた証拠ですねっ。(成果抜群!)陽が射さないと5度前後…日本の真冬並みの温度。(これは寒いっ。)氷河をまとった国境の峰々…やっぱり、い良いですねぇー。これで晴れていたら、余力もおありだったようなので『ビルン峠』まで登ったのでは?…と勝手に想像してしまいました。
今日のお天気はどうでしょうか?山のお天気は天気予報ですら予測できないことがありますものね。難しいです。グーグルマップで谷奥の風景を探したりして妄想旅行をしています。先日のペデリュ小屋のある『ラウ谷』の景観が瞼から離れません。谷を進みリオ・ビアンコ (Rio Bianco/ Weissenbach)を検索していましたら、初日にハイキングされたシュパイクボーデンと繋がるコースがあったりして、独りでワクワクしてしまいました。
そうそう、今朝、現地の方(?)のblogを発見しました。ザント村近郊のハイキング紹介があったので添付いたしますね。
https://montagnapertutti.blogspot.com/2012/
Posted by なおなお at 2021年08月24日 09:16
オーと様
アールン谷の源流近くまでいらした報告楽しく拝見しました。今回はオーストリア領には侵入しなかったようですが、国境を攻めまくっている散策が素晴らしいと思います。今回の軌跡は多分、殆ど一本道なので問題ないと思います、後の二つは後ろ向きに歩き、走りますがお許しを。
https://youtu.be/Ovsl7-0jDc8
Posted by 和田 力 at 2021年08月24日 12:44
なおなおさま、いつもコメントいただきありがとうございます。精霊教会は2階席にも上れるようになっていたので、フレスコ画をより近くで鑑賞することができました。アールン谷奥のプレッタウ(プレドイ)村はかつて銅鉱の採掘で栄えたらしく(今は鉱山博物館になっています)、この教会も鉱山労働者の信仰を集めていたらしいです。
ビルン峠小屋への道には敷石が施されていて、滑りにくい石が選ばれているんでしょう、多少濡れていても安心して歩けました。アップした写真では分からないと思いますが、ケーラーアルムからでも目的地のビルン峠小屋が良く見えましたので、ゴールが見えているというのは精神的に安心感がありますね。
国境のビルン峠まで往復してくるのは不可能じゃなかったでしょうけど、もう少しオーストリア領内へ入って行かないと氷河等の眺望を楽しめそうにない感じに思えますから、この日のようなお天気じゃなくても多分行きませんでしたね。歩いている人は少数見掛けましたが、峠の向こう側は滝で有名なクリムル谷ですけど山麓までのアプローチが物凄く長いので、相当な山好きの方じゃないと歩けないと思います。
リンクを貼ってくださった方のブログ、当地の日帰りハイキングコースを沢山紹介されていて、凄く参考になりそうですね。ありがとうございます。お子様連れでお歩きの割には連日かなりハードなコースを選ばれているように感じます。今日もお天気がやや心配ですけど、ライン(リーヴァ)村へ行ってみようと思ってます。但し、カッセラー(ローマ)小屋はキツそうなのでやめておきます(笑)。
Posted by おーと at 2021年08月24日 13:10
和田力さま、早速に動画を制作いただき、ありがとうございます。朝食を食べながら夫婦で拝見させていただきました。カミさんも「凄い!」と申しております。
なお、精霊教会のフレスコ画が15世紀のものかどうかは不明ですので、悪しからず…。個人的にはもう少し後の時代のものじゃないかという気がしています。
Posted by おーと at 2021年08月24日 13:39
おーとさまこんばんは。
珍しく小雨の中のハイキング、しかも5度位とは真夏の富士山の頂上と同じ気温ですねー。寒くて、風邪を引きそうとは、早くアパートに戻り休養しなさいとのお告げかもしれません。滞在が長期間になると後半が意識しないでも疲れで体調を崩す恐れありがあります。

このコースは歩き易く。先日大菩薩の下りの標高差と比べて(比較できませんが)たまには緩やかなルートを期待します。少し膝が痛くなりましたので。日本の山ではそれは期待できないのかもしれません。
オーストリアの国旗を横目に今回はオーストリア領スルーでも景色から言うとイタリア人の怒られるかもしれない、オーストリアぽいでうねえ。
ビルン峠の小屋氷河が見えるし泊まりたいと私思いましたが、おーとさまは現地の山小屋泊まりはあまりしない?ではないでしょうか。この小屋夜は真冬の寒さにストーブを焚くのでは?

Posted by ss at 2021年08月24日 20:20
和田様こんばんは。
毎回軌跡有難うございます。
画像見ることが出来ました。
Posted by ss at 2021年08月24日 20:22
ssさま、お気遣いいただきありがとうございます。疲れを溜めないように注意したいと思いますが、余り移動せずにアパートで過ごす時間を多めに確保し、睡眠を充分にとってますから、今のところ夫婦揃って元気です。涼しくて夜に熟睡できるのがありがたいです。
ご存知と思いますが、当地のハイキングコースは本当に綺麗に整備されていて歩きやすいです。日本は欧州より雨が多いですし樹林帯が深いので、欧州よりも登山道の整備が難しいことは理解しますけど、荒れた道が多くて近場の低山でも我が家にはキツいです。今回は長旅なので足腰を傷めないよう慎重に歩いているつもりですが、カミさんの膝の痛みも最近は治まったようで、お蔭さまで夫婦とも問題ありません。
おっしゃるとおり我が家は欧州で山小屋に泊まった経験が無く、今のところ日帰りハイキング専門です。今夏に元々計画していたスイスの滞在では何回か山小屋泊も検討していたんですが、コロナ禍が現在のような状況ではリスクが高くてとても踏み切れません。ドミトリータイプに安心して泊まれる日はいつ戻ってくるんでしょうか…。
Posted by おーと at 2021年08月24日 23:17
写真を13枚追加しました。
Posted by おーと at 2021年12月13日 22:59
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