2021年09月11日

ファルツァレゴ峠からプラロンジャへ

コルティーナ・ダンペッツォ Cortina d'Ampezzo 滞在最終日の朝も快晴でした。今回の旅での最後のハイキングに出掛けます。
なおなおさまからコースを提案いただき、諦めていたプラロンジャ Pralongià を歩くことにしました。

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コルティーナのバスターミナルから8時40分発のバスでファルツァレゴ峠 Passo Falzarego へ。前日の朝にバスターミナルでトレ・チーメ行きの乗車券を買おうとした際、窓口で延々と相談している先客がおり、危うくバスに乗り遅れるところでした(私より後に並んでいた人は窓口で買うのを諦めました)ので、前日の夕方にファルツァレゴ峠までの2人分の往復切符(片道2.40ユーロ×4枚)を予め買っておきました。
今日のバスは定刻より1分早くファルツァレゴ峠に到着したので、写真左端に見えるコルヴァーラ Corvara 方面行きのSADバスに乗り継ぐことも可能でしたが、我が家はここから歩くことにしました。バス停前のロープウェイ乗場(写真左端)から北側に聳えるピッコロ・ラガツォイへゴンドラが上っていきます。

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ファルツァレゴ峠の西側に建つ聖母訪問礼拝堂 Cappella della Visitazione。この北側から424番のハイキングコースに入って西へ歩き始めます。背後の山はサス・デ・ストリーア(=魔女の岩)です。

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遊歩道はヴァルパローラ峠Passo di Valparola へ向かう車道の南側を緩やかに登ってサス・デ・ストリーアの北麓へ向かいます。写真中央に見える建物群が出発点のファルツァレゴ峠で、そこから右へリヴィナッロンゴ(フォドム)谷方面への車道が下っています。背後の峰は左からチンクエ・トッリ、アヴェラウ、クローダ・ネグラ、コル・ガッリーナです。

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至近距離にマーモットがいました。

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サス・デ・ストリーアの東壁。写真では分かりづらいですが、ロッククライミングをしている人がいました。

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サス・デ・ストリーアの北麓を進んでいくと「第一次世界大戦博物館 Museo della Grande Guerra」があります。元は20世紀初頭に建設されたオーストリア軍の要塞「トレ・サッシ Tre Sassi」だったものだそうです。

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ヴァルパローラ湖 Lago di Valparola(写真左)を見下ろしつつ、車道脇を歩いて写真右に見えるヴァルパローラ峠へ向かいました。

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ヴァルパローラ峠に建つヴァルパローラ小屋 Rifugio Valparola。写真右の山はチーマ・クントゥリーネスです。ファルツァレゴ峠から約45分で着きました。小屋の脇から遊歩道に入ります。

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ヴァルパローラ湖の西側を南下します。写真左上のサス・デ・ストリーアの下方が先程歩いてきた車道です。写真右端の山はコル・ディ・ラーナ。

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すぐに分岐があり、尾根の北側をトラバースする24番のコースと、尾根の南側を迂回する23番のどちらを歩いてもプラロンジャに至りますが、眺望の良さそうな前者を選びました。写真はピッツ・チャンペイの南側へ登ったところから振り返って撮ったピッコロ・ラガツォイで、中央下方がヴァルパローラ湖、その右上に見える建物が「第一次世界大戦博物館」です。写真左手前の岩山の向こう側がヴァルパローラ峠。

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選んだ道はモンテ・カステッロ(写真中央)の山頂近くまで一旦登りますが、その辺りは岩場が多くてカミさんの苦手科目でした。その後は尾根から離れて普通の緩やかな下り道になったのが救いでしたが…。写真右上の頂がセットサスです。

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登り道の途中に建物の遺構がありました。これも要塞跡でしょうか。

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北側にはチーマ・クントゥリーネスが美しく眺められました。

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左手にセットサスの頂を見上げる辺りから再び登り道になります。長いトラバースの後の登りで、カミさんの機嫌が悪化気味です…。

