2021年09月09日

ジャウ峠からフェデーラ渓谷へ

今日は快晴の予報でしたが、昨夜に雨が降った影響でしょうか、山の上には朝から雲が湧いて、結果的にはここ数日間で最も視界の悪い一日になってしまいました。秋が深まりつつあり、山の天気は不安定になってきています。

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8時台のバスで再びジャウ峠 Passo Giau へやってきました。今朝のバスも始発から降りるまで他に誰も乗客がおらず、貸切でした。これじゃ1日2便しかない訳ですね。バスターミナルで切符を買ったら1人2.40ユーロでした。一昨日の帰路に3.50ユーロだったのは、運転手から切符を買ったので割高になった結果でした(イタリアでは普通です)。今朝はラ・グゼーラも山頂が雲に隠れていて、残念ながらマルモラーダ方面の眺望など望むべくもありません。

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Nickさま・和田力さまご一行が歩かれたのと同じコースを辿るため、436番のハイキングコースに入りました。草原の中を南東方向へ進むとすぐにツォニア峠 Forcella Zonia です。近くに羊の群れがいました。ここから山腹をトラバースしてモンテ・チェルネーラ(写真右)の手前にあるコル・ピオンビン峠 Forcella Col Piombin(写真中央奥)へ向かいます。

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モンテ・チェルネーラの北尾根が迫るコル・ピオンビン峠を通過。ここまでは快適です。

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コル・ピオンビン峠から東に仰ぐラストーニ・ディ・フォルミン。その右肩に見えるフォルチェッラ・ジャウ Forcella Giau の峠を目指します。

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初めのうちは緩やかな下り道ですが、昨夜の雨で岩が濡れていて滑りやすく、ちょっとした岩でも緊張しました。写真中央右寄りの頂がコル・ピオンビンです。

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モンテ・チェルネーラの北東斜面をトラバースしていきます。

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フォルチェッラ・ジャウへの登り。今日のコースではここだけがやや急坂でした。

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フォルチェッラ・ジャウの峠。海抜2,360mで、本日のコースの最高地点です。

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フォルチェッラ・ジャウの峠から北側(歩いてきた方向)を撮った写真。ご覧のとおりチンクエ・トッリ(ラ・グゼーラの右奥)でさえ上部が雲に隠れている状態です。

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フォルチェッラ・ジャウから先(南東側)にはモンデヴァル Mondeval の広大な草原が広がっています。写真右のモンテ・モンデヴァルの麓にバステ湖が見えますが、その左の平原で中石器時代(7,500年前)の墳墓が発見されたんだそうです。

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モンテ・モンデヴァルのズームアップ。右の頂はピッツ・デル・コルヴォです。

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モンデヴァル平原には牧畜小屋が1軒あり、牧羊犬を使って羊の群れを移動させていました。

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ラストーニ・ディ・フォルミンの切り立った南斜面の下を東へ進みます。

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垂直の岩壁を登っている2人組がいました。

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シュピッツ・デ・モンデヴァルの南麓を通過。

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行く手にベッコ・ディ・メッゾディーの岩峰が近づいてきました。

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ベッコ・ディ・メッゾディーの岩峰の手前にあるアンブリッツォラ峠 Forcella Ambrizzola を左手へ越えます。

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アンブリッツォラ峠。ここから434番のコースで北へ向かいます。

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振り返って仰ぐベッコ・ディ・メッゾディー。

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ジャウ峠から3時間近く歩き、正午過ぎにフェデーラ湖 Lago Federa に到着。湖畔のベンチで持参したサンドウィッチとおにぎりを食べましたが、雲はますます厚くなるばかり。肌寒いので早々に下山することにしました。

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湖畔に建つクローダ・ダ・ラーゴ小屋 Rifugio Gianni Palmieri alla Croda da Lago。テラス席はそこそこ埋まっていましたが、皆さん寒そうでした。

