2022年07月01日

フィラン山へ登る

今日は午後に雷雨の可能性あり、との予報でしたが結局降らず、まずまずのハイキング日和となりました。
グラウビュンデン州のマランス村 Malans からロープウェイで上れる山、フィラン Vilan を歩きました。

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サルガンス駅 Sargans からクール Chur 行きの電車に乗り、ラントクヴァルト Landquart で下車。駅前からバート・ラガッツ Bad Ragaz 行きのポストバスに乗り換えます。いつもならセーヴェレン村 Sevelen の滞在アパート前からバスに乗る際に目的地までの切符を運転手から買いますが、グラウビュンデン州はゾーン制運賃の対象外なので購入できないかも知れないと考え、サルガンス駅の自動販売機でそこから先の切符を買い直しました。セーヴェレンからマランスまで纏めて買うと1人8.90フラン(半額カード利用)のところ、サルガンスで切符を分割すると合計7.70フランで、少し安くなります。

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マランス村の西外れにある「エルプリバーン Älplibahn」の乗場。すぐ近くのバス停で下車できます。4人乗りの小型ゴンドラが2つで、15分毎の運行です(片道15分弱かかるので、ほぼ連続運転に近いですが、それでも1時間に32人しか運べません)。往復運賃は1人18フラン(半額カード等による割引なし)で、帰りの便の予約を求められます。今日歩くコースを見せて所要時間を訊くと5時間とのことで、バスの連絡を考えると15時〜15時半の便がベストでしたが、それらは既に予約で満杯のため15時45分の便になりました。係員の小父さん曰く「山上駅にはレストランがあるから、そこで何か飲み食いして待っててくれ」。往路も予約客でかなり埋まっていて、余り待たずに乗り込めただけでもラッキーでした。

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ロープウェイ山上駅に隣接したレストラン(海抜約1,800m)。我が家が到着した際には既に大勢のハイカーが寛いでいました(写真はご一行が出発した後に撮影)。自家製のケーキが美味しそうでした。

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レストランのテラスからの眺望。写真左上の山がピツォールで、その麓がバート・ラガッツの町、写真右奥がサルガンスの町です。

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山上駅から北へ暫くトラバースした後、写真の分岐で右手の道に入って緩やかに登っていきます。

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やがてフィラン山頂への登山道の分岐があります。周囲は一面にアルペンローゼが咲いていました。北側にはオーストリア国境の峰々が並びます。左がチンゲルで、右がアルプシュタイン連峰(雲が掛かっている最高峰がシェザプラーナ)です。

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南に望むフィラン山。なだらかな草原の山容です。

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登山道分岐から山頂まで約400mの標高差を登ります。道は雨水で少しえぐられていましたが、急峻なところは無く、それほど歩きにくくはなかったです。背後の山は、右がスイス・オーストリア・リヒテンシュタイン三国国境を成すナーフコップフ、中央がグラウシュピッツ連峰、左がグレックホルンです。

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フィラン山頂(2,376m)。ロープウェイ山上駅には所要2時間と書かれていましたが、1時間半で登頂できました。

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山頂には案内標識とベンチが置かれていますが、十字架はありません。登頂ノートがあったので、今回も記帳しておきました。何故かハエが沢山飛んでいて、山頂で昼食…の予定は取り止めました。

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山頂から西に望むバート・ラガッツ及びサルガンス方面。写真左がピツォール山、中央奥にグレールニッシュ連峰、右端にクールフィルステン連峰が見えています。

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南側の眺望。谷の奥がクールの街で、その右がカランダ連峰です。

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東側にはプレティガウ谷を見下ろします。後方にはエンガディン方面の峰々が並んでいます。

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登って来た道ではなく、眺望の良い東尾根を辿って下山しました。

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尾根の突端にケルンがありました。

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もう少し下ったところにベンチを見つけ、そこで持参したサンドウィッチを食べました。尾根の上はやや風が強かったですが、今日は気温が高めなので心地良かったです。

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東尾根から仰ぐフィラン山。ここからはピークに見えない、左寄りの尾根上が山頂です。

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サドライン Sadrein の放牧場まで下ってから北上します。ここも牛達の通り道になっていましたが、幸い大部分が乾いていたので、靴を汚さずに済みました。

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北東尾根への登り返し。疲れた足には下山途中の登り道がキツいですね。

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オーバーセス Obersäss の牧畜小屋。ここから先は下りになるので、軒下のベンチで暫く休憩させていただきました。手前の水槽に出ていた水が冷たくてとても美味しかったです。