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東側を振り返って撮った写真。左奥がピッツ・チャンペストリン連峰、中央左寄りがファーニス連峰、右がピッコロ・ラガツォイとその下方にピッツ・チャンペイ、右端がサス・デ・ストリーアです。

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セットサスの西尾根越えに向けた最後の登り道。

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尾根上に立った瞬間、広大な草原の山プラロンジャが視界に飛び込んできました。その背後にはセッラ山塊(写真左)とプエツ山塊(右)。その間がガルデーナ峠(中央奥)です。あの峠の向こう側にあるセルヴァ(ヴォルケンシュタイン)村での滞在から今回の旅が始まりました。不安だらけで始まった旅でしたが、ここまで無事に3ヶ月近くも夢のようなハイキングを満喫することができたと思うと、妙に感動してしまいました。最終日のハイキングでガルデーナ峠を眺められて良かったです。なおなおさま、ありがとうございました!

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尾根の西側へ下ったところに粗末な十字架を立てた小山があり、そこでドイツ語圏の団体がランチ休憩していましたので、我が家も便乗して少し離れた岩に座り、持参した手作りサンドウィッチを食べました。ヴァルパローラ峠からここまで約2時間でした。

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小山から眺めるマルモラーダ。ドロミーティ最高峰を最後にスッキリ眺められて満足でした。

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小山にはエーデルワイスが2輪咲いてました。ここまでのトラバース道でも幾つか見掛けましたし、地元の方々にとっては珍しくもないだろうと思っていたら、団体ツアーの1人が後でこれを見つけて「エーデルワイスが2輪!」と大声で叫び、皆が近寄って写真を撮ってました。北ドイツの団体だったんでしょうか。

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秋が近づいてから草原ではこのリンドウをよく見掛けます。ゲンティアノプシス・キリアータ Gentianopsis ciliata という花でしょうか。

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シウージ高原に似たイメージの草原を西へ進みます。写真は東側を振り向いて撮っていて、右の頂がセットサス、中央奥がトファーネ山塊、左がファーニス連峰です。

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プラロンジャ最高地点のストーレス Stores(2,181m)。ここはヴェネト州と南チロル(トレンティーノ・アルト・アディジェ)自治州の州境です。プラロンジャはなだらかな山なので、マウンテンバイクがとても多いです。

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ストーレスから西に眺めるセッラ山塊。

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北西方向に眺めるプエツ山塊。

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州境のなだらかな尾根を辿り、プラロンジャ小屋 Rifugio Alpino Pralongià と聖アントニウス礼拝堂 Cappella di Sant'Antonio が建つ丘へ向かいます。写真左背後のガルデーナ峠の右(チール連峰の左)に小さくダンテルチェピエス小屋が見えています。

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昼食を摂った小山から約1時間でプラロンジャ小屋に到着。この丘が狭義のプラロンジャです。写真右のファーネス山塊は、右から順にチーマ・クントゥリーネス、ピッツ・ラヴァレーラ、ピッツ・デ・メデッシュ、チーマ・ディエーチ(ツェーナーシュピッツェ)、モンテ・カヴァッロ(ハイリッヒクロイツコーフェル)。

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聖アントニウス礼拝堂。

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23番のハイキングコースに入り、右手にファーネス山塊を眺めつつ、幅広の尾根を北上します。

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途中に山名の案内板が設置された展望所がありました。

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ビオック小屋 Ütia de Bioch。ここで道が二手に分かれ、左手(4番のコース)へ進めばピッツ・ラ・イーラ Piz La Ila、右手(21Aのコース)へ進めばピッツ・ソレーガ Piz Sorega です。我が家は後者から下山する予定ですが、折角なので前者にも立ち寄っていくことにしました。写真左の岩塔はプエツ山塊のサッソンゲールです。

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尾根の北端にレストラン等が建つピッツ・ラ・イーラ。背後にはオーストリア国境のツィラーターラー・アルペンが遠望できています。右がトゥルナーカンプ(チーマ・ディ・カンポ)、中央右寄りがグローサー・メーゼラー(グラン・メーズレ)、左がホーアー・ヴァイスツィント(プンタ・ビアンカ)、写真左端がホッホファイラー(グラン・ピラストロ)です。

