2021年08月30日

ドロミュー・トレイルを歩く

コルティーナ・ダンペッツォ Cortina d'Ampezzo での滞在初日は曇り時々晴れのお天気でした。雨の心配は無かったものの、予報よりも雲が多い印象でした。

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先ずは、滞在中の貸アパートから最も近いロープウェイ「ファローリア Faloria」に乗ってみることにしました。15分毎に運行されているとはいえ、乗客は我が家を含めて僅か数名で、意外に少ない感じです。

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ロープウェイは中間駅のマンドレス Mandres で向かいのゴンドラに乗り換えるよう指示されます。上部と下部のケーブルが繋がっているのに半分しか動かさないのは、山麓駅・山上駅の乗降口を片方だけに固定したいからでしょうか…?

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岩壁の上に建つファローリア小屋 Rifugio Faloria(海抜2,123m)に到着。途中で岩壁の隙間に座っているカモーシ(ゲムゼ/シャモワ)を見掛けました。

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ファローリア小屋の前から見上げるトンディ小屋 Capanna Tondi。こちらへ登っていくハイカーが大半で、我が家も当初はそのつもりでしたが、ロープウェイ駅に置いてあったリーフレットに「ドロミュー・パノラミック・トレイル Dolomieu Panoramic Trail」というハイキングコースが書かれていて、気が変わりました。

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ファローリア小屋から見下ろすコルティーナの町と、その背後のトファーネ山塊。

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「ドロミュー・パノラミック・トレイル」は、岩壁の上に沿って北へ下って行く212番のハイキングコースです。

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随所に展望所やベンチがありました。

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遊歩道の左手(西側)は鋭く切れ落ちています。

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行く手の北側にはクリスタッロ山塊が望め、その右奥にトレ・チーメ(ドライ・ツィンネン)も見えています。

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トレ・チーメのズームアップ。手前の山麓にアウロンツォ小屋が見えます。

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コースは次第に樹林帯の中へ入っていきます。

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道が幅広の林道に合流すると、間もなくレストラン「リーオ・ジェーレ Rio Gere」が建つ幹線道路に出ました。ファローリア小屋から1時間半でした。レストランの隣からチェアリフト「ソン・フォルカ Son Forca」がクリスタッロ山塊へ上っています。

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カミさんが「チェアリフトの山上駅でランチにしよう」と言うので乗り込みました。「ドロミーティ・スーパーサマー・カード」があるからこそできる行程です。

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チェアリフト山上駅の近くに建つソン・フォルカ小屋 Rifugio Son Forca(海抜2,235m)。小屋から少し離れたベンチに座り、持参した手作りサンドウィッチを食べました。気温は低かったですが今日は風が弱く、タイミング良く陽も差してくれたのでラッキーでした。

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ソン・フォルカ小屋前から南西方向の眺望。写真左端の高峰がペルモで、中央奥がモンテ・チヴェッタ、右の尖峰はクローダ・ダ・ラーゴです。

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東側の眺望。写真左奥がトファーネ山塊で、中央手前はポマガニョン連峰、右奥はファーネス山塊の峰々です。

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ソン・フォルカ小屋の少し下手から、5年前に運行が停止された立ち乗りゴンドラリフトの遺構を眺めました。グイード・ロレンツィ小屋へ上ってみたかったですねぇ…。

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再びチェアリフトに乗り込んで「リーオ・ジェーレ」へ下ります。正面の山がソラピスで、右のペルモ山の手前が午前中に歩いた「ドロミュー・パノラミック・トレイル」です。

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チェアリフトの山麓駅には、ロレンツィ小屋行き立ち乗りゴンドラリフトの運行終了を告知するポスターが掲げられていました。未だに古いガイドブックを見てやって来る観光客が多いのかも知れません。

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「リーオ・ジェーレ」にはバス停があるものの、夕方まで便がありません。幹線道路に沿った遊歩道(209番のハイキングコース)でコルティーナ方面へ下りました。

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途中の分岐で206番のコースに入り、先程見下ろした岩壁を下から見上げながらロープウェイのマンドレス中間駅へ向かうつもりでしたが、谷川の橋が流されていて渡れず断念。209番のコースに戻り、車道で谷川の左岸へ渡った先にあるシン湖 Lago Scin(写真)から再びマンドレス中間駅を目指しましたが、今度は林道(兼マウンテンバイクコース)に迷い込んでマンドレス中間駅のかなり下手に出てしまいました。

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そのまま下ってペコール地区 Pecol からコルティーナまで歩いて下りましたけど、別荘の多いペコール地区は大きく蛇行して下る車道しかハイカーも歩けず、近くに見えるコルティーナの中心街まで意外に時間がかかりました。

