2021年09月01日

トファーナ山頂へ

コルティーナ・ダンペッツォ Cortina d'Ampezzo は今日も午後に雨が降るとの予報だったため、早めに戻って来られそうな近場の湖にでも行くかと考えていましたが、朝食を終えたら青空がどんどん広がってきました。

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先ずは前日に行ったコル・ドゥルシエ Col Druscié へゴンドラリフトで上り、眺望が楽しめそうだったらロープウェイで更に上へ行ってみようということになりました。ゴンドラリフト乗場へ行く道からは、トファーネ山塊が頂上まで綺麗に見えていました。写真右下が和田力さま・Nickさまのご一行が宿泊されたホテルです。

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コル・ドゥルシエ行きゴンドラリフト乗場。トファーネ山頂へのロープウェイは「フレッチャ・ネル・チエーロ Freccia nel Cielo(=空飛ぶ矢)」と名付けられています。

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ゴンドラリフトはリュージュ競技用コースの上を上っていきます。

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少なくともラ・ヴァッレス小屋 Capanna Ra Valles まではスッキリ見えているので、コル・ドゥルシエから大型ゴンドラのロープウェイに乗り換えました。我が家の他に1組しか乗客がいませんでしたが、ほぼ10分間隔で運行されていて良心的です。

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ゴンドラの窓には「空を飛んで50年」と書かれていました。このロープウェイは1968年の開業らしいです。

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ロープウェイから北側の眺望。頂に雲を纏っている右寄りの山がホーエ・ガイズル(クローダ・ロッサ・ダンペッツォ)で、その右にハウノルト(ロンドイ・バランチ)山塊。写真左奥はゼーコーフェル(クローダ・デル・ベッコ/サス・ドラ・ポルタ)です。

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ホーエ・ガイズル山のズームアップ。写真中央の岩峰はクローダ・デ・ランコーナで、その向こう側がレローザ峠です。

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ラ・ヴァッレスに着いた頃には山頂が雲で見えなくなっていましたが、同乗した夫婦が山頂行きロープウェイに乗り換えたので、我が家も追随しました。「ドロミーティ・スーパーサマー・カード」を使っているので、眺望が得られなくても後日に再度上って来れば良いや…という気持ちです。

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ロープウェイのトファーナ山頂駅 Cima Tofana を出たところにある展望テラス。やはり雲が多く、時折その晴れ間から下界が見下ろせる程度でした。

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鉄階段を上ると登山道に出て、写真右端の展望所まで行ってみましたが…。

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案内板によると西側の眺望が開けてマルモラーダも見えるらしいですけど、やはり遠くの山々は雲に隠されてしまってました。眼下には150m以上の深さを持つ氷河湖があるとのことですが(右の解説板)、残雪と土砂に埋もれてしまっているように見えました。

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トファーネ山塊の最高峰、トファーナ・ディ・メッゾ(3,244m=写真左)。この写真を撮る前には、山頂に2人の登山者がいるのが見えました。

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ロープウェイでラ・ヴァッレス小屋へ下ります。写真はゴンドラから南側に見えるトッレ・アッリオを撮ったものです。「ニンニクの塔」という意味ですが、確かに形がニンニクに似ているかも…。

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ラ・ヴァレス小屋から見上げるトファーナ山頂駅。

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ラ・ヴァッレス小屋のテラス。「ドロミーティで最高地点にあるピッツェリア」が宣伝文句のレストラン(写真右端)は営業していませんでした(トファーナ山頂駅の小さなバーは営業中でした)。

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ラ・ヴァッレス小屋のテラスからコルティーナの町やソラピス(中央)、アンテラオ(右)等の山々のパノラマを楽しみました。写真下がコル・ドゥルシエです。

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ラ・ヴァッレス小屋から南側の眺望。写真中央の尖峰がクローダ・ダ・ラーゴで、その左後方がペルモ、右はラストーニ・ディ・フォルミンの右背後にモンテ・チヴェッタ、写真右端がモンテ・チェルネーラです。

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ロープウェイでコル・ドゥルシエに下ってきました。写真はヘルムート・ウルリッヒ天文台 Osservatorio Astronomico Helmut Ullrich からレストランとゴンドラリフト駅を撮ったものです。

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コル・ドゥルシエから、前日に歩いたポメーデス小屋〜ドゥーカ・ダオスタ小屋方面を撮ったもの。写真左下がレストラン「ピエ・トファーナ小屋」です。