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レストラン「イ・タブラ小屋 Ütia i Tablà」を通過。この前にチェアリフト「ブライア・フライダ Braia Fraida」の乗場があり、これを利用すればコル・アルト Col Alto からゴンドラリフトに乗り継いでコルヴァーラ村へ下山できます。

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更に北上してレストラン「ラ・フライナ La Fraina」を通過。

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草原の尾根を緩やかに登ってピッツ・ラ・イーラへ。写真中央のマルモラーダの下方に見えている建物はレストラン「ピッツ・アルラーラ Piz Arlara」です。

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ピッツ・ラ・イーラに建つレストラン「クラブ・モリッツィーノ Club Moritzino」。プラロンジャ小屋から約1時間15分で到着しました。

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ピッツ・ラ・イーラのゴンドラリフト乗場。

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ゴンドラリフトは北側のラ・ヴィッラ(ラ・イーラ/シュテルン)村へ下っています。

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我が家はピッツ・ラ・イーラからチェアリフト「バンビ Bamby」に乗り込んで東側の谷へ下ります。

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そこから別のチェアリフト「ラ・フライナ La Fraina」に乗り換えてピッツ・ソレーガへ上りました。「ドロミーティ・スーパーサマー・カード」を最後に酷使してやろうという貧乏根性丸出しの行程です(苦笑)。

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ピッツ・ソレーガ小屋 Rifugio Piz Sorega のレストラン。右のテラスがウェイターサービス付き、左側がセルフサービス席と分けられていました。自分でカウンターに行って買う方が時間が読めて安心なので、我が家はセルフサービス席を利用しました。

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マルモラーダを眺めつつ、私は白ビール、カミさんはラドラーを飲み、ハイキングの完遂を祝いました。

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ピッツ・ソレーガ小屋の脇からゴンドラリフトに乗り込んでサン・カッシアーノ村 San Cassiano へ下山しました。

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サン・カッシアーノ村の山麓駅。幹線道路沿いの停留所からSAD社のファルツァレゴ峠行きバスに乗りました。運賃は1人4ユーロでした。

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ファルツァレゴ峠で「ドロミーティ・バス」に乗り継いでコルティーナへ戻りました。写真左端の山はアヴェラウ、その右がクローダ・ネグラです。

2021年09月10日

ジグモンディ・コミーチ小屋へ

今朝は文句の無い快晴になりました。コルティーナ・ダンペッツォ Cortina d'Ampezzo のバスターミナルから8時40分発のトレ・チーメ Tre Cime(ドライ・ツィンネン Drei Zinnen)行きバスに乗ります。ミズリーナ湖 Lago di Misurina 以遠に4ユーロの特別料金が加算されるので運賃は1人片道6.40ユーロでした。乗車時に運転手が特別料金分の切符も一緒に刻印したので「あれ?」と思いましたが、今日のバスはアウロンツォ小屋 Rifugio Auronzo まで直通でした。先週はミズリーナ湖でシャトルバスに乗換えさせられたのですが、これはピークシーズンだけの措置だったんでしょうか。

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今日もバスはフランス人の団体ツアーと一緒になって満員で、ミズリーナ湖の駐車場やゲート付近の道路には長い渋滞ができてましたが、バスはパトカーに先導されて対向車線をスイスイ走り、順調にアウロンツォ小屋へ到着しました。先週もこういう対応をしてもらいたかったですねぇ…。

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先週と同じ101番のハイキングコースで東へ向かい、アルピーニ礼拝堂 Cappella degli Alpini を通過。礼拝堂の背後はクリスタッロ山塊で、右奥の建物がアウロンツォ小屋です。

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アルピーニ礼拝堂の前から眺めるトレ・チーメ。先週来た際には雲で隠れていたため「南側はこういう風に見えるんだぁ」と感動(笑)。手前の岩にはトレ・チーメに初登頂した登山家パウル・グローマンを顕彰するレリーフが嵌められています。