往路で歩いた道に出て、15時少し前にロープウェイ山上駅へ到着しました。レストランには大勢の客がいて、職員の小母さんにロープウェイの予約状況を見せてもらうと、やはり15時台の便はすべて予約済み。レストランで時間を潰すしかないか…と思っていたところ、15時発の便に2人分の空席が。犬連れのお2人に同乗させていただき、早めに下山することができました。

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次のバスが来るまで40分ほど時間があったので、マランス村の中心部まで歩いてみました。歴史を感じさせる建物が多くあり、良い雰囲気でした。

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カミさんが「ラントクヴァルト駅前のスーパーが大きくて良さそうだった」と言うので、レーティッシュ鉄道のマランス駅から電車に乗れないかと行ってみましたが、目の前で電車が出て行ってしまいました。結局、マランス駅前のバス停からバート・ラガッツ行きのポストバスに乗って帰りました。途中でマイエンフェルト村を通りましたが、手前のイェニンス村と同様、普通のワイナリー村という印象でした。

この記事へのコメント
おーと様、おはようございます!
昨日は午後に雷雨のマークがあり、ヒヤヒヤしておりましたが、何とまぁ〜お天気の神様が味方して下さいましたねー。(嬉、嬉、嬉) 日本時間21時から23時位までピツォールのライブカメラを何度も確認しては、黒い雲が出ていたり暗かったりで心配していんです…。本当に良かった〜デス!!!…Malansってどこ?Vilan山はどれ〜…とマップを開く瞬間もまた、楽しいワクワクTimeです。『ビィラン』ではなく『フィラン』と発音するのですね。濁音ではなく清音なのですね。『セーヴェレン』も濁らない発音だと仰っていましたよね。『ツェルマット』は『ゼェルマット』、『グリンデルワルト』は『グリンダヴァルト』の方が通じやすいですから、濁音、半濁音、清音の使い方に地域性があって面白いです。
小さな黄色いゴンドラ、これは盛夏なら長〜い待ち時間覚悟ですね。…懐かしい光景が蘇ってきました。…トリフトの吊り橋の麓駅で2時間以上も待ちくたびれたことを思い出しました。帰りの便を予約しないとならないけれど、娘は歩くのがかなり遅い(特に下り道)ので、余裕をみたのですが、最後は小走りで何とか間に合いました。もう6年前にもなります。
おーと様が歩かれたコースはこれですか?↓↓↓↓↓
https://www.bergfex.ch/sommer/graubuenden/touren/wanderung/79066,674-vilan-rundtour/
見晴らしが良くて、歩きやすそうなアルペンローゼの花道…うーーーん、たまりませんっ。オーストリア国境の峰々も美しい!あらぁ〜一気に400mの登りはキツそうです。(ゼーハー) フィラン山頂手前の尾根道、天国に行けるみたいで神聖な気持ちになりました。山頂からの大パノラマに疲れもすっ飛びます。サルガンス、バート・ラガッツの町並み、ピツォール山、クール・フィルステン連峰、そして遠くにエンガディンの山々が…あぁ!何て気持ちの良い景色なのでしょう!!!そよぐ風を感じながらランチ…その風を送って欲しいですー。(笑) 牛さんたちの落とし物の洗礼を受けることなく良かったです。消耗した体力のあとの登りは…うぅっ…ツライですよね。雷雨にも遭わず、そしてキャンセルの出た早めのゴンドラにも乗れて、やっぱり『幸運の女神様』がついていらっしゃいますよー。(生き霊も憑いて応援しています!←私のこと 笑… ) ラントクヴァルト駅前のスーパーには立ち寄れなくて心残りですが、明日からの滞在地近辺にもたくさんのスーパーやショッピングモールなどあるみたいですから、食材探し…楽しめると思います。
スカイウォークの件ですが、Googleの口コミによると、『無料』『両方から渡れる』との記載がありましたよ。(笑)『両方から渡れる』と言うことに関してはオーナーさんが(正式な機関の方なのかは不明ですけれど…)『車椅子とベビーカーは片方からですが、ハイカーは両方から渡れる…』と寄せられたコメントに対して返答をされています。口コミを『関係性の高い順』で並べ替えすると、一番最初と次に掲載されています。観光局のHPですと、『ロープウェイ料金に吊り橋も含まれる』の記載があったりして、いまいち良く分かりませんね。(モヤモヤ…)
Skywalk
+41 41 836 80 80
https://maps.app.goo.gl/N7w5Wz1Q36QETDQu7