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コル・ドゥルシエから林道を北へ下り、写真の貯水池の近くから410番のハイキングコースに入りました。コルティーナ市街の北へ下る林間コースです。

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広い道を直進すればポスポルコラ峠方面(409番のハイキングコース)で、410番のコースは写真の分岐を右折して東へ下ります。

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コル・ドゥルシエから約45分でゲディーナ湖 Lago Ghedina に到着。この湖畔で持参したサンドウィッチを食べるつもりだったんですが、周辺は湖畔レストランの私有地のようで、「ノー・ピクニック」との冷たい警告板があちこちに…。無視して持参した食料を頬張っているハイカーも沢山いましたが、我が家は遠慮しました。

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ゲディーナ湖は澄み切った湖水が美しく、鱒や鴨が沢山泳いでいて、スイスのカンデルシュテーク近くにあるブラウゼーを思い出しました。

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林道を下ると、間もなくカディン・ディ・ソプラ Cadin di Sopra の集落に出ました。コスモスが綺麗に咲いている農家の前に市内バスの停留所があり、そこのベンチで手作りサンドウィッチを食べました。

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周辺の牧草地にはイヌサフランが一面に咲いていました。

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カディン・ディ・ソット Cadin di Sotto の集落を通過。背後の山はポマガニョン、右がクリスタッロです。

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上の写真で右端に見えているマドンナ・デッラ・サルーテ(=健康の聖母)教会 Chiesa della Madonna della Salute を覗いてみました。主祭壇の両側に当地の風景を描いた壁画があって印象的でした。

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ドロミーティ鉄道の軌道跡に作られた歩行者・自転車専用道を歩いてコルティーナの町へ戻りました。ゲディーナ湖からの歩行時間は1時間弱でした。

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コルティーナのバスターミナル広場で青空市をやっていました。既に13時半なので店を片付けている最中でしたが、八百屋があったのでトマト・桃・キーウィを買いました。思ったより値段が高かったですが、その代わり店員さんが緑色のスモモを沢山おまけしてくれました。「りまと」さまが好物だとおっしゃっていた「クロード女王のプルーン」です。実は3日前に「ラ・コーペラティーヴァ La Cooperativa」に入っているスーパー「エウロスパール Eurospar」で見つけて少し買ってみたのですが、余り感激しませんでした。ところが今日タダでもらったものは甘くてとても美味しかったです。「りまと」さまがお好きな訳が理解できました!
アパートへ帰った後、良いお天気なので屋外のテーブルでビールを飲みました。

この記事へのコメント
おーと様
A Miracie Happened!あぁ〜!良かったです。天気予報が良い方に変わるなんて、なんて幸運なんでしょう。やっぱりコルティーナの町に滞在している強みですねっ。これが近郊の村でしたらお天気を見ながら行程を変更して『えーーーい!とりあえず出かけちゃえっ。』ってしにくいことですものね。(1〜2時間に一本頻度のバスだったら、ついつい億劫になってしまいますよね。)和田様ご一行が宿泊されたホテルの写真を拝見し、懐かしさが蘇ってきました。(笑)ロープウェイが10分間隔で運行されているのは本当に便利です。ドロミーティ・スーパーサマー・カードを携帯されているからこそ迷わずに思い切った選択ができるのも嬉しいですねー。山頂駅では雲が多くて眺望を満喫できずに心残りではありますが、「また次があるさっ。」と割り切れますね。…嗚呼!でも、でも、なんと青空の眩しいことでしょう。山の天気は読みづらくて予報も外れることが多々ありますけれど、お空の女神さまが君臨してくれた時の素晴らしさと言ったら…。(たまりませんね。)クローダ・ダ・ラーゴの特徴的な山容が目を引きますね。写真左側の荒々しさは天へと続く階段のようですし、右側のスパっと横に切ったような平らな台地は広大なテラスのようです。どうしたらこんな形になるのでしょう?(地質学的なことはわかりませんけれど、本当に素晴らしい!)陽が射すと貯水池も湖も形容しがたい色彩を放ち目に染み入りますねー。(うっとり〜)ゲディーナ湖、そうですね〜本当にブラウゼーを彷彿とさせますね。(人魚の像は湖底にいらっしゃらないのでしょうか?笑)『NO PICNIC…』は何とも悲しいですけれど。このレストランはかなりお高いようで、我が家には立ち寄れないランクみたいです。(苦笑)秋を告げるコスモスやイヌサフランが風にそよぐ光景を想像すると幽体離脱していまいそうです。教会の建つ場所は特等席ですね。ポマガニョン、クリスタッロ…光る白灰色の山肌…嗚呼、言葉になりません。教会内部が素晴らしいので紹介させてください。
https://goo.gl/maps/HATAdWohJ4RFoh1B8
ドーム型の天井、アールを描く壁、そして山々を描いた壁画があり、ふとセガンティーに美術館を思い起こしました。きっと、山の壁画のある教会ってめずらしいのでしょうね。いいですねー。気になっていた鉄道の軌道跡の道…やっぱりあるのですね。起伏があまりなくて本当に歩きやすそうです。1964年までは鉄道が活躍していた…どんな町並みだったのだろうと想像するのもまた楽しいです。りまと様ご推薦の『クロード女王のプルーン』美味しそうです。甘くておいしいプルーンに巡り合えて良かったですねぇ。果物って、当たりハズレもありますし熟し加減でずいぶんと変わりますよね。昔、千疋屋のブドウやメロン、桃をいただいたことがあるのですが、それまで食べていたものとは『別物』と思うくらいに美味しくてたまげました。(自分では高価すぎて買えません。涙)帰宅後のビール!やっぱりお天気が良いと更に美味しくグビグビ行けそうですね。
今日は天気予報を見る限り『好天』が期待できそうです。現在(日本時間で11:50)のライブカメラは真っ暗闇夜ですが、もう少ししたらモルゲンロートが今日こそは拝めるかもしれないーっ!…ドキドキしながら待ちわびています。では、行ってらっしゃいませ。