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「リーオ・ジェーレ」から約2時間かかってコルティーナへ帰着しました。中心街に建つ「聖使徒フィリッポ・ジャコーモ」教区教会 Chiesa Parrocchiale dei Santi Filippo e Giacomo Apostoli へ立ち寄りました。

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教区教会の内部。

この記事へのコメント
おーと様、おはようございます!
コルティーナ・ダンペッツォでの滞在初日ハイキング、お楽しみになられたご様子で何よりです。貸しアパートはロープウェイ『ファローリア』がすぐそばなのですね。この辺りはアパート等が並びどんな景色なのだろうと暫しストリートビュー散歩をしてみました。バスターミナルは中心地よりも高台にあり、高架道路があったり、中心地からは見えにくい山がきれいに見えたり…航空写真では分からなかった町の様子を少し感じることができました。昨日の土曜日からはバカンス客の人波もぐっと減っているのでしょうか?ホテルやアパートの価格設定も切り替わったりしている所からも8月末〜は比較的静かなドロミーティ・アルプスを堪能できそうですね。ファローリア小屋から見下ろすコルティーナの町、やっぱり大きいですね。ツェルマットくらいでしょうかねぇ。(ツェルマットはもっと谷が狭いですけれど。)それにしても、この広大な展望!思い描いている『これぞドロミーティ』という光景が迫っていますね。(まだまだほんの序章?)『ドロミュー・パノラミック・トレイル』…もう、ネーミングだけで期待で高揚感がupしてきました。クリスタッロ山塊、トレチーメ…嗚呼!なんて素晴らしい!しばらく歩くと、幹線道路と広々とした駐車場…ここが山の中だということを忘れてしまいますね。ここから更に『チェアリフト』で上がっていけるのですかー!奥様が「山頂駅でランチにしよう。」と提案したくなるお気持ち、よく分かります。こんな荒々しい風景の中をリフトで上がって行くってスリルがありますね。ドキドキとワクワクがミックスジュースになって脳内に流れ込んで興奮します。(あわあわ)そうですよね〜『立ち乗りリフト』乗ってみたかったです。復活しないんでしょうか?狭まった岩と岩の間を電話ボックスのような細長いリフトにゆら〜りゆらゆら揺られて…うーーーん、やっぱり乗りたいっ。帰路の谷川の橋は欧州を襲った豪雨で流されてしまったのでしょうか?道に迷われてしまったとのことですが、日帰り旅ではないゆったり滞在できるからこそ、焦らずに歩けて(疲れますけど)長旅の醍醐味のように感じました。コルティーナは車がないと遠出しにくい立地なのですか。日本の山岳地帯も一部は交通規制があるものの、地元のバスよりもマイカーの方が小回りが利いて時間を有効に使えることが多いですから、ここも同様なのですね。そうそう、今朝、こんな記事を見つけました。
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/ishii/2021/08/--.php
ドロミーティ地方は世界遺産に登録されてから更に観光客が訪れるようになったのでしょうね。便利さと自然破壊の天秤はなかなかバランスを保つことが難しいなぁ…と思いました。
 今年の夏は低気圧がドイツの東側に居座っていることで、いつもならばスカッと青空になる高地のお天気が安定しないのですか…。ツェルマットやグリンデルワルトのウェブカメラの映像がいまいちすっきりしない日が多い印象だったのは、そのせいなのですね。合点がいきました。
今日のお天気は如何でしょう。『ドロミーティ・スーパーサマー・カード徹底攻略の旅(笑)』を楽しみにしていますね!東京は本日35度の予報が出ています。我が家の一番涼しいはずの北側の洗面所も8時前から30度を超えています。(苦笑)
Posted by なおなお at 2021年08月30日 09:49
お―とさまこんにちは。
考える事は同じで、ファローリアのゴンドラは町からの乗れるので、私達も3時間ベネッチアからバスに揺られて、午後にこのゴンドラからハイキングをしました。ところが10年以上も前は○○カードなるものが無くその都度代金を払いましたので、かなり不便で費用も掛かりました。何だか敷居が高い町なのか?と思いましたので世界遺産になりドロミテー・スーパーサマー・カードがあるなんて驚きでした。
色々日程変更などがあり、成田からジュネーブへ1泊からベネッチアに着いたのだ夜遅く
でしたので、次の日移動でコルチナに着いた時は少々お疲れ気味、それなのに、ろくに休まず、挑戦しましたので、少し歩き途中までで、ゴンドラで戻りました。