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アルピーニ礼拝堂付近から南西側に望むカディーニ・ディ・ミズリーナ山塊。写真中央奥が山塊最高峰のチーマ・カディーン・ディ・サン・ルカーノで、その左の岩塔がトッレ・シオルパエスです。

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ラヴァレード小屋 Rifugio Lavaredo からは下手の道を選び、正面のクローダ・パッサポルト(パスポルテンコーフェル)の麓へ向かいます。

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途中の分岐から104番のハイキングコースに入って東へ進みました。分岐点から振り返ってトレ・チーメに別れを告げます。

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ラヴァレード湖 Laghi di Lavaredo という池の畔を過ぎると下り道になりました。

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山裾に見える道をずっと奥へ辿っていきますが、初めのうちは右手に見下ろす牛の放牧地近くまでどんどん下り、その後は写真右奥に見える圏谷へ向かって登り返します。

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振り返って東側から眺めるクローダ・パッサポルト。山裾に見えている道を歩いて来ました。

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圏谷にはチェンジャ湖 Lago di Cengia があります。その脇を通り抜け、正面左の斜面を登ります。

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圏谷の奥には記念碑らしきものが建っています。これも第一世界大戦の戦没者慰霊碑のようです。

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圏谷の奥を登った先に分岐があります(写真中央)。104番のコースはここから北のピアン・ディ・チェンジャ峠 Forcella Pian di Cengia(ビュレレヨッホ Büllelejoch)へ向かいますが、107番のコースで尾根の南側を迂回する方が距離・標高差の両面で楽だと考え、そちらを選択しました。この素人判断が結果的に仇になります。写真中央の鞍部がピアン・ディ・チェンジャ峠で、その向こう側に峠の名を冠した山小屋があります。

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西側を見下ろして撮った写真。左に見えるチェンジャ湖の右側の道を奥から手前へ歩いてきました。

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尾根の南端への登り道。写真左奥で雲に隠れているのがトレ・チーメで、その右手前がクローダ・パッサポルト、写真中央奥がパテルンコーフェル(モンテ・パテルノ)、写真右端がピアン・ディ・チェンジャ峠です。

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尾根の南端を回り込むと、正面にクローダ・デイ・トーニ(別名チーマ・ドディチ/ツヴェルファーコーフェル=写真左端)の迫力ある岩峰が現れました。この少し先のコッレレーナ峠 Passo del Collerena(ザンデビュールヨッホ Sandebüheljoch)から尾根の東側を北へ折り返すつもりでしたが、その道が見当たりません。

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仕方なくそのまま直進し、クローダ・デイ・トーニの岩稜の手前にあるクローダ・デイ・トーニ峠 Forcella Croda dei Toni(ツヴェルファーシャルテ Zwölferscharte)へ進みます。

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クローダ・デイ・トーニ峠から北側のザレた急斜面を下りました。

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下り道の途中から東側に眺めるチーマ・ウンディチ(エルファーコーフェル)。写真右上の頂はモンテ・ポペーラ(ホッホブルンナーシュナイト)。写真左下に見えている建物が、目的地のジグモンディ・コミーチ小屋 Rifugio Zsigmondy-Comici です。

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ザレた斜面には黄色いポピーが未だ沢山咲いていました。

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下り終わった場所から撮ったクローダ・デイ・トーニ。右肩から手前へ下ってきました。カミさんは怒りを通り越して無言でした…。

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北へ少し登り返し、アウロンツォ小屋前のバス停を出発してから約3時間半かかってジグモンディ・コミーチ小屋に到着しました。

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ジグモンディ・コミーチ小屋から望むクローダ・デイ・トーニ。小屋近くのベンチに座って持参したランチを摂りました。コースの選択を誤って時間を浪費したので、予定していた15時過ぎのバスには間に合いそうも無く、コルティーナに戻るのが予定より2時間遅れて19時近くになるとカミさんに話しました。