Posted by なおなお at 2021年09月01日 11:53
おーと様
4年前のホテルを写して頂いて感謝します。頂上での好天が一番の喜びですね!今回は山の名に間違いがないことを祈ります。8月最後の軌跡です。
https://youtu.be/rrUxkqKg6UM
Posted by 和田 力 at 2021年09月01日 13:26
なおなおさま、いつもありがとうございます。この日の天気予報が良い方に外れたのは、なおなおさまの念力のお蔭でしょう! カミさんは「早めに戻って来て勿体無いくらいだった」と言ってました。でも早めに帰宅したからテラスでビールも飲めましたし、スーパー「カングーロ」で鱒も買えました(このスーパー、週2回しか海産物を売らないようで、前日は売り場が空っぽでした。鮮度の点では逆に信頼できますね)。「カングーロ」へ行く道は、中心街を経由しなくても、鉄道跡の高架橋を渡った先から下れることが分かって、それも収獲でした。
カディン・ディ・ソットの教会内部、写真を載せませんでしたが探してくださってありがとうございます。セガンティーニの雰囲気、確かにありますね。こういう教会堂に出会うと嬉しくなります。
但し昨日は残念なことがひとつ…。テラスでビールを飲んだ後始末をしている際、デジカメのストラップが机の引き出しに引っ掛かって派手に落としてしまったんです。一応動きますがレンズがカタカタと変な動きをして、撮った写真がピンボケになってしまいます。今日から綺麗な写真をアップできるか、ちょっと分かりません。ピンボケでも許してやってください…。
Posted by おーと at 2021年09月01日 13:35
おーとさまこんにちは。
お天気予報が悪いとつい朝はのんびりしてしまいますが、青空を見れば自然に体が動いて予定を変更したりとか?でもバスに乗らないで、ドロミテーサマーカードがあるので、ゴンドラがフリーで心配しないで多く活用できますので、日程の変更などの心配しないで良いのが強みですね。羨ましいです。(長期滞在のメリット)益々休養日が逃げて行きますね。
10年前の私達トファーナ山のゴンドラ山頂駅の展望テラスの階段、晴れておりましたが7月上旬は凍り付き寒く、山頂へは行きませんでした。此処からの眺めはコルチナの町が良く見えてゴンドラの大きさや、10分間隔などでも分かる通り、眺望が良く観光客の人気(ハイカーでなくても)があるゴンドラなんですね。

その昔、私ドロミテー鉄道があったのは知りませんでした。昔は人気の保養地でも道路事情により鉄道に頼るなかったのでしょうか?
下りのコースは森と湖に囲まれた美しい景色の中、素晴らしいルートで誰でもランチを広げたいのに、柵もなく「入るな」なんて非情に思えるのですが、あるいは柵は現地では景観を損ねるとかで禁止なのでしょうか?
それでも、コルチナバス停前の広場で、朝市でトマトやモモなどが仕入れて、しかもただで貰えた「クロードの女王プルーン」が美味しく、良い気分を味わえて良い1日を過ごされたと思います。(食べ物のお陰)
9月1日からのゴンドラの運休は町中ではないのでしょうか?