おーとさまがランチをされたソンフォルカの場所は以前より整備されて広くなりました。
何処から登ったのか覚えていないのですが、ともかく2人乗り立ち乗りゴンドラでロレンツィ小屋迄行きました。古くて趣のある(日本の様)小屋だったと思います。最終日だったと思います。
おーとさまがコルチナの町まで歩かれた森の小道は(209コース)、バスで街に戻る時に今度来たら是非歩きたいと思える、樹木が茂り涼しい素晴らしい森でした。この画像も素敵です。
いずれにしてもおーとさまはお天気に恵まれて居られるので、これから色々と回れるでしょう。
此処より南がバスの便が良くないとの事、10年前と変わりない。マイカーが多く採算が取れないのかもしれません。後2週間程お楽しみいただける様お天気やコース幸い和田さま
実際に歩かれた強いアドバイザーが、おありになる。又時間により日本語でお話の出来るインフォメーションも頼りになると思います。10年前よりインフォメーションが移転して広くなりました。ドロミテー・スーパーサマー・カードがおありになるので、トファーナ山はほぼ山頂までゴンドラ行けるので最大限にご活用楽しみですね。

日本は、もう本当にお掃除は大汗たらたらです
Posted by ss at 2021年08月30日 14:15
おーと様
いよいよ、コルチナの散策が始まりましたね!なおなお様とSS様の感想の通り、素晴らしい眺めです。私たちの宿は丁度おーと様の場所とは中心街の反対側の北西だったこともあり、このゴンドラは(仲間の1夫婦をのぞいて)乗らなかった場所でした。午前中に乘ると町の風景が抜群ですね。帰途に少しくらい回り道をしても、ものともしない若さが羨ましい事です。一応、軌跡を作りました。
https://youtu.be/t7Zn07WV-a8
Posted by 和田 力 at 2021年08月30日 15:18
なおなおさま、おっしゃるとおり、バスターミナルの北側は静かな別荘地という雰囲気で、中心街の喧騒を離れて山々の眺望を楽しめるところです。ご覧になった高架橋はかつてのドロミーティ鉄道の遺構で、歩行者と自転車の専用道になっています。我が家が滞在しているアパートは小さな谷に面していて、借りた部屋は1階ですので眺望は限られますが、静かなのは気に入ってます。
昨日までは中心街の人出が特に減った印象は受けませんでした。でもイタリアの方々の夏休みもそろそろ終了し、子供達の学校も始まる時期ですから、今日からは静けさが増すことを期待したいですね。コルティーナの人口はツェルマットと同じくらいのようですが、雰囲気はもっと街っぽいです。スイスで言えばサン・モリッツでしょうか。
クリスタッロの立ち乗りゴンドラリフトは、恐らく今でも古いガイドブック等を見てやって来る人がいるんでしょうね、チェアリフトの山麓駅に「技術的な使用期間終了により閉鎖」の大きなポスターが掲げてありました。
南チロルの各地を含め、先般の大雨による土砂崩れや河川の氾濫の傷跡をあちこちで目にします。重機が入って応急処置をしているので移動に大きな支障は無いんですが、重機が入ると遊歩道が荒れますし、この日の道のように未だ通れない箇所も残ってます。この日は橋が無くなった場所を濡れながら渡って来た小父さんがいて、「対岸へ渡りたいなら下流で渡れるよ」と教えてくれました。
「自家用車で人の少なそうな山間部の田舎へ家族で出掛けるのがコロナ対策として良さそうだ」というのは誰もが考えることなんでしょう。当地でも8月中旬は各地の駐車場が満杯で、山道の道路脇に延々と駐車している車の列を見掛けました。駐車禁止の標識も殆ど無いので停めて良いんでしょうが、山道ではバス等の大型車が擦れ違うのに苦労したと思います。
今朝は青空も見えていますが、午後には雨の予報ですので、近場の散策くらいにとどめようと思ってます。
Posted by おーと at 2021年08月30日 15:24
ssさま、東京は残暑が厳しいようですね。当地はすっかり秋の気温で、日中でも山の上は手がかじかむ寒さ。朝晩はアパートの暖房が入って心地良いというところです。
リーオ・ジェーレからコルティーナ方面への遊歩道は比較的よく歩かれていて分かりやすかったですが、谷川が近いこともあって少しぬかるんでいる場所もありました。池があったりイヌサフランが一面に咲いている草地があったりで、それなりに楽しめました。
トファーナ山行きのロープウェイには好天の日を選んで乗りたいですね。山の上から歩きたいところですが、中間駅からでも我が家には難しそうなのが残念です。何処か素人でも歩けるコースが無いものでしょうか。
Posted by おーと at 2021年08月30日 15:35
和田力さま、今日も素晴らしい動画に纏めてくださって、ありがとうございます! 行き当たりばったりの一日でしたが、こうして拝見すると立派な行程に思えてくるので不思議です(笑)。「?」の箇所は我が家もよく分かりませんけど、マウンテンバイクコース「5番」の表示がありました。
Posted by おーと at 2021年08月30日 15:44
写真を14枚追加しました。
Posted by おーと at 2021年12月26日 18:04
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