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初めは432番の車道を下りました。砂利道ですが、急坂の部分はコンクリート舗装されているので歩きやすかったです。途中でジープタクシーと擦れ違いました。

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フェデーラ小屋 Malga Federa を通過。

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フェデーラ小屋の前で車道を離れ、放牧地の中を通ってフェデーラ渓谷 Gores de Federa の遊歩道に入りました。写真は放牧地から振り返って撮ったフェデーラ小屋とベッコ・ディ・メッゾディーです。

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清流の渓谷沿いに遊歩道が付けられていて、小さな滝が沢山あり、楽しみながら下れました。

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中にはかなり大きな滝もありました。前日のファーネス谷とはスケールが一回り違いますが、その代わり急坂は少なく、遊歩道もよく整備されていました。遊歩道は意外に長くて、下から登ってきたハイカーから「フェデーラ小屋まであとどのくらい?」と何度も訊かれました。

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フェデーラ渓谷の遊歩道の下手から再び舗装道路の車道(432番のコース)に入って下ると、ピアノーゼ湖 Lago Pianozes に出ました。湖畔にレストランがあり客はそこそこいましたが、湖水が少し濁っていてゲディーナ湖のような美しさはありませんでした。

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ピアノーゼ湖から車道を少し下るとカンポ・ディ・ソット Campo di Sotto の集落です。フェデーラ湖から約2時間半で到着し、ここから2番の無料市内バスに乗ってコルティーナ・ダンペッツォ Cortina d'Ampezzo の中心街へ戻りました。2番のバスはスーパー「カングーロ Kanguro」の前に停車してくれるので便利でした。