それと、TASSIMO コーヒーカプセルが『ディスカウントスーパー Denner』にも売っているみたいです!次の滞在先のシュタンスにDennerがあります。もし、貸しアパートのコーヒーマシーンが再びの『TASSIMO』でしたら、CO・OP以外でもお買い求めいただけます。24カプセルで9.45SFです。(7月4日までのセール価格!ガブガブ飲んで下さいませっ。) …CO・OPよりリーズナブルでーす!お店の規模が小さいと置いていないことも考えられますけれど…。
https://www.denner.ch/de/aktionen/article/tassimo-kaffeekapseln-jacobs-caffe-crema-intenso-1/
場所はここ(シュタンス鉄道駅から徒歩10分)↓↓↓↓↓
Denner Satellit
+41 41 610 45 55
https://maps.app.goo.gl/g8rHoU8qXPygBscE9
『エンゲルベルク通り』なんて、素敵なネーミングの通り沿い。
それと、プレッツェルが大好きな私は、ハイキングにいつもコレを常備しています。本当はパンタイプが一番の好物なのですが、コレは日持ちがするので便利なんです。ただ、口の中の水分が結構な勢いで持って行かれるので要注意。私はモソモソ系の胸が詰まりそうになる感覚が好きなので(笑)コレはドストライクなおやつです。お味は日本に売っている小さなタイプと同じですが、大きいのでザックザックと食べごたえがありますよ。
https://www.migros.ch/de/product/110205100000
こんなふうに、まるで現地にいるような気になって調べるのって楽しいです。スマホひとつあれば、タイムスリップ出来きる安上がりな私…。(苦笑) 夫にも「自分が旅行しているんじゃないのに…本当に好きなんだねー。」と褒められて(呆れられて)います。
では、セーヴェレン村の実質最終日がHAPPYでありますように!
………Let's Enjoy!!!………
(昨日のように、天気予報がハズレることを願って………)
Posted by なおなお at 2022年07月01日 12:37
なおなおさま、いつも晴天を祈ってくださって、この日はそのお蔭で天気が崩れず、感謝しております。ピツォール山は当地の山の中でも雲が掛かりやすいところだと思います。ピツォール山が曇っていても他の山は晴れていたりしますし、逆にピツォール山が晴れなら当地はドピーカンです。
「フィラン」の発音は、本当は余り自信がありません。ドイツ語では「v」の発音は基本的に「f」ですし、特に語頭では清音だと思いますけど、グラウビュンデン州に入るとロマンシュ語の影響も入ってきますので…。でも多言語国家のスイスでは話者による発音の違いは当然のようで、余り気にされていない気がします。例えばスイス国鉄の車内アナウンスでは標準ドイツ語風に語頭の「s」を濁音で発音しますが(例:「ザルガンス」)、ポストバスではスイス風に清音です。
トリフト氷河のロープウェイって、そんなに混雑するんですか。今回できれば行ってみたいと思ってるんですが、長時間かけて出掛けてロープウェイが長蛇の行列だったら萎えますね〜。一気に優先順位が下がりました(笑)。
モステルベルクの吊橋に関する情報もありがとうございます。これは実際に行って確認してみるしかないですね!
明後日に移動するシュタンスの貸アパートは、ショッピングセンター「レンダーパーク」の近くです。なので「ミグロ」や「デンナー」には日々お世話になることと思います。プレッツェル型のスナックはウチのカミさんも好物ですね。
当地でのハイキングはこの日をもって完了としました。今朝は雨で、オーストリアのフェルトキルヒの町へ行ってみようかと思ってます。
Posted by おーと at 2022年07月01日 14:21
おーと様、お帰りなさいませ。フェルトキルヒ…懐かしいです。25年も前になります。チューリッヒに夕刻に到着し、ザンクト・アントンに行く際に一泊した町です。(その後はオーバーグルグルで過ごしました。) 飛び込みで駅の直通電話でホテルを決めたのですが、どこだったのか…そして町並みも全て忘却の彼方です。