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103番のコースで北側のフィッシュライン(フィスカリーナ)谷 Fischleintal / Val Fiscalina へ下ります。写真正面の峰はチーマ・ウンディチ。下り道からはこの山がずっと右手に眺められました。

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谷の西側の斜面をトラバースしながら北へ下っていきます。カミさんは怒りの余り?急いでガンガンと下るので、ついて行くのが大変でした。

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振り返って眺めたクローダ・デイ・トーニ。左手前の尖峰はホッホライスト(ラ・リスタ)です。

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トラバースを終えると、左手(西側)にアルテンシュタイン(サッソ・ヴェッキオ)谷が眺められました。その向こうに聳えているのはラングラーンシュピッツェ(プンタ・ラヴィーナ・ルンガ、右)とイニッヒリートルクノーテン(ロッカ・ノヴァーレ、左)です。

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正面にはフィッシュライン谷が一望できました。我が家が下ってきた谷を流れていたのが右手前のバッヒェルン(フィスカリーノ)川で、左手からアルテンシュタイナー川が合流します。谷を下った先に見えている山は先月歩いたヘルム(モンテ・エルモ)です。

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合流地点の少し先に建つタールシュルス(フォンドヴァッレ)小屋 Talschlusshütte / Rifugio Fondovalle。ジグモンディ・コミーチ小屋からここまで、案内標識に書かれている所要時間(1時間20分)より少し速く到着しました。でもこの時点で15時台のバスの発車時刻まで残り15分。案内標識にはバス停まで所要20分とあるので「無理だよ」とカミさんに言いました。

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バス停までは河畔の平坦な遊歩道です。引き続き速足のカミさんを追い掛けます。写真左上の高峰はドライシュスターシュピッツェ(プンタ・デイ・トレ・スカルペーリ)です。

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フィッシュラインタールボーデン Fischleintalboden(ピアーノ・フィスカリーノ Piano Fiscalino)の停留所にトブラッハ Toblach(ドッビアーコ Dobbiaco)行きのバスが停まっているのが手前から見えたので、走ったら何と間に合いました。コルティーナまで1人8.50ユーロの筈でしたが、バスの発券装置の調子が悪いようで、運転手は現金を受け取らず「切符が出ないからとにかく乗れ」の合図。

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トブラッハ村のバスターミナルに到着。ここで料金を支払うのかと思ったら、乗客を降ろしてそのまま走り去って行ってしまいました。乗り換えたコルティーナ行きバスで1人5ユーロの運賃を支払い、17時少し前に無事帰着しました。

2021年09月09日

ジャウ峠からフェデーラ渓谷へ

今日は快晴の予報でしたが、昨夜に雨が降った影響でしょうか、山の上には朝から雲が湧いて、結果的にはここ数日間で最も視界の悪い一日になってしまいました。秋が深まりつつあり、山の天気は不安定になってきています。

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8時台のバスで再びジャウ峠 Passo Giau へやってきました。今朝のバスも始発から降りるまで他に誰も乗客がおらず、貸切でした。これじゃ1日2便しかない訳ですね。バスターミナルで切符を買ったら1人2.40ユーロでした。一昨日の帰路に3.50ユーロだったのは、運転手から切符を買ったので割高になった結果でした(イタリアでは普通です)。今朝はラ・グゼーラも山頂が雲に隠れていて、残念ながらマルモラーダ方面の眺望など望むべくもありません。

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Nickさま・和田力さまご一行が歩かれたのと同じコースを辿るため、436番のハイキングコースに入りました。草原の中を南東方向へ進むとすぐにツォニア峠 Forcella Zonia です。近くに羊の群れがいました。ここから山腹をトラバースしてモンテ・チェルネーラ(写真右)の手前にあるコル・ピオンビン峠 Forcella Col Piombin(写真中央奥)へ向かいます。

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モンテ・チェルネーラの北尾根が迫るコル・ピオンビン峠を通過。ここまでは快適です。