この記事へのコメント
おーと様
遂にクロダダラーゴ一周コースに行かれましたね。
でも残念ながらお天気にはあまり恵まれなかったようですし、我々が行った時とは時期が違うので花にもあまり恵まれなかった?
Posted by Nick at 2021年09月09日 08:57
おーと様、おはようございます。
昨日の『ジャウ峠からフェデーラ渓谷へ』ハイキング、視界の利かない一日だったとのことで残念に思います。(私が嘆いても仕方ないのですけれど…)天気予報も申し分ない記述でしたし、朝のライブカメラ(クリスタッロ方面など)はくっきり&ハッキリの画像でしたので安心しきっており、日中はノーチェックでした。(お天気の神様は意地悪です…、)それにしても貸し切り状態のバス…需要がなければ本数が限定されるのは必須ですから、おーと様が仰っておられたように存続が心配になってしまいますね。(ソーシャルディスタンスの観点からは嬉しいですけれど。苦笑)下りのトラバース道は、濡れていると滑りそうで怖いですよね。気を抜けないですからね…。広大な草原は、歩きやすそうで気持ちが良いですね!『7,500年前の人骨発見』は、数日前に妄想ハイキングをした時に気になっていて、興味深い記事がありましたのでリンクを貼り付けます。(ご興味があればどうぞ!)↓↓↓
https://www.guidedolomiti.com/escursioni-trekking/giro-della-croda-da-lago/
羊の群れ、ものすごい数です。急峻な岩尾根のクライマー、何度見ても恐怖でガクガクしてきます。ハイキングとは別次元の楽しみや達成感があるのでしょうねー。フェデーラ湖畔でのランチは肌寒いほどで早々に下山されたのですね。(我が家もカンデルシュテークのエッシネンゼー、三度目の正直でやっと全景をすっきり拝むことができた経験があります。)カンポ・ディ・ソットまでの渓谷沿いの遊歩道は滝が随所に観られて楽しめますね。樹林帯をずっと歩くのかと想像しておりましたが、変化に富んだ面白いコースなんですねぇ〜。…おーと様の瞼の裏には、和田様、Nick様ご一行の動画の風景が浮かんでいたことでしょう。(私もです。笑)ド快晴の中を歩けなかったことはやっぱり心残りですが、だからこそ、この『渓谷美』が心に染み入り楽しめたのだと思っています。
今日は、『再びのトレ・チーメ』なんですね!前回よりもぐるっと大回りの周回コースをお歩きになるのでしょうか?例えばコレとか?↓↓↓
https://www.bergfex.com/sommer/suedtirol/touren/wanderung/203892,umrundung-von-drei-zinnen-und-paternkofel/
前回お歩きになったコースの東側は、人でごった返している可能性は低そうですねー。(ワクワクします!)
 …そうそう、お節介根性丸出しで提案させていただいた『案』がお役に立ちそうで、嬉しいです。(たまには『妄想癖』も役に立ちますね。嬉!)そうですか、プラロンジャには『スーパーサマー・カード』有効に使えるリフトがたくさんあるのですね!mapでも赤い点々(リフト類のマーク)が四方八方に見えたので想像力を掻き立てます。ハイキング後の余力があれば、その辺一帯のリフト(勿論、サマーカードで乗り放題の)を制覇しながら、バスの時間調整される…という荒業も、タフなおーと様ご夫妻なら出来そうですね。(笑)次回の滞在地候補の下見にもなるかもしれませんしねっ!
…では、行ってらっしゃいませー!
Posted by なおなお at 2021年09月09日 10:00
Nickさま、コメントいただきありがとうございます。草花は今の時期ですから期待してませんでしたが、好天の日を選んだつもりが大失敗でした(苦笑)。でも本当に楽しいハイキングコースで、ご紹介いただきましたことに改めてお礼申し上げます。
Posted by おーと at 2021年09月09日 13:15
おーと様
今日のコース(の前半)は珍しく我々の4年前のコースと同じなので、とりわけ懐かしく拝見しました。沢山のいい写真を紹介して頂き、このコースを思い出しました。我々の行った6月にはタマキンバイやアルペンローゼが咲いていましたが、多分、違う花が咲いていたことでしょう。羊の群れはおらず、人骨発見地も知らずに通り過ぎました。我々はFedera湖の小屋までですが、そちらはそれから我々が乗ったJeep Taxiのコースから数々の滝を見て町まで歩いたのですから敬服します。今日のコースは合っていると思います。
https://youtu.be/5Sz4V4mwhO8
Posted by 和田 力 at 2021年09月09日 13:43
なおなおさま、いつもありがとうございます。Nickさま・和田力さまご一行の動画で最高の映像を見せていただいてますから、同じレポートは二度要らないだろうとの神様の思し召しでしょう。でもこのコースは意外に長いですし、ちょっとした岩場の下りで手こずるレベルの我が家が10年後にここを歩けるかというと覚束ないです。Nickさま・和田さまご一行のバイタリティに改めて敬服した次第です。