………おーと様〜、ダメです、ダメですよー!トリフト氷河&吊り橋は、候補なのでしたら是非とも行って下さいませー。(切実) 吊り橋も勿論、豪快でトリッキーですが(吊り橋マニアのHPでも、輝く第1位なんですよっ。)、とにかく眺めが抜群ですから!吊り橋に程近い所にある『ヴィンデッグヒュッテ(windegghuette)』がまた、素朴な佇まいでして、丸一日そこに居たいくらいでした。(ランチをしました。) ヒュッテからはトリフト湖や吊り橋が見えるわけではないのですが、あんなにたくさん人がいたと言うのに、少し登らないと辿り着けないからなのか静かです。小屋の側の展望スペースには我が家の3人だけ…シーンとして風の音だけが耳の中で鳴っています。時の流れも空の色も、全てが時空を超えた異次元に来てしまったような、そんな錯覚を感じました。そこから吊り橋に向かうコースを選んだのですが、もう、吊り橋の怖さが強烈過ぎてトリフト氷河や湖の風景が記憶から完全に抹消されています。(苦笑) この景色は2006年にハスリベルクのホテルに泊まった時に大きなポスターがロビーに貼ってあり、一目で恋に落ちて憧れ続けていました。そこから10年振りにスイスの地に立つことが決まった時に、『ここは絶対に外せない!』とツェルマットに一週間、グリンデルワルトに一週間、最後にガドメンの『テリヒュッテ』に一泊する前に吊り橋ハイキングをしたのです。予備知識もほとんどないまま、ロープウェイ乗り場の係員さんに訳を話して、小さなスーツケースを預けて、子供たち(小6、小3)と3人で出掛けました。(娘と息子は疲れたー、キツイーの連呼で興醒めでしたけれど、私は大満足でした!)予約のシステムがあることは知っていましたが、携帯もスマホも当時は持っておらず、行き当たりばったりの行程で…ロープウェイ乗り場に着いてビックリ!人がうじゃうじゃとたまっているではありませんか!駐車場も停められない車が並んでいました。今から思えば当然なのですが、盛夏のそれも『土曜日』です。ハイキングをしながらヴィンデッグヒュッテでランチをするのに丁度良い時間を選んだつもりが…皆、考えることは同じですから混んでいたんですねー。1時間で32人の輸送力ですから、仕方ないですね。是非ともサイトで予約して下さいね。氷河の融解のスピードが早くて、将来的には湖も枯渇してしまうかもしれない…とホテルのマダムが説明して下さいました。優先順位、下げないで是非ハイキングして下さいね。(平日に!)…テリヒュッテもオススメです。泊まらなくても、コーヒーとケーキでも!ヒュッテの背後にそそり立つ巨大な屏風のような岩山、目の前に広がる大パノラマ(我が家は曇天→雨で実際には観ていませんが…涙)は一見の価値があります。悪天候で叶わなかったエングストレン湖へのハイキングも、いつか必ずリベンジしたいと思っています。おーと様!晴天の日を狙って、日の出と共に電車に乗って、吊り橋ハイキング→テリヒュッテへケーブルカーをで上がり、日の入りまでに帰宅することも強行軍ですが可能ではないでしょうか?テリバーンは夜遅くまでロープウェイが動いていますから、一日思いっきり楽しめるかと思います!もし、お天気が抜群に良くてお部屋が空いていたら…ちょっと勿体ないですが、アパートには帰らずにテリヒュッテで一泊されては?そして、翌日にエングストレンアルプまで歩き、付近を散策してシュタンスに戻る…という案はいかがですか?山小屋はお天気次第で印象がかなり左右されるので、お天気バッチリならば奮発するのも手かもしれません。(…すみません、妄想がとまらなくなりました。)
…おーと様が次にお泊まりになる貸しアパート、ルツェルン近郊の山の名前ですかー?買い物するのに便利ですし、交通の便もバッチリですねー。こんなに大きなショッピングセンターがあるのですね。…土日は妄想散歩に明け暮れそうな私です。(笑)
Posted by なおなお at 2022年07月01日 20:24
なおなおさま、フェルトキルヒにお泊りになったことがあるんですね。今日行ってきましたが、余り雨にも降られず楽しめましたよ。
そうですね、トリフトバーンはウェブサイトで切符を購入できますから、天気と空席状況を見ながら判断すれば良いんですね。テリ小屋も勿論ターゲットですが、シュタンスからでもシュピーツからでも結構遠いのが難点です。我が家は朝食をゆっくりしっかり摂るのが日課なので、早出が苦手で、遠い場所はどうしても優先順位が下がってしまいます。セーヴェレン滞在中のハイキング目的地では、シュタルケンバッハ村のセルーン山、アムデン村のシュペール山、ニーダーウルネン村のヒルツリ山、フィルツバッハ村のニューンカム山等も候補に挙げていましたが、やはり遠いことが一番のネックで見送りになりました。
シュタンスでの滞在アパートはビンゴです。なおなおさまには何でも見抜かれちゃいますね。
Posted by おーと at 2022年07月02日 01:03
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