東京は夜中に凄い雨で驚きましたが、
コルチナはまずまずでハイキングをお楽しみになられます様、おーとさまの良い旅のフィナレーになられる事お祈りいたします。


Posted by ss at 2021年09月01日 15:17
和田力さま、今回も写真をすべて組み込んだ動画をご制作いただき、ありがとうございます。地図上で辿っていただきました行程は完璧!です。
ただ、恐縮ながら1点だけコメント申し上げますと、カディン・ディ・ソットの写真が別のものになってしまってますので、山名のテロップもこの写真だと違っています。
Posted by おーと at 2021年09月02日 00:31
ssさま、この日にバスを利用しなかったのは、当地の郊外路線バスは便数が少なく、特にコルティーナへ戻る午後の便が17時頃しか無いからなんです。午後にお天気が崩れると、何処か出先で夕方まで雨宿りをする必要がありますが、ワクチン未接種の我が家はテラス席以外のレストランに入れませんし、外で傘を差して立っているしかないってことになりかねないんですね。連続運行されているリフト類の方が安心感があるという訳です。
トファーナ・ディ・メッゾの山頂には、我が家も登る気は毛頭ありません。ただ、ロープウェイ駅を出たところの展望テラスからは西側がトファーナ・ディ・メッゾに遮られて見えないので、鉄階段を登って少し先へ歩くと、西側の眺望も開ける場所があり、そこまではいらっしゃる価値があると思います。
欧州では19世紀末から山岳観光がブームになり、各地の山岳リゾートへ鉄道が敷かれました。当時は未だマイカーが普及していなかったため、道路よりも鉄道の建設が優先されたんでしょう。もっとも、元々ドロミーティ鉄道の建設(第一次世界大戦中)は観光目的ではなく、軍事物資の輸送のためだったそうですが。
ゲディーナ湖にはレストランがあるので、レストランで食事してくれということなんでしょうね。でも我が家と同様に湖畔で自前のランチを楽しむつもりだったハイカーが多く、みんな「ノー・ピクニック」の表示を見て憮然としてました。コルティーナの町にはお金持ちの別荘が多いからなんでしょう、車道以外には「私有地につき立入禁止」という注意表示が目立ちます。車道は傾斜地を蛇行して走っているので、そこしか歩けないのは遠回りになって面倒です。無視して草地の斜面を歩いているハイカーも結構見掛けますけど…。
当地のロープウェイ類では、この日の前日に乗ったソクレペス行きチェアリフトだけが9月5日で運行終了になりますが、その他は少なくとも翌週末の12日までは運行されてます。山岳路線のバスも12日までですから、13日以降はハイカーの数がぐっと減るんじゃないでしょうか。
Posted by おーと at 2021年09月02日 01:07
おーと様
軌跡の動画の写真の間違い失礼しました。
訂正版を載せました。前のは消します。
消す旧版です。
https://youtu.be/rrUxkqKg6UM to be deleted
↓ 改訂版です。(写真1枚訂正)
https://youtu.be/BBVyIiluzTA
210831 Oto Tofana 2分20秒  ●
Posted by 和田 力 at 2021年09月02日 08:54
和田力さま、わざわざ動画を修正いただきまして、恐縮です。2分半もの大長編の動画を、どうもありがとうございました!
Posted by おーと at 2021年09月02日 13:24
Hotel Barisettiの写真有難う御座いました。Barisettiの親父は元F1フェラーリチームの控えレーサーで富士スピードウェイでも走ったそうです。
コル・ドルシエから町側の斜面に56年コルチナオリンピックで猪谷千春が銀メダルを取った回転コースが有ります。
Posted by Nick at 2021年09月03日 08:47
Nickさま、ご教示ありがとうございます。コル・ドゥルシエ行きゴンドラリフトのケーブル下にはリュージュのコースのようなものも見えました。次々回の冬季オリンピックでも会場になるんでしょうか。
Posted by おーと at 2021年09月03日 16:09
写真を14枚追加しました。
Posted by おーと at 2021年12月28日 23:46
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