モンデヴァル平原で発見された石器時代の埋葬地は、分岐に道案内の標識も出てましたけど、現地に何かあるんでしょうか。出土品自体はセルヴァ・ディ・カドーレ村の博物館で保管されているようですし、遠目には記念碑のようなものは見えませんでしたが…。
今日再訪予定のトレ・チーメで歩こうと思っているコースですが、なおなおさまは相変わらず鋭いですねぇ。怖いくらいです。取り敢えず、当たらずしも遠からず…と申し上げておきます。
Posted by おーと at 2021年09月09日 14:22
和田力さま、早々に動画を制作いただき、ありがとうございます! コル・ピオンビン峠からのトラバースでは、ここを皆さんよく難なく歩かれたなぁと感服いたしました。我が家にとっては、フォルチェッラ・ジャウへの登りよりも、こうしたちょっとした岩場を下る方が苦手です。
動画ではバステ湖の近くからモンデヴァル平原の中央を進んだように記していただいてますが、和田さまご一行はこちらのルートを辿られたんでしたっけ? 我が家は岩尾根の山裾を東へ直進してしまいました。
Posted by おーと at 2021年09月09日 14:34
おーと様
お粗末様でした。その通り、我々も尾根筋を歩きました。軌跡は記録してある我々の物を使えばよかったのですが、態々新しいのを「自動ルート選定」を使って始点と終点を繋げるやり方で作っているので、うっかりすると、違う道が選ばれてしまいます。それをまめに検証しながら進むのですが、今回はその検証が甘かったのです。早速修正しましたが、部分修正したので、分岐に靴を履き残したり、あとの方の軌跡で問題の部分が古い道として残っているところもありますが、ご勘弁を願います。
旧版 https://youtu.be/5Sz4V4mwhO8 消します
↓改訂版
https://youtu.be/njxj-De5BgM
Posted by 和田 力 at 2021年09月09日 19:02
おーとさまこんばんは。
バスがジャウ峠迄貸切りとはなんと贅沢な。コルチナは矢張りマイカーで来られる方が多く駐車場でも分かります。数年経っと運行停止?
?困ります。でもその人達は周遊は難しいのでは。
昨日より比較的緩やかなコースで、昨夜、はやく雨が降りラツキーと言いえます。
この地域は(エッツタール)で5300年ぐらい前のミイラが見つかり、歴史を塗り替えなければとテレビで見た事がありますが、その後7500年前の人骨発見とは次から次へと発見があり遠いロマンを感じる場所でもありますね。牧畜小屋ありで、牧羊犬を使って羊の群れの移動、迫力あり、実際に見たらどんなに感動した事でしょう。なかなかみられる光景ではないですよね。
大きな普通の人は登れない垂直の岩、挑戦する人が居られて、私達は見る人です。少し違いますが一のッ倉沢見たいです。私の会の人は岩をする会ですが、私は簡単な岩しかやりませんが。(怖がり屋、怪我をしたくないので)
変化に富んで、
水は高い所から低い所へと流れる、(当たり前です)沢筋のコースは清々しい水音を聞きながら、リズムがあり楽しく歩けて素晴らしいです。少し今日は緩やかなコースでも、牧羊犬の羊の移動や、ロッククライミング様々なアラカルトのコースでした。なんて恵まれて居られるのでしょう。
明日はトレ・チーメ周辺、お天気に恵まれればあの3峰を眺められて登り収めですか?。どうぞ最終日も良い天気であります様に。
Posted by ss at 2021年09月09日 19:31
和田力さま、些細な点ですのに、わざわざ動画を修正いただきまして、どうもすみません。地図上で起点と終点を選ぶとルートが自動作成されるんですか。進んでますねぇ… って、そんなツールも知らんのか!って叱られちゃいそうですけど。
Posted by おーと at 2021年09月10日 01:41
ssさま、コルティーナのバスターミナルから朝8時40分前後に各方面行きのバスが一斉に発車するんですけど、大半の乗客はトレ・チーメ行きのバスに乗り、ファルツァレゴ峠行きには10名ほど、ジャウ峠方面行きはガラガラ…というのが大体のパターンですね。トレ・チーメ行きバスは途中のトレ・クローチ峠で降りる人も数名います(多分ソラピス湖方面へ登るんでしょう)。
岩登りは嫌ですねぇ。上半身を使っちゃダメらしいですけど、きっと腕に力が入って筋肉痛になること必至です。我が家は絶対に挑戦しません(笑)。
フェデーラ湖からは下り道が長いので、渓谷沿いで変化を楽しみながら歩けるのは助かりました。下り道は他にも幾つもコースがあるんですけど、この道を選んで良かったと思います。
Posted by おーと at 2021年09月10日 01:50
おーと様
自動ルート検索はGoogle Mapでも以前からやっています。始点と目的地とvehicleを選べば直ぐに経路が出て、修正もできます。お試しを!
Posted by 和田 力 at 2021年09月10日 08:16
和田力さま、ありがとうございます。ITリテラシーが低くて、お恥ずかしい限りです…。
Posted by おーと at 2021年09月10日 14:01
写真を15枚追加しました。
Posted by おーと at 2022年01月17日 22:21
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