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コル・ピオンビン峠から東に仰ぐラストーニ・ディ・フォルミン。その右肩に見えるフォルチェッラ・ジャウ Forcella Giau の峠を目指します。

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初めのうちは緩やかな下り道ですが、昨夜の雨で岩が濡れていて滑りやすく、ちょっとした岩でも緊張しました。写真中央右寄りの頂がコル・ピオンビンです。

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モンテ・チェルネーラの北東斜面をトラバースしていきます。

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フォルチェッラ・ジャウへの登り。今日のコースではここだけがやや急坂でした。

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フォルチェッラ・ジャウの峠。海抜2,360mで、本日のコースの最高地点です。

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フォルチェッラ・ジャウの峠から北側(歩いてきた方向)を撮った写真。ご覧のとおりチンクエ・トッリ(ラ・グゼーラの右奥)でさえ上部が雲に隠れている状態です。

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フォルチェッラ・ジャウから先(南東側)にはモンデヴァル Mondeval の広大な草原が広がっています。写真右のモンテ・モンデヴァルの麓にバステ湖が見えますが、その左の平原で中石器時代(7,500年前)の墳墓が発見されたんだそうです。

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モンテ・モンデヴァルのズームアップ。右の頂はピッツ・デル・コルヴォです。

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モンデヴァル平原には牧畜小屋が1軒あり、牧羊犬を使って羊の群れを移動させていました。

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ラストーニ・ディ・フォルミンの切り立った南斜面の下を東へ進みます。

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垂直の岩壁を登っている2人組がいました。

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シュピッツ・デ・モンデヴァルの南麓を通過。

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行く手にベッコ・ディ・メッゾディーの岩峰が近づいてきました。

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ベッコ・ディ・メッゾディーの岩峰の手前にあるアンブリッツォラ峠 Forcella Ambrizzola を左手へ越えます。

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アンブリッツォラ峠。ここから434番のコースで北へ向かいます。

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振り返って仰ぐベッコ・ディ・メッゾディー。

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ジャウ峠から3時間近く歩き、正午過ぎにフェデーラ湖 Lago Federa に到着。湖畔のベンチで持参したサンドウィッチとおにぎりを食べましたが、雲はますます厚くなるばかり。肌寒いので早々に下山することにしました。

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湖畔に建つクローダ・ダ・ラーゴ小屋 Rifugio Gianni Palmieri alla Croda da Lago。テラス席はそこそこ埋まっていましたが、皆さん寒そうでした。

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初めは432番の車道を下りました。砂利道ですが、急坂の部分はコンクリート舗装されているので歩きやすかったです。途中でジープタクシーと擦れ違いました。

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フェデーラ小屋 Malga Federa を通過。

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フェデーラ小屋の前で車道を離れ、放牧地の中を通ってフェデーラ渓谷 Gores de Federa の遊歩道に入りました。写真は放牧地から振り返って撮ったフェデーラ小屋とベッコ・ディ・メッゾディーです。

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清流の渓谷沿いに遊歩道が付けられていて、小さな滝が沢山あり、楽しみながら下れました。

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中にはかなり大きな滝もありました。前日のファーネス谷とはスケールが一回り違いますが、その代わり急坂は少なく、遊歩道もよく整備されていました。遊歩道は意外に長くて、下から登ってきたハイカーから「フェデーラ小屋まであとどのくらい?」と何度も訊かれました。

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フェデーラ渓谷の遊歩道の下手から再び舗装道路の車道(432番のコース)に入って下ると、ピアノーゼ湖 Lago Pianozes に出ました。湖畔にレストランがあり客はそこそこいましたが、湖水が少し濁っていてゲディーナ湖のような美しさはありませんでした。

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ピアノーゼ湖から車道を少し下るとカンポ・ディ・ソット Campo di Sotto の集落です。フェデーラ湖から約2時間半で到着し、ここから2番の無料市内バスに乗ってコルティーナ・ダンペッツォ Cortina d'Ampezzo の中心街へ戻りました。2番のバスはスーパー「カングーロ Kanguro」の前に停車してくれるので便